『まんがタイムきららキャラット』2011年5月号。昨日の続きです。
『ぱわーおぶすまいる。』、まゆさんがどえらい可愛いな。しかし、まゆを中心にした宗馬と環、このふたりの引き合いがよい感じです。宗馬はむしろ友好的なんだけど、環の敵愾心がものすごくて、まゆは完全に宗馬の方を向いているものだから、環さん、ちょっと空回りっぽくなっちゃってて、それがなんだか可愛いんですね。無邪気無垢といってよさそうなまゆ、対してちょっと意固地で怖い環、いいバランスで、そして宗馬におぶわれる環、ああいうちょっと和解っぽい展開、よいと思ったんですね。
『アクアリウム』、なにこれ、今回、ものすごい。冒頭のゆうさんイメチェン。わあ、可愛い! そう思わせるための一コマかと思ったら、そうじゃない、ちゃんとこれが後に効いてくるんですね。ゆうさん、文化祭を目前として、クラスの出し物に、生物部の助っ人に大活躍。けれど目立たないところで頑張ってるものだから、度々姿を消すゆうのこと面白く思ってない輩もいる。わかってる人は、ゆうのことかばうのね。そして、よしあきも当然かばうのね。あの、それまでずっと楽しそうにしてた状況から、一気に追い詰められるゆう、見るだに悲しくなるような展開に、まっこう立ち向かって見せたよしあきはかっこいいな。ゆうのこと好きなんじゃないかといわれて、なんてことなくそうだといって見せる、ああなんという展開だろう。驚いた。もう、これはしびれましたね。ちょっと感動したのでした。なんという真っ直ぐな青春だろう。ええ、大変に心に沁みたのでした。
『ねこのひたいであそぶ』、もう、これ大好き。今回は苗と陽子、美紀と綾音、ふた組にわかれての展開でした。自分の住む町のまだ知らないところを探す苗、陽子組。対して美紀綾音組は小学生にまじって野球ですよ。ちょっとずつ違ってる個性、美紀と綾音なんてほんとその典型ですよね。活発な美紀、そんな美紀を見守って嬉しそうな綾音、なんかいい関係だなって思うんですね。そして野球に参加した綾音、これも面白い。あの、「エンタイトルツーベース」!! 右手掲げてベースをまわる綾音、すごく魅力的なんですね。いや、もう面白いですよ。最後には四人が合流。身近なものに知らない世界を発見する、そうした冒険する心、センス・オブ・ワンダーがすがすがしくも面白い、ほんとうにいい漫画だと思います。
『モコモコニンニン』、モコが忍者の装束じゃなくって、もうほんと、普通のお子さんだ! とてちて、とか、どんだけ可愛いんだ。って、この人、テストを知らんのか。なのにカンニングの手法には詳しい! さすが忍者! でいいのかな。しかし、このモコさん、高速移動とか、実力者だなあ。なんていったらいいんだろう、ゼンジー北京的というかマギー司郎的というか、一度目をギャグで、たいしたことないじゃん! と思わせておいて、次にはちゃんとやって見せるっていうの、これはすごく効果的。面白かったし、なによりモコがかっこいい。こういう展開、ちょっと好みです。そして最後の落ち。ああ、なんていう落ち! けど、正されるべきは正されたようで、けどモコはどうだったんでしょうね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第7巻第5号(2011年5月号)
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