2023年11月7日火曜日

『まんがタイム』2023年12月号

 『まんがタイム』2023年12月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』。編み物をしているチエちゃんです。いよいよこれから冬になろうという季節。その準備でありましょう、マフラーでしょうか、それともセーターでしょうか。楽しそうに編むその編み物は店子のためのものなのでしょうか。『百合のあいだは悩ましい』黒崎、白野ふたりが一緒に抱えるカゴにはいっぱいの毛糸玉。これからふたりで藍田のため? 編み物をしようというのかも知れませんね。『まほろば小町ハルヒノさん』はセーターにニット帽。これからの冬の寒さも完全に防いでしまいそう。お茶を楽しむ『おとぼけ部長代理』のカットもございます。

『ローカル女子の遠吠え』

じょんじょんで出勤したといって怒られている鎌木。しかしじょんじょんとはなにか? まるでわからない雲春なのですが、うん、自分もさっぱりわからない。けど、雲春が想像しているじょんじょん踊り、それはおそらく違うだろうってことはわかる。わかるんだけど、想像の陽気な鎌木、なんかすごくいいな。あの表情、浮かれた感じ? 地に足のついてない感、最高の描写だと思う。

じょんじょんというのは草履のことなのだそうですよ。って、ぞうりで出勤したの!? 夏気分とかそんなもんじゃないよ? なんでまたスーツにじょんじょん!? 靴下は!? 庭履きを誤ってはいてきたとかなの!? いやもう、たとえ夏でもそうそうない失敗だと思いましたよ。

さて、このじょんじょんがまた別の怒りに火をつけることとなるのですが、その相手はというと水馬さん。じょんじょんで富士山にくるなと怒り心頭なのですが、いや、これ、完全なとばっちり。

夏のトラウマなんだそうですよ。短パン、草履、雨具なし、富士山を甘く見ている登山者に頭を悩ました夏だった。運がよければ無事だけれど、運が悪ければ低体温で行動不能に陥りかねない。本当、山は、自然は甘く見ちゃいけないですね。

そしてりん子に富士登山をすすめる水馬の、その真意。思いのつたわるラスト。これが素敵でありました。水馬さん、本当にいい人ですよね。

『良倉先生の承認欲求』

めちゃくちゃ面白いな。SNSに溺れすぎている。上枝からそう指摘されて、一日スマートフォン断ちをすることになった良倉です。ぶんちょー紳士も禁止です。それで取り乱す良倉! 裏声でぶんちょー紳士に声をあてるとか、本当、普段じゃ見られない様子にすっかり心奪われてしまいました。最高です。

上枝との待ちあわせ。いつもならSNSをチェックしてるところが今日は禁止。それで見事に手持ち無沙汰。電車の中でも手持ち無沙汰。もう本当にスマートフォンがあるのが当たり前になって、手元にないと落ち着かない。うん、完全に中毒だと思う。

でもちょうどいいデジタルデトックスになったみたいですね。なにをするでもなくふたりで海を眺め、ゆったりした時間を楽しんでいる。まさかそれを水元と氷高に目撃されてるとはふたりも想像しなかったでしょうけど、水元たちが見るふたりの様子、客観的にも悪くなかったと思いますよ。

しかし今回面白かったのは、良倉のSNSが動かないことに焦りを覚える星畑。いい子だなあ! そして上枝の魂胆! めちゃくちゃ面白かったですよ。ほんと、ふたりはつきあってしまえばいいと思います。

『瀬戸際女優!白石さん』

白石、本当に母のスナックを手伝うんだ! でも母にしても娘が助けてくれること、嬉しいっぽいですね。お客さんがいうんですね。棚を新調したとかね、そうかあ、店を閉めるつもりでいたけど、娘が手伝ってくれるならと気持ち前向きになったんだ。本当、いい話だったと思います。

そしてここからもいろいろ。爽太が店にきてくれました! そこからの白石の仕事ぶり。お客さんたちの話を聞き、お酒飲まされてつぶれそうな若い人にはさりげなく水をすすめ、そして飲み過ぎ上司には自ら相伴申し出て酔い潰してしまう。気配り、丁寧、そしてしたたか。白石のよいところ、よく出ていたエピソードでしたよ。

そして白石の母がいうのです。爽太のこと、あの子はやめときな! その真意やいかに!?

この理由、次回明らかにされるのでしょうか。目が離せませんね。

『お天気おねえさんの晴れ舞台』

琴音の天気予報にライバル出現です! バーチャルお天気おねえさんハレ。Vの波がついに天気予報にもやってきた。ハロハレハレ〜という挨拶で、元気にお天気を伝えてくれる可愛いキャラクター。最近話題、子供をはじめ若い人にも大人気。琴音のピンチだというのですね。

ライバルに負けないよう、インパクトある企画を考えなさい。軽く無茶ぶりされた琴音が考えながら街を歩いていた時のこと。図書館にて、琴音のファンだという女の子に出会うのですね。眼鏡三つ編み、最高だ! 琴音との遭遇に慌てたその子が落とした台本。拾った琴音が気づくんです。この子、Vお天気おねえさんハレの中身だ!

琴音に憧れてお天気の世界に飛び込むこととなってしまった。最初はバイトのつもりが、局を間違えてしまったり、声質言い回しからハレの中身に抜擢されたりと、なかなか異例の経歴辿っていますが、目指すは琴音のようなお天気。その言葉を聞いて、気持ちを刷新する琴音。局こそ違えど、ともに手を取りあって、ふたりお天気を盛り上げていこう、その思いと思いが共鳴するところ、素晴しかったですよ。

そんな琴音の提出した天気予報の企画。それは基本に忠実で、視聴者の視点に立ったもの。奇抜なことをするよりも、琴音の琴音らしいところ、視聴者に近しくあるところ、それがやっぱり評価されるところも、またよい話でありました。

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