先日の続きです。
『まんがタイムオリジナル』2024年1月号、『カントリー少女は都会をめざす!?』
落ち葉のじゅうたん! 子供たちと一緒に落ち葉とたわむれる八重、なんて可愛らしいんだろう! とか思ってたら、この子たち、八重から都会教育を受けてるんだ!
八重の憧れる都会情報に触れ、自然と都会の知識がついていくふたり。個性の違う子たち、それぞれにあった教育手段をセレクトする手腕。すごいな八重さん。楽しく学べる、まさしく理想の教育環境! とはいえ、この知識がいつどんな時に役立つのだろう。そのへんちょっと不明です。
八重の律儀なところも出てましたよね。大河から教わった情報を子たちに伝授する際に、ちゃんと大河から教えてもらったんだって、大河の写真つきで教えています! この特別扱いがたたったか、みなちゃん、亜紀ちゃん、大河さん。ひとりだけ距離感できてるっていうのね、まさに八重の憧れが子たちに伝染してるってやつですよ。ほんと、ひとりなんか特別枠なんですね。
『敷金礼金ヤンキー付き』
サンライズ荘、謎の物置。いったいなにが入っているのか、聞いてみてもやんわり話を濁す大家。ああ、なにか大家の秘密があるのでは? あるいは人には見せられない、そんな代物が眠っているのでは!?
その謎にたえが挑むことになる!? と思ったら、たえ主導じゃなかったね? というか、むしろ乱暴な店子、佳の蹴りが物置にヒット! 破壊一歩寸前にまで追い込んでしまったことがきっかけで、物置を暴こうということになったのですね。
しかしあれほど大家がお怒りになったことから、この物置は大家の大事なものがしまわれてるものだと思ってたら、その秘密は先代大家、香織里の祖母のものだったと明かされる。その中身は香織里も知らない。先代との約束を今の今まで守り続けてきた香織里の律儀さ見るに、香織里の祖母思いが見てとれて、見た目と違ってといったら叱られそうですが、お婆ちゃん子だったのかな? いずれにしてもその祖母を大切に思う気持ちに、ほのぼのと気持ちの暖まるもの感じました。
そして祖母の秘密判明! なんと、カラオケルーム。年代物のテレビ、ということはレーザーカラオケ!? いや、さすがにDVDかな? いずれにしても発掘されたカラオケセット。ちゃんと住民の福祉に役立ってるようで、この様子だとお婆ちゃんも喜んでくれるのではないでしょうか。
『通勤通学クエスト』
柏木が車で竹重と松島をお家に送り迎えですよ。
この日のために、運転の練習を続けてきた柏木。あまりの緊張で、誰とも話せない。皆が盛り上がっても、まるで耳に入ってこない。この孤独感に思わず学生時分を思い出してしまう柏木なのですが、昔とはもう違うよっていうのが描かれたところ。
気を配ってくれる松島。そのがんばりを評価してくれる松島。
そのおかげで一気に気持ちが軽くなるのがね、見ていてとても清々しく感じたのでした。
そして最後に明かされる、非常に濃密な竹重一家の情報。なんと、笹川の父が竹重! あまりの情報量に圧倒される柏木ですが、これ、その後の運転に影響しなかったのかな!? ほんと、竹重父、この漫画において一番情報量の多い男かも知れません。
『オネェの恋のはじめかた』
文化祭で異様に盛り上がる学生たち。なぜかというと、燃料を投じた人がいる。つばめちゃん、桑野燕先生が金一封だなんていっちゃったせいで、いつにない盛り上がりを見せることとなってしまったのですね。
この焚きつけ、先生期待の星、時宗の存在あってのものなのでしょうか。あるいは、ただの思いつき? いずれにしても、時宗やたらと張り切っていて、いつもと変わらぬクールさ貫く翔人と好対照をなしておりますよ。
どんな劇をやるのか。どんな役を演じるのか。いろいろ聞いちゃったら、どんどん答えちゃうのがいぬとりさるの三人? それでネタバレ禁止と時宗が怒るところ。これいかにこのシナリオでもって、その仕掛けでもって楽しませたいかという時宗の気持ちがうかがえて、本当に楽しむこと、楽しませることに貪欲なんだなあと感じいりました。
こうした盛り上がりを外部から眺める教師たち。この感慨はかつての青春を懐かしむものなのか、あるいはむしろ逆に自身の老いを実感してなのか。この感想に共感し得ない笹本先生はまだ若いのかも知れませんね。あるいは若松先生が無駄に老いを感じすぎているだけ!? 若松先生への共感は、桑野先生なんかもちょっとわからない感じかも知れませんね。
- 『まんがタイムオリジナル』第43巻第1号(2024年1月号)
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