2011年3月21日月曜日

『まんがタイムファミリー』2011年5月号

『まんがタイムファミリー』2011年5月号、発売されました。表紙のテーマは、ダイエットなのかな? と思ったら、普通に運動がテーマみたいですね。鍛えよう! 4コマ力!! なのだそうです。腹筋してる『ぽちゃぽちゃ水泳部』、『キラキラ☆アキラ』は柔軟? 『働け!おねえさん』はスポーツドリンク飲もうとしていて、そして『うのはな3姉妹』はウェイトトレーニング。長女梅乃さん、妙に似合ってるなあ。意外なマッチであります。

『ギュっとして!よねちゃん』、お花見です。おにぎり屋の娘、ということでおにぎりネタで押してきましたけれど、ほどほどに制限されて、娘たちの交友がメインになってきたという感じですね。栄にさそわれて、サンドイッチ屋の娘きみも誘ってお花見。よねの用意した山のような重箱、きっと全部おにぎりなんだろうな、そう思ったんですが、そういう言及はありませんでした。かわりにではないですけど、あの焼きおにぎりの屋台、そこでプロの目になるとか、そういうのが面白かったです。しかし可愛い娘たち。見ていて目にも楽しいです。

『ひめごとノート』、2回目にして風邪? と思ったら、なるほどグループに入りそこねるという展開を用意するためでしたか。納得。で、ひとりぼっちになってしまった姫だけど、プライドがさらにその状況を加速させる。いいね、いいですよ。で、友達候補も登場してきて、姫とは対照的な女の子。人懐っこく、明るい。杉崎良子。しかし、それにしても姫の奇行、実によいです。あんだけ叩かれて、全然気にしてないっぽい杉崎さんは見事です。

『めがねのキミと博物館』は、タイムリーといってよいものか、津波ではないけれど洪水で失なわれたものを少し扱って、いや、これは洪水には限らないでしょう。失われるものがあり、人も去っていってしまう。けれど、残されたものからそうした私たちの過去、歴史を伺うことができるという、そうしたことは今の状況を目の当たりにして、なお一層に深く感じられるように思います。失われた街の風景がGoogleのストリートビューに残されている。それを残して欲しいと望む声など出てきていますね。ええ、古いものはただ古いだけではない。それが語るものがある。ええ、そうしたことは、年を重ねるごとに、いや大切なものを失っていくほどにわかるようになるのかも知れません。

教師諸君!!』の扉での解説。遍歴職人ですけれど、こういう解説、面白いです。阿部謹也が『中世を旅する人びと』で書いてましたっけ。ちょっと読んでみよう。しかし職人の格好、私は服飾史はさっぱりなので、これが遍歴職人らしいかどうかはわからないんですけど、けどこの格好してる西名先生、すごく素敵だと思う。黒が引き締まってシック、かっこいいです。本編は教員の移動もろもろの話ですね。いや、教員の異動って新聞に乗るっていうの、すっかり忘れてましたよ。そうでした。学校出ちゃうと、こういうの意識しなくなっちゃいますよね。前埜先生がまた産休。挨拶にきた前埜先生が明かす城先生のキャリア、なんと、深沢先生の1年前かと思ってたら、その年、つまり2ヶ月だけの先輩だったんですね。今回は他にもUSBメモリを破壊する西名先生とか、しびれますね。そして最後の落ちも。確かに一度見たら忘れないと思う。でも西名先生は、そういう忘れられなさとは違うものを望んでらっしゃるんでしょうね。

  • 『まんがタイムファミリー』第29巻第5号(2011年5月号)

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