『まんがタイムきららキャラット』2011年4月号、昨日の続きです。
『ユメミルかねこ』、ゲストです。幽霊女子高生の話。通りがかった霊園、叫び声に覗いてみれば、お墓から幽霊の女の子が出ようとして、つっかえていた。この子が転校生としてやってくる、そんな話であるんですね。幽霊、金子夢見。高校入学目前で死去。けれどどうしても高校生になりたいって神様にお祈りしてたら、願いがとどいてめでたく高校生として学校に通えるようになったっていうんですね。その秘密を知るのは、朝に出会った太田ありさ、そしてその友達の裕理だけ。可愛い絵、キャラクターもうまいこと動いてて、面白かったです。絵も、ちょっとかすれた感じというか、独特の雰囲気があって、こういったのもまたよいと思います。
『ひよぴよえにっき。』、最終回でした。はるのために誕生日のお祝い、こっそりと準備しているちあき。ばれちゃいけない。けど、はるには勘繰られて、その右往左往してるちあきがやたら可愛くって、ほんとこういう雰囲気、気持ちの描かれかたが好きでした。誕生会の風景、あのローソクを横から吹き消されちゃうってのは、ほんとポピュラーな事故ですよね。そしてちあきのプレゼント、ああこういうのも実にらしい。ええ、実にいいですよ。そして、絵日記。ああ、こうしてタイトルが生きてくるのか。最後の最後までほのぼのとして、ちょっと年の離れた姉妹の関係、あたたかみのある、いい話でありました。
『アクアリウム』、素晴しいな。もう、1ページ目、ゆうの電話をうけるさおり、その描写でもう撃沈ですよ。いやもう今回は、ユキちゃんにピッと指たてて台詞横取りするさおりとか、さおりに自分に質問するようにうながすゆうだとか、そして水槽の前で眠ってしまったふたり。強烈、鮮烈、素敵すぎ! ああ、もう! とまあ、絵的な威力もすさまじかったのですが、内容もなかなかのもの。ゆうの電話に誤解するよしあき。振り回されるユキちゃんも面白いんだけど、こうした恋の気持ちもやもやとさせている男ふたりがいる反面、その思いを向けられた女の子ふたりは、そうした気持ち、まったく気付いてないですよね。友達、さおりはゆう、ゆうにはさおり、それでもう気持ちが一杯になっちゃってるんですよね。水槽、アクアリウムが繋いだ友情というと、あんまりに簡単すぎてふたりの関係を表せてないと思う。そんなふたりの様子、気持ちがつながったと思ったら、ぐーっとホットになっていって、それがもう最高なんですね。もう、面白い。けど、そうした言葉では追い付かない。胸の奥が、ざわざわしてわくわくする、そんな気持ちで、なんだか私も嬉しいみたいなんですね。
『かためで!』、今回はいい感じに刀が活躍してますね。新キャラクター、こゆりが登場して、体育の授業、ひとりジャージを着てる女の子。刀とか隠し持ってる。さて今回の刀の見せ場はカッティング。体育の計測の一項目なんですけど、射出されるボールを刀で斬るというのですね。というわけで、さやかさん大活躍。ええ、私、この人の刀がらみの話、好きなんですよ。建物真っ二つにしたり、車も斬ったり、今回も見事にそんな感じ。いやほんと、わくわくしました。楽しかったです。
『平成生まれ』、面白いです。佐藤と四村の関係がいいなあ。あの、四村の冷たく佐藤を見る目、あの表情が固定されてるのも笑ってしまうんですけど、あの佐藤のするモノマネ、あれがよかった。最初ので、訴えるぞ。で、次のもまた捏造なのかと思ったら、ええーっ、あんた自宅ではそうなんか。ものすごく意外。これまでに無表情な四村を描いてきたからこそ、この威力って感じですね。見事、やられました。
『びりけん。』、ゲストです。ビリヤード部の漫画です。タダメシをかけた勝負をふいにされて、その落とし前、ハンデつけるから勝負なさいっていうんですね。まったくの初心者と経験者の勝負。これはまったく相手にならないか、あるいは初心者ながら意外な冴えを見せるのか、どちらだろうと思っていたら、まずはへろへろ、続いてスクラッチ。ええ、前者ですね。そして先輩の技術に魅せられて入部。この流れ見るに、真面目に部活ものになりそうですね。キャラクターは可愛く、けれど動きのあるスポーツ、ゲームを見せるには少し表現が追い付いてない嫌いもあるのですが、でもこうしたところは回を重ねるうちに解決しそうです。
- 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第4号(2011年4月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿