『まんがホーム』2018年8月号、昨日の続きです。
『孔明のヨメ。』。ああ、ついにですよ。程昱による徐庶の攻略。母を確保し、徐庶を劉備のもとからひきはがす。策にはまった徐兄は母を見捨てるわけにもいかず、かくして涙なみだの別れでありますよ。徐庶が偽名を使っていたくだり、面白かったです。かつて罪をおかした自分が迷惑となってはなるまいと、名前を変えて仕えていた。けど、劉備はじめ、この三人、全員前科持ちなのか! もうほんとおかしかった。けど、これがおかしいだけに、徐庶の人となり、また徐庶の気持ちを思い涙を流す劉備とかね、その情の厚さ、描かれるくだりとなると、胸に切々と押し寄せるものあって、これはもうたまらなかったです。しかし、この徐庶のエピソード、ここで終わりではないわけですが、やるのかな、どうなんだろう。別れだけでこんなにつらいのに、この先となると、ちょっと想像しがたいものあります。そして物語はいよいよ孔明を表舞台に押し上げようというのですね。三国志ものとしては、いよっ! 待ってました! となるだろう名エピソード目前といったところなんですが、この漫画となるとちょっと違って、ああ、そうかあ、これまで孔明が取り組み大切にしてきた人々の日常の暮らし。いよいよそこから離れようというのですね。これもまたつらいことと思うのです。
『広島さん、友達になってください』。今回は広島のご当地スポーツチームの話題でありますね。カープか!? いやまあ、カープなんですけど、カープといえば赤。赤いTシャツ持ってないからと、マーカーで服を赤に塗っちゃったんだ、タミちゃん! 保育士さんが謝りながらも、カープ応援するというタミの言葉に晴れやかな笑顔浮かべる。ほんと、みんなカープが好きなんだなあ。これ以降のカープエピソード? それらも本当に面白くて、それからサンフレッチェも? 好きなものに全力振り向ける姿というのは、清々しささえ感じさせて楽しくさせてくれるものだと思わされましたよ。サンフレッチェのチーム名の由来、これは知ってましたよ。けど、その三本の矢を、広島で父を待つ家族三人の心の支えにしようとするあのラストね、見事だと思いました。描かれたこと、語られることが、登場人物に受け止められて、生き生きと動くというその様、とてもよかったと思うのですよ。
『マツ係長は女ヲタ』。マツ係長、大ピンチだ。荷物を届けにきた兄さん、それが色民で、しかもなんかあやしい感じ。もちろんマツ係長のことも把握していて、メロたんのマッたんじゃないですかぁ…! って、見た目もヤバければ言動もあかんよ!? これ、会社にクレーム入れられたらヤバいよ!? ともあれ、シオン最愛シオン神惜しシオン軍のムラ男と名乗るこの男。あやしい、なんかヤバそう。これまで出てこなかったタイプの色民だ! シオンとしろたん、仲がよくない、そうした事情を引き受けて、シオンファンとしろたんファンの間に対立を煽るヲタがいとるのかあ。これ、厄介だなあ。ムラ男にとって不都合なマツ係長のしろたん応援ブログ。ヲタバレを楯にとって、しろたんブログをシオンブログに変えるよう要求するっていう、これまたヤバい状況に、いや、これ、なんらかの証拠とられた上で会社にクレーム入れられたら自滅するパターンよ!? ともあれ、マツ係長のピンチ。これを救うために、だいちゃん推しの渋部長を頼るウメ君。ほんと、ウメ君、積極性どんどん出してきてますよね。というか、この状況、渋部長が知ったら、きっと大事になりそうな気がします。しかし、ファンはアイドルの面倒ごとになっちゃあ駄目ですよ、ムラ男さん。
『王子様育成計画』。あいらのちょっとしたイタズラ心が招いた窮地ですよ。朝、目が覚めなくてうとうとしてるしのぶの髪を三つ編みにしてしまったあいら。しかしこれがあんな状況を引き起こしてしまうだなんて!? いや、窮地に陥ったのはあいらなんですが、学校にいったしのぶが三つ編みにようやく気づいてね、ほどいたら、髪がほどよくウェーブ。ふわふわした髪がしのぶの王子様度を上げてしまった。クラスの女子に気づかれてしまったっていうんです。放課後、あいらビジョンとしてふわキラしのぶが描かれてますけど、いや、これ、クラスの女子に見えてたのと同じじゃん! 知られてしまった、知られてはいけない秘密がバレてしまった! アイスにごまかされてますけど、あいら地味にピンチかも知れませんね。でもって、しのぶ、女子に話しかけられるの、レア体験として喜んでるっぽいんですが、あかん! あいら、ピンチや! 王子様育成するのはいいけれど、門外不出の禁をやぶってしまいましたな! いや、多分翌日には、なんかもっさりしたしのぶに戻るでしょうから、なんとか回避できるんでしょうけどね。
- 『まんがホーム』第32巻第8号(2018年8月号)
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