2023年6月2日金曜日

『まんがホーム』2023年7月号

 『まんがホーム』2023年7月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかをメインに、花の季節でしょうか。和装で生け花をしているらいかが印象的な表紙となっています。『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』は、橘に恥じらいながら花束を渡している音瀬が魅力的。『天国のススメ!』は百合の花を手にした十子と太一が手をつなぎながら背中合わせに立っていて、この太一の表情にうかがえる緊張がいいですね。『孔明のヨメ。』は水の張られた鉢の睡蓮を愛でる孔明、月英夫妻です。

今月は新規ゲストが1本です。

『月子と空太の幽霊チャンネル』

動画配信をやっている江坂空太。伸び悩むチャンネルをどうにかしようと、霊感のあるという黒沢月子に協力を申し出たら、ふたつ返事で了承を得られ、かくしてふたりで繰り出す廃旅館。心霊スポットとして知られる場所なのだけれど、ビビる空太とは対照的に、大学の同期と一緒におでかけと浮かれてる月子の落差がすごい。

実際、霊感のせいでこうした現象に慣れっこなのか、ラップ現象にも動じない。浮き上がる呪いの文字にもしりとりで対抗。続々と出現する霊たちに賑やかと喜んでさえいる月子の腹の座りよう。反対に、やっぱりビビりまくっている空太。この対象にこそこのふたりのコンビ感が出ているって感じでありましたよ。

動画は好評、相当な再生数を叩き出して空太も大満足なのですが、じゃあ次の企画はというと、なんかヤバそうなのが憑いてきてたの!? ほんと、クール? 冷静? 落ち着きはらっている月子のただものではないという感じがすごい。普通は空太みたいになりますよね。

『孔明のヨメ。』

龐統の策、船を鎖で繋がせるというの、見事に功を奏しました。次々と繋がれていく船。それを見て疑問を感じる徐庶が今回の立役者。かつて龐統と同門だったということで、いろいろ探りを入れてこいと、龐統に会いにいかされるのですね。

そこで知る龐統のやり口。龐統も徐庶のことを信頼しているから、工作についてあらいざらい話すんだ! そして協力する徐庶。その手段というのが龐統のそれに習ったもので、説得はしない、会話にさらりと仕込みを入れてやれば、相手が勝手に察してその策に乗ってくるというもの。この、相手にそれをやらせるよう持ち掛けるのではなく、相手が自分で気づいたという体にしてやると、それだけでスムーズにコトは運ぶでしょうなあ。本当、策士ってやつだと思います。

そして徐庶の仕掛ける策。こちらは曹操本陣に迫る敵の奇襲部隊。それを匂わせてやれば、孫権率いる軍の情報と合致する。見事に策が当たって、徐庶の信頼度はアップ、そして曹操軍も欺瞞に踊らされることとあいなるわけで、本当、この策に策の重ねられていく様。見事に引き込まれています。

『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』

前回、地元に帰るといっていた橘。あちらの学校に通うですって!? と思ったら、なんとまあ、自動車教習所のことですか! わからん、ほんと、遠距離恋愛勃発かと思ったじゃないですか。まんまとしてやられましたよ。

帰省に際し、彼女を連れていくといっちゃったから音瀬にもついてきてほしい。無茶な要求されるわけですが、写真削除を持ち掛けられ、そして森川の意図せぬアシストもあって、みごと橘の帰省につきあうことになった音瀬。なんだかんだで、橘のこと放っておけない? 森川に嫉妬? このふたりの関係、どうなっちゃうの?

意味深な展開が続きます。

と思ったら、橘実家にて音瀬が出会った快活な女の子。妹? と思ったら、従妹さんか。親戚、といえど結婚も可能な間柄。しかもその子は橘に狙いをつけているようで、進学を機に橘と同居しようという。これ、本当にどうなるのだろう。なし崩しってやつだ! とはいうものの、実際橘が音瀬のことをどう思ってるのか、そのへんのことはようわからんのですよね。

続くあんこの幸太のように、女に興味がないのかどうなのか。むしろ音瀬にしか興味がないのかどうなのか。ええ、いずれははっきりしていただきたいところです。

『座敷童子あんこ』

また妖怪レギュラーが増えた! しかもきれいどころ。雨の中、降られるままに濡れている和装の美人。濡女か! と思ったら、本当にそうでした。笑いかけられた幸太が笑い返しちゃったもんだから取り憑かれそうになっていて、しかもそこに雪女が介入してガッチガチにぶつかってるというんですからややこしい。しかもそこに傘を届けにきたあんこですよ。

妖怪女子3人に囲まれて、まさしくハーレム状態の幸太。嬉しくないと本人はいってますが、自分はこの漫画の雪女ならオッケーです。

しかし今回は幸太とばっちりとでもいいましょうか、女に興味がないとかいわれちゃって、納得されかかっちゃって、あの時の濡女子の表情、いいですよね。そして語られる濡女子の苦労話。今の時代は世知辛い。実際、暮らしにくい、住みにくい、雨に濡れても東京砂漠。なんて世の中なのかも知れませんね。

そんな濡女子のその後ですよ。笑いかけて笑い返してきた相手が悪かった! さあ、どうする、どうなる濡女子。これ、次回にも続くのでしょうか。なんとか生存していてほしいところです。

0 件のコメント: