2023年6月11日日曜日

『まんがタイムきらら』2023年7月号

 『まんがタイムきらら』2023年7月号、昨日の続きです。

『かみねぐしまい』

神様に自分の願いをかなえてもらうためには、双子の姉妹を出し抜かなければならない。かくしてはじまる神様懐柔競争。とりあえず学校にいってる間は抜け駆け禁止にしよう、レギュレーションなど決まっていきまして、かと思ったらこの提案したまえな、結構な策略家! ツギノは学級委員会で帰りが遅くなる。対して自分は、部活さえキャンセルすれば速攻帰宅可能な身。相手との公平を期したと見せかけて、実際には自分優位の状況を作り上げていたというんですね。

でもこの状況をただ見過ごしにはしていないツギノはさすがでしたよ。きっとまえなが部活切り上げてはやく帰ってくるの見越してましたよね。神様への置き手紙に仕込みをいれて、ゲームで遊んでいいよとメッセージ残していたんですね。

でもやっぱり一緒に遊ぶのが楽しい! それをまえなはわかってたのかな。神様をゲームから引き離して、ベランダでの水鉄砲対戦。じかに顔つきあわせてのわいわいとした遊びが本当に楽しそうに描かれて、この笑顔ですよ! 策略ばかりでなく、一緒に楽しい時間を過ごす。その大切さ、よくよく伝わる描写であったと思います。

しかし神様争奪戦といいながら、直接的に姉妹でやりあうのではなく、神様とどれだけ楽しくやれるか、その争いになってるのは楽しくっていいですね。それで電池切れになってるまえなと神様、それもまたいい情景でした。

『おねロリキャバクラ』

美波と楓が同じ会社であること、凛たちに認識されてしまいました。この店に通っていること、知りあいにバレたらきっと気まずかろう。それでふたりがお店で鉢合わせしないようにと気を使ってくれるキャストたち。美波をVIP席に通すことで、物理的に楓と遮断してみたり、そしてふたりの動向を店内で共有する様子もね、まさかこの漫画でこういうスリリングな展開があろうだなんて、思いもしていませんでした。

しかしこの鉢合わせ防止作戦のいろいろ、楓のトイレのくだりとか、めちゃくちゃ面白かったです。うっかり今ならいいよっていっちゃった凛もそうなんですが、それを素直に受け取って、ダメな時もあるんだって納得してる楓がすごくいい。そしてみゆりの美波引き止めシーン。これ、引き止めるのに成功した、ってだけじゃなく、離れがたく思っているみゆりの心情や、それを受ける美波の様子など、いろんな要素が重なりあうことで、より一層によくなってる! って思ったんですね。

この鉢合わせ防止はいったいいつまで有効なのか。いつまでもは無理ってのはお店の側でもわかってる。今度からはまた違う策に出るんでしょうか。あるいは、そう遠くないうちに鉢合わせしてしまったりするのかも知れませんね。

『ほぐして、癒衣さん。』

めちゃくちゃ面白いな。合同企業説明会に出展した夏鈴たちの会社。情報誌マニーズも、夏鈴デザインのイメージキャラが載るようになったことで、好調に手にとってもらえているみたい。いいことづくめじゃないですか、夏鈴さん! と思ったら、社長が調子に乗っちゃってる? イメージキャラのマニィちゃんを前面に押し出す策に出て、まずはノベルティ。クリアファイルとかボールペンを就活生に配るようにとお達し。さらにはマニィちゃん着ぐるみまで作っちゃって、これ、結構な出費では!? こういうのにかけるお金を、社員さんの給与に振り向けてさしあげて!?

ともあれ、身長155センチの夏鈴がめっちゃ着ぐるみに興味を示して、ええ、着ぐるみって頭がデカいから、あんまり背が高い人が着ると威圧感出ちゃうんですよね。だから小柄な女性が入ってることとか多くって、その点夏鈴ならうってつけ。というか、自分でデサインして自分で演じる。なかなかに面白いことになっています。

でも、まさかの癒衣が着ぐるみ恐怖症。それで頭はかぶらずに過ごしていた夏鈴が出会った俯きがちな就活生。やりたい仕事がないというその子に、夏鈴、ノベルティを手渡して、そしてマニィちゃんについても説明。着ぐるみの頭を被ってみせたら、触ってみていいですか? それで結構遠慮なく、ボディを触られまくっちゃうんですね。

このお嬢さん、今は就活に興味なしって感じですが、そう遠くないうちに夏鈴たちの会社に入ってきそうな気がしてきましたよ! そうなったら、ハグの癒衣、甘えの八潮に加えてお触りの新人! 夏鈴争奪戦がはじまってしまう! ええ、なんだろう、今後をうらなう、そんな状況が突如発生したと感じちゃいましたよ。

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