2023年11月20日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2024年1月号

 『まんがタイムきららMAX』2024年1月号、昨日の続きです。

『ラスボスは逃げ出した▽』

毒状態に陥った勇者。なにかにやられたのか? というとそうでなく、見るからにあやしいキノコを食べたのが原因。ほぼ自業自得であるわけですが、刻一刻と命を削られていく勇者を尻目に、毒状態とはどういう状態なのか、その考察に花が咲く魔王軍。うん、頼りにならんというか、もうちょっと傷病者に寄り添ってあげて?

しかしRPGにおける毒状態をこうして具体的に描き出されると、確かに毒状態ってなに? ってなりますよね。毒で瀕死。けれど普段どおりに力は振るえるし動きだって変わりない。でもスリップダメージでどんどん死に近づいていっているというシュールな情景。で、そんな有り様見せられても、やっぱり毒ってなんなんだ、毒消し薬ってなんなんだと、その考察が続いてしまう。うん、わかる、わかるんだけど、もうちょっと傷病者に寄り添ってあげて?

しかし勇者も魔王と一緒になって毒がらみの慣用句やら駄洒落やらを繰り出すあたり、わりと余裕ありますよね。というか、もし誰か回復呪文ないしアイテム持ってたら、一時的に体力回復させて死ぬの遅らせられない? とかいってるうちに、1コマ1ターンで体力削られて無事死亡……。いや、ちゃんと生き返ってくるんですけど、ほんと、この漫画のシステムがロストありのシリアス寄りじゃなくてよかったですよ。いや、そうだからこその余裕があったのかも知れませんね? ほんとに?

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

理不尽に見舞われても、いつもにこにこ光野天子に迫る今回。なんと笑顔がトレードマークの光野が、来店した大学のゼミ仲間相手にすると笑顔は消える、わりかし厳しめの物言いに変わる、なんてこと!? 仲がお悪くていらっしゃるの!? と思いきや、決してそうではないという。ええ、光野という人の根本みたいなものに触れる回だったんですね。

大学の友人、真白めぐみ相手だと態度が変わるの、なるほどそっちがむしろ素なんですね。同じく家に押しかけて食事をするにしても、ましろ相手とアルール相手では接する温度が違う。これ、アルール相手だと甘やかしちゃうのかな? みたいに思っていたら、むしろ逆。ましろは客ではないと途中アルールがいっていますが、その扱いにこそ対等な関係性というものを感じさせて、そして後にアルールがあわや踏み込みかけた光野の本心。バイト先の人とは一線引いてるというのがね、なるほど、だからこそなのかと納得いくものあったのですね。

でも、アルールとはちょっと打ち解けたみたいですね。ええ、光野の本音? 本心? そうしたものに今後アルールも触れられるようになるといいですね。そういえばアルールは誰に対しても対応のしかた、変えないですね。裏表のないいい子です。

『わからせろ!ナマイキツネ様』

七五三、神社が忙しくなる時期。というので、壱与も巫女の装束着せられて手伝いに駆り出されることとなるのですが、いや、さすがに祭神だけあって自ら働かされるのに御冠ではあるものの、桜子相手となるとそうそう逆らうわけにもいかず、でも似合ってるからいいじゃないですか、というのも変な話で、いやほんと、お参りにきてくれた子たちともよく馴染んで、いい感じのコミュニケーションできていたではありませんか。壱与はなんだかんだでよく働くいい神様ですね。

そしてもうひとりの神様、阿古町ですよ。勝手にこさえた分霊所から降臨。しかも酒にしこたま酔って、えらい面倒な状態だっていうんですが、その阿古町がやらかしてしまうの、あれまあ、今回は阿古町様がわからせられる番みたいですね!?

しかもそのやらかしというのが、よくいえばサービス? お参りの子供たちの願いを雑に聞いてくれたおかげで、子たちがヒーローに変身! 必殺技を放ちまくるというのですから、神社もまあ大変です。

これ、どれくらい神社に損害出したんでしょう。どうも弁済するまでタダ働きさせられるとのことで、でもまあその間は壱与の側にいられるんですから、阿古町にしてもそこまで損というわけでもなかったのでは? いや、ほんと、なんなら得といってもよかったのかもですよ?

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