2018年7月1日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年8月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年8月号、昨日の続きです。

まちカドまぞく』。ウガルル再召喚作戦の発動でありますね。ウガルルから以前の召喚時の話を聞きだして、なにが問題だったか分析。そしてここから一気に再召喚の準備を整えようというんですが、いやあ、これまでに描かれてきたこと、起こってきたできごと、それがここに一気に合流していく様は圧巻でありました。というか、小倉さんが便利すぎる。しかし、さすがのあやしい小倉さんでも用意できないものがある。例えば魔力料理、というんだけど、ああー、リコがいました。幻獣の尻尾の毛というのも、マスターからむしればいい! って、酷い! ああー、シャミ子の新しい扉が開いてる! 今回のウガルル召喚のくだり、シャミ子にかかわる人達、ほぼ全員が関わって、なにかしらの力を貸してくれている。これが大切なことなんだろうなあって思いましたよ。シャミ子がこれまで頑張ってきた、それがこうして実っている。ウガルルが、桃が、ボスと認めてくれたという、そのこともしみじみ嬉しく思えたのです。

すわっぷ⇔すわっぷ』。夏子からの呼び出しをうけた春子。家を訪ねてみれば、そこには小さな男の子が! 親戚の子なんだそうですが、それ見て焦る春子がいいですね。赤ちゃんの世話なんてやったことない、無理ですっていうんですが、夏子が期待してたの、春子のアシストじゃなく、その体だったっていうのが、妙にシビアでおかしかったです。ただ見てもらえればいいって状況だと春子のままでいいかな、そう思ったら泣かれてしまって、しかも春子まで泣くのか。これは、なんだか珍しい感じですね。今回、いつもわりと表情抑えめな春子がいろんな感情見せてくれていて、嬉しいですね。焦ったり、照れたり、泣いたり甘えたりと、ええ、実にいいイベントではありませんか。しかし、子供の面倒見ているその合間合間にキスしてるのね、状況だけみたら、ラブラブ夫婦に見えてしまって、それもおかしかったです。赤ちゃんのこと苦手にしてた春子も、だいぶん慣れたのか、最後には愛着持って接してたのもよかった。でも、せっかく仲よくなったのに、次あった時には忘れられててまた最初からっていうの、子供にはよくあることって感じではあるんですが、ここでまたショックな春子とか、ほんと珍しく表情豊か。大変よかったです。

『花降り宿のやどかり乙女』。どことなく様子のおかしかった雪。いったいどうしたのか。皆がそれとなく察して心配していたんですね。ああ、ちゃんと見てくれている友達がいるっていうの、いいですねえ。雪の気落ち、これ、おみくじに書かれていた別れのくるということ、それがいずれくる六花との別れを意識させて、普通ではいられなくなってしまったというのですか。その雪の不安、将来を思っての気鬱を受け止めてくれたのが、六花の母だったんですね。そうか、今、六花がそうしているように、かつて六花の母も仲居修行に出ていたのでした。その時に出会ったのが雪の母、月子。一緒にいた期間はたった二ヶ月で、けれどその短い時間で、一番の友人と思えるほどに仲を深めたというのですね。この一連の話が雪に伝えただろうこと、おそらくはおおいに勇気づけたこと、直接にそうと言葉にはされなかったけれど、確かに雪は大切なことを受け取って、そして六花との未来に感じていた不安、それをやわらげることができたとわかる一連の描写。静かで、穏やかで、そして豊かでした。静かに響くもの、あったのでした。

『ゆず35歳@中学生やってます』。おお、こちらでも赤ちゃんの世話であります。なずなの家にいきまして、そしたら子供を抱いて出てきてびっくり。その時、なずなと一緒にいたのがなずなの母で、ゆず、姉妹かと思った、そういったら、もう35になるのよ、ですって! 突然恐慌におちいるゆずですよ。ありゃあ面白かったなあ。ゆず、最初は赤ちゃんに触れようともしなかったの、苦手なのかな? 嫌いなのかな? そう思っていたら、そうかあ、全然違ったのか。むしろ、赤ちゃんの世話、ばっちりじゃないですか。ぐずってる理由、オムツじゃないかな。手際よく交換してみせて、またミルクを飲まない理由もすぐに察して、すごいな。けど、そのたんびたんびになずながやばいのね! ほんと、なにが彼女をここまで狂わせるのか。ゆずの魅力が罪なのか!? ゆずの赤ちゃんの世話が得意な理由、なるほど、ベビーシッターやってたからなのか。で、赤ちゃんに接しようとしなかった理由も判明して、そうかあ、ねたみとかそねみとかかあ。嫌な自分を自覚して、そうならないよう気を配るとか、ゆず、本当に大人なんだなって思わされましたよ。そのあとも、赤ちゃんのピンチを身を呈して救ったりね、今回、ゆず、本当にMVP。それだけに、あのワインの弁償のくだりね、なずなちゃん、ゆずは悪くないって証言してあげて! そう思ったら、なずな、えーっ、そういう助けかた!? でも、今回ゆずは頼り甲斐もあって、実に素敵だったもだから、なずながああなってしまうのも仕方ないですね。いや、仕方ないか?

0 件のコメント: