2018年7月24日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2018年9月号、発売されました。表紙は『はるかなレシーブ』、クレアとはるかのふたりで登場ですよ。これ新ペアかな!? 一緒に水鉄砲持ちまして、あー、ビーチバレーじゃない! レクリエーションだ! 水着もいつものとはちょっと違って、なんか攻めてる感じがしてる!? 元気、ダイナミック、無邪気でいて、けれどセクシーという、ふたりの魅力、際立っていますよ。

『れもんとミカンと柚子。』、読み切りです。女子3人のお泊まり会。3人ともに名前が柑橘系だからというので、柑橘系お泊まり会なのだそうですが、なんとこれが第98回というから息の長い活動です。3人、小中とずっと一緒だったけど、高校でわかれちゃったんですね。それで今回は、高校での新生活を報告しあうみたいになってるんですけど、そうかー、この中で一番元気ありそうなれもん、君はまだ友達できてないのかあ。それで落ち込んじゃったりして、そんなれもんのこと、みかん、柚子ふたりで元気づけようとしたり、いやわりとみかんさんは辛辣ですね。3人一緒が楽しかった、昔からの思い出、関係が今では少し懐かしむようになっていて、だもんだから一緒の高校にいけなかったこと、れもん、後悔しちゃってて……。青春の蹉跌ってやつなんですかい? けれど学校こそ別になったけれど、3人の仲良しは続いて、そうか、6月にはもうお泊まり会、105回目になろうというんだ。高校いけば、しかも学校別れれば、だんだんに疎遠にもなろうというのを、こうして学外で会う機会をきちんと作って友達関係維持してという3人。それでもって、れもんも学校楽しくなってきてるみたいですね。これ、きっと、友達、できたんですね。

『三神さんを振り向かせたい』。バイト先のお姉さんのこと好きになっちゃったんですね。9歳違い。バイト先の懇親会、三神が帰ろうというのにタイミングあわせて、送ってくださいとお願いする吉岡。年離れてるから、まったくもって恋愛対象とも思われてないし、警戒さえされてないという、そのことにショック受けながらも、いやもう、頑張りますね。吉岡17、三神は26。そろそろ年が気になる三神、結婚とかも意識しはじめてるそうなんですが、相手はいない。そこに真正面から飛び込んでいく吉岡と三神の駆け引き。最初、余裕ある風にふるまってた三神が、実際にはまるで余裕なんてないっていうのがねよかったと思います。でもって、吉岡、まるで待てなくて、翌日いきなりリベンジ。これもまた読み切りで、短い尺で決着させるためわりととんとん拍子で話は進むんですが、そうした中にふたりの個性、表向きのキャラクターと実際の違いとか、自分でも驚くくらい猪突猛進だった吉岡が一転打算めぐらせるところとか、そういのが見えるところ面白かったです。

『はるかなレシーブ』。なるあやとの激突が期待される全国大会を前に、いくつかまた違った動きがでてきているんですね。まずひとつは、ペアをシャッフルしての試合出場。はるかはエミリと、かなたはクレアと組むことになるのかな? いつもと違うパートナーと戦うことでわかることもあれば、いつも組んでる相棒を敵とした時、なにが見えてくるのか。はるか、かなたともに、また新しい発見や驚きなど、描かれそうでありますね。そして、深海美夏にはるかなが見出された。本戦の結果次第で、美夏の作るチームのメンバー候補に、はるか、かなたふたりを入れさせて欲しい。プロも視野にいれた活動になるということなんですが、これをきっかけに動き出すものがあるんですね。美夏の妹、夏希。姉のチームに入ることを目標にしていたのに、そこにはるかなが割り込んできたかたちになって、こうなったらもう収まらない。ええ、強力なライバルが出現しましたね。なるあやとの対決、そして勝利を目標にするはるかなは、その前に夏希を降さなければならない。ええ、思惑交錯する熱い状況ができあがってきましたよ。

ゆるキャン△』。いい展開見せますね。ひとり黙々と野菜のまるごとホイル焼きに取り組むなでしこ。いつになく真剣、鬼気迫る表情で調理にいそしむその様と、できあがった料理食べてほくほくの様子のそのギャップ! 面白いわ。しかも、キャンプしにきてた家族、その子供ふたりと合流してね、キャンプのこと、アウトドア料理のこと、いろいろ話してね、それで打ち解けて、その姉弟もキャンプにね興味持ってくれてという前半あって、そして後半の、なでしこのこと心配して見にきたリンと桜のコミュニケーションもまた素晴しかった。なでしこの無事を見届けて、自分のバイクに戻ったら、そこに人影が! 思いっきりビビるリンがいつにない感じで面白かったんですが、そこからのふたりの会話、妹を心配してくれてる友達に注ぐ桜の視線。そしてふたりともに、なでしこのソロキャンプを大切にして、そっとそのままにして帰ろうとするところなんかもよかったんですね。そしてなでしこの、確かになでしこはいまひとりなんだけれど、ソロキャンプを通じて、野クルの皆とのことや桜、リンとの思い出を噛み締めるみたいにして暖めているところ、ちょっと感動的。さらに、なでしこから送られたメール。これ、桜も嬉しかったのかな。ええ、ここで桜とリンの関係もまた動きを見せて、よいと思わせてくれたんですね。おおげさには語らない。そっと、丁寧に、静けさともなう描写で、でもこんなにも豊かに暖かみある関係が広がりもって展開される。素敵でした。見事でありました。

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