『まんがタイムきららフォワード』2011年5月号、発売されました。表紙は『魔法少女かずみ☆マギカ』でありますね。かずみと海香、カオル、メインの三人でありますね。変身後の姿。三人それぞれにデザインは違ってるんだけど、結構デザインに共通の要素持たせてるんだな、と思ったら、それは海香とカオルだけなのかな? しかし、この服装、ちょっとレトロな雰囲気があって、悪くないデザインだと思います。
『魔法少女かずみ☆マギカ』、アニメとは雰囲気もなにも違うのだけど、なかなかによい動きを見せています。魔法少女は3人、だと思っていたら、さらに4人出てきましたね。若葉みらい、宇佐木里美、神流ニコ、浅海サキ。7人でチームを組んで、その名もプレイアデス聖団。けど、アニメで語られたところを鑑みれば、この先にはそれはそれは酷い展開があるように思えてしかたないのだけど……。これまでは『まどか☆マギカ』に関係するような要素、あまり見えてこなかったけれど、ソウルジェム、グリーフシードが描かれて、だからやはりあの世界観に合流していくのでしょうね。あるいは、後の話? それとも過去の話なんでしょうか? 今回のラストを見ても、いろいろ仕掛けがほどこされていそうな感じであります。
『せなかぐらし』、これはすごいな。なにがすごいといっても、主人公がすごい。前回の、怖い話をまぎらわすためにいろいろやったこと、それで評価があがって、菓奈が普通に、友好的に接してくれるようになったというのに、それを片っ端から台無しにするっていうんですから、うわあ、すごい主人公だ。妹、恵麻さん曰く最悪ね
、私はお兄ちゃんのそういうところ本当に嫌
。ありがとうございます。思ってたこと、全部いってくださった。けど、こうした最悪と評価される主人公、こいつがだんだんにでもよくなっていくのかな。いくんだろうな。しかし健気な飴原さん。なにかちょっと事件!? これが転機になる? 当初思ってたよりもハードな展開を見せそうでちょっと驚きです。
『少女素数』、これまではすみれの側の物語、それが語られてきたように感じていましたが、今回はそれが一気にあんずの側に軸がうつったといったらよいでしょうか、放送コンクールにむけてビデオを撮るという展開に、敷島が一気に踏み込んでみせました。ビデオカメラと編集機材を提供することで、あんずに近く寄ろうというのですね。でも、あんずはちっともその気はないようで、そしてヒロミちゃん、この人は敷島のことが好きなのか。こちらでも三角関係が勃発といったところですね。しかし、風邪の強い屋上。髪を、制服をなびかせるあんずさんの美しいこと。これ、カラーだとどんなだろう。そう思わせる威力がありました。
『サテンの夜』、ゲストです、ってムーディ・ブルース!? というわけではなくて、喫茶店経営シミュレーションゲーム、サテンメーカーをめぐる攻防であります。って、正直意味がわからない。いえね、友人が熱中して課金してまでレベルあげしてる、かと思ったら、もっとすごいのがいる。しかも、それ、またもうひとりの友人だっていうんですね。めちゃくちゃな投資をして、また騙して動員した有象無象で妨害工作してみたりと、もうただの喫茶店シミュレーションではない。って、最後には、なんだろうこれ、喫茶店だとかもうどうでもいいよな。サテンマスター、巨大化して暴虐の限りを尽くす。かと思えば、穏健に見えたヒロインが隠していた過去、カフェマスターとしてサテンマスターを止めるべく旧アバターを復活させる! って、意味がわからない。ある種、怪獣ものっぽいなって思ったりして、しかしこんだけ無茶を通してくれるなら、それはそれでありだよなと思ったのも事実です。けど、ちょっと飛び道具が過ぎるとも思うから、もうちょっと普通の展開なんかも期待したいところであります。
- 『まんがタイムきららフォワード』第5巻第5号(2011年5月号)
引用
- カザマアヤミ「せなかぐらし」,『まんがタイムきららフォワード』第5巻第5号(2011年5月号),221頁。
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