『まんがタイムきらら』2011年4月号、発売です。表紙は、ざらの新作『しかくいシカク』でありますよ。女のコ×カメラ=可能性∞、とのこと。おおう、カメラもの、写真ものであるみたいですね。表紙に出ているカメラ、それぞれに元ネタあると思わせる。まあ、PENTAX *ist Dとライカ Mのいくつだろう。ちょっとわからんな。それからiPhoneですかね。かわらず、といっていいものでしょうか。こうした小物にも力が入っていて、ガジェット好き、それからカメラ好きにもしっかり訴えそうに思います。ところでさ、渡来十子、この人のティアラっぽいの。これ、フードじゃんか。なるほど、細かいところもしっかりです。
そんなわけで、『しかくいシカク』、第1回です。なるほど、新学期どころか入試から描くというのですか。入試の風景、試験前に余裕な人、そして寝た状態で担ぎ込まれた人。眠り姫ふたり。なかなかに個性的といいますか、インパクトのある登場ですよ。余裕のある方の姫が渡来十子、パジャマの人が新阪魚、そして十子のつっこみ役? 内富良茜。またなにか仕込みのある名前なのかな? 第1話から面白いのはさすがの一言だと思います。密度高めは作者の個性、けれど以前ほどにはネタの仕込みはないっぽい? いや、気付いてないだけかも知れません。
『2-B!』、よいですね。ゲスト2回目。今回はアリスをメインに描いてるって感じ。茨城弁の女の子。って、茨城ってあんな感じなんだ。メールも茨城弁になってるし! しかし可愛いです。動物苦手なんだ。それでヒヨコを呼び出すんだ。あの布団の中のヒヨコ。枕がぬいぐるみなのね。これもまた可愛い。実にいいですよ。授業中の風景も面白い。アリス、英語はちゃんといけるらしい。でもって、ものすごい寝方してる日向のん。弁当食べるは寝るは、いかします。キャラクターの可愛さ、それが前面に出てくる漫画だけれど、それだけじゃなく、行動もろもろのコミカルさ、そこによさがあると感じます。
『箱入りドロップス』、ゲストです。一人暮らしの青年が主人公。名前は陽一、ちょっと強面、でも悪い人ではないようです。おばから頼まれて、隣りに住むことになった女の子、西森雫の面倒を見ることになったというんですが、この雫というのがものすごい箱入り娘。異様に厳しいおじい様の方針で、ずっと家から出られなかった。学校さえもいっていない。そんな状況から抜け出してきたというんですね。自動販売機の使い方さえも知らない。知識の調達はテレビと漫画、だからいろいろ偏ってるっぽいんですね。しかし、あの地方出身と知られると馬鹿にされるかもと怖れたというの、面白かった。最後の出身地を明かすところとか、もう素晴しかった。なかなか面白そう、いい雰囲気です。
『少女公団アパートメント』、ちさの部屋の模様替えなんですね。片付けの風景、ちょっとしたことに個性が出るのが面白い。細かいことには頓着しないろか、かと思えば意外に几帳面ななつみ。しかし、秘密にしたいもの、日記とか文集、アルバム、躊躇なく見てるさくら、素晴しいな。さくらお姉ちゃん、一挙手一投足に問題がある。そんな感じで、いやほんとしびれます。しかし、この漫画、気の置けない、そんな仲間、友達と一緒にいる時の安心した気持ち。それがひしひしと感じられて、すごくよいですよ。大好きです。
- 『まんがタイムきらら』第9巻第4号(2011年4月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿