2011年3月22日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2011年5月号

『まんがタイムスペシャル』2011年5月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』。春、満開の桜の下、マキ、リコをはじめとする5人がまぶしい。実に華やかな表紙であります。しかし、こうして見ると、リコさんは本当に美少女でありますね。もちろんマキもそうなんですけど。奥にいる3人、笑っているスズが可愛くて、楽しそうで、すごく魅力的。いい子だなってのを全身で表してる子だと思います。

笑って!外村さん』、新キャラ登場だそうです。お嬢様姫木弥生。外村さんとはまた違う理由で距離を置かれてるのですが、その違いを認識せず、結果の相似をもって外村さんに接近するというのですね。しかしなにをやっても怖れられる外村さんと違い、姫木さんはなにやってもよく思われる。ああ、なんという対極。けれど、そんなふたりが最後にはちゃんと交流をはたして、一緒に善行をなしている。その姿がなんだかよかったなって思ったんですね。まあ、外村さんはまた誤解されちゃうわけですけどさ!

『少女カフェ』、携帯電話忘れた葉月さん。宮嶋さんの提案、当然のごとく却下されて、けど結果的にそういうことになったというの。いいだしっぺの法則ではないけれど、きちんと最後まで面倒みようとしてくれる宮嶋さんは、ほんとにいい人だと思います。しかし、あの人、寒くないのか? 葉月さんは寒そうに待ってたのに、宮嶋さん、クールにポツンと立ち尽してる。ほんとすごい人です。そして本題はというと、だんだんにお母さんのこと、忘れていくんじゃないかと思って悲しくなってるつくしでありますね。いつも気の強そうに振る舞ってるこの子が、こんなにもしょげてしまう。その落差が、すなわちこの子のショックの大きさだと思うのですね。思い出もなにもかも、時がだんだんに過去へ過去へと押し流してしまう。それは確かに悲しいことだと思うけれど、その過去の上に積み上げられたものを大切にしているかぎり、それは決して過去にはならない。そうした考えはとても健全で、大切なことだと思ったのでした。

『野菜畑でつかまえて』、面白いです。今回のテーマはガマン強さみたいですね。男にはガマン強さが、忍耐力が必要だ、って話から始まって、最後にガマンしないと決めるまでの曲折。あの玉ねぎスライス涙ガマン対決は、ひどいチートだなあ。しかし、この漫画、テンポがよくて、ひとつひとつのネタ、しっかりと読ませるんですね。笑いがあり、そしてちょっとしんみりさせることもあり、そうしたネタがうまく繋がっているんですね。ちょっと切なかったりもする。けど、いつかみんな明るく笑える、そんなことになればいいなって思うんですね。お母さんが愛されてるってわかるだけに、そう思ってしまうんですね。ところで、山ガールの話、あれは面白かった。すごく魅力的です。

『シュガービーチ』。扉絵が凶悪でないかね? いや、もう、ほんと。わあ、なんだ、これ、すごい。でも、本編はお花見。なので水着はなしです、基本的に。お嬢様である奈子、この子が望んでのお花見。らんちき騒ぎが御所望らしいのですが、いったいどういう花見観なんでしょう。しかしね、身辺警護のSPたち、本当にいい人。でもって、大掛かりな登場に行列、いやもうほんと、こういう無茶なの大好きです。あと、部長の友達がいない疑惑。もう、ほんと、最高です。でもやっぱり一番面白かったのって、最後の落ちだったと思うんですね。いや、もう、これね、ここまでいくとらんちき騒ぎじゃないと思うんだ。でも、ほんと、面白い。これはだめです。

  • 『まんがタイムスペシャル』第20巻第5号(2011年5月号)

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