『まんがタイムきららMAX』2025年2月号、昨日の続きです。
『神絵師のおしごと』
創作物の即売会、コミチアに参加したもみじたち。シロとソラが売り子としてついてきて、さらには携帯モードのツバキまで。そしてこのツバキの存在が、後のトラブル解決に大活躍。ああ、それにしてもこの方向でもみじたちの活動が、ツバキの信仰集めの道筋がつくだなんて!
もみじのブースに、ものすごい意気込みでやってきた人がいたんですね。荒い息、見開かれた目。もみじの描くツバキを、姫ヤオの花御子の剽窃だと難ずる彼女。その言葉から、彼女の父が花御子の生みの親と推測され、彼女自身姫御子を大切に思っていることがわかる。それだけに、花御子をずっと推しながら、姫ヤオサ終であっさり別キャラに乗り換えた。しかも姫御子の紛い物を自分のオリジナルのように言い張るだなんて!
とくれば、この子がここまで怒りをたぎらせる気持ちもわからないでもない。でも違うんです。ツバキ様はツバキ様で、ちゃんとこの姿で存在しているんです。ということが、鎮座ましますお守り形態ツバキに接触したことで理解できた? わからんのだけど、とりあえず一冊新刊を買ってくれて、さあどうなる、この子、今後のツバキ浸透活動に加わってきそうな気がするぞ!
というのも、この人が他ならぬコスプレイヤーさョちゃん。SNSはブロックされてしまったけれど、もみじが認知されていることは間違いなく、ということはツバキ様コスをする有力コスプレイヤー確保!? ほんと、ここからどう展開するのか。ツバキ様とツバキ様そっくりさんが顔をあわせることになるのか。期待か不安か、いろいろがいりまじる展開きましたよ。
『エイティエイトを2でわって』
奏さん、発熱です! 寝込んでしまった奏さん。皆でお見舞い。そして奏はいうのです。美弦はピアノを弾いていていいよって。でも、ドビュッシーの『月の光』。美弦は弾くとどうしても解釈違いが発生してしまって落ち着かない。なので奏からリクエスト。明るくてかわいい曲にしてほしい。
これ、美弦にあう曲はどんななのか、それを考えてくれているのですね。そして奏は眠りに落ちて、そしてめでたく完治するのでありました。
これからのピアノ活動、どういう方向でいこうか。美弦にあわせた曲にするか、それとも美弦がいうように、奏の弾きたい曲を弾いてみたい、そうした思いに応えるか。ふたりの気持ちのあわさる瞬間? そうした先に、それぞれの世界が広がっていくといい。美弦の表現も広がっていくといい。そしてそれらが彼女たちふたりの世界になるといい。
なんてこと思わされたのでした。
『追放令嬢は技能実習生になりました。~アーシャさまは野菜畑から逃げ出したい~』
アーシャさま、思っていたよりもずっと優秀なんだなあ! ということがわかった今回。暇な時間、そだちのお古のゲームに興じるアーシャ。ゲーム機とかない世界からきたんだもんな。そりゃ楽しかろうなあ、と思って微笑ましく思っていたんですが、このアーシャがただゲームで遊びほうけているだけじゃないというのですから驚きました。
そもそもは夏休みの宿題に追われているそだちが発端でした。手つかずの数学。なんとかせねばなるまいが、どうしたらいいかもわからない。そんなそだちに意見したアーシャ。そだちに問題見せられて、スラスラ暗算で解いてみせる。いやもう、偉そうなことおっしゃって、と思わせて、いや偉そうなこというだけのことあるんだ! って驚かせるこの展開。本当に見事。アーシャさまにすっかり参りました、降参といわざるをえませんでした。
アーシャ、ネットでいろいろ調べて学習して、地力を高めていたのですね。すっかりアーシャという人の認識が変わった瞬間でした。しかもそだちの勉強を見てくれて、対価は最新のゲーム機というのですが、そだちと半額ずつ出しあう。すなわちふたりの共有物じゃん! ふたりの一緒に遊んで仲を深めるフラグじゃん! と思ったら、今回終盤がそんな展開になりまして、すばらしい、望む展開が次から次へとやってくる!
ええ、もう、最高でありました。
- 『まんがタイムきららMAX』第22巻第2号(2025年2月号)
0 件のコメント:
コメントを投稿