『まんがタウン』2023年1月号、昨日の続きです。
『押しかけギャルの中村さん』
今回は2本立て。カラーページでは充実の水着披露でありますよ! 一枚羽織った下から胸元チラ見せほのかなセクシー秋山さんに、おもむろにTシャツ脱ぎさると実はすごい俺様アピール後藤さん。接近するふたり。秋山のピンチに俺がこいつを守ってやらないとなって割って入る後藤氏の思いやいかに!? まさしく充実の水着回だったといえるでしょう。
この日の水着のために食事制限やら運動やら頑張ってきた中村ですよ。見事目標達成されました。しかし海には危険がいっぱい。ナンパ男はまあ秋山後藤ペアが追い払ってくれたとはいえ、女子のおっぱいタッチしてくるいたずら小僧どもには大弱り。ところが秋山、中村の危機と見るや身を呈して守ってみせて、ああ、秋山、自分で思ってるほどかっこわるくないよ!
秋山、他の女子にも割と高評価じゃありませんか。当たり柔らかくきびきび働くところが好評? あるいは意外やしっかりした体つき、そのギャップが評価を押し上げた? からの中村大嫉妬ですよ。秋山は私のものだといわんばかりの行動、これね、そりゃ誤解も招きますよね。
中村は秋山のこと、友達とかじゃない、また異なる好意を持って接してると思うんですけど、その真意はあいまいにされているでしょう。それがこの海でちょっとははっきりしたりするのかな? と思ったら、いたずら小僧どもにマークされてしまった中村。そのピンチを秋山好セーブ? あるいは大失態!?
ほんと、この行動。どう評価されるでしょう。レフェリー中村のジャッジが待たれます。
『猫またはごはんを。』
世間を騒がせているネコマタがサチの部屋にやってきた。あまりのことに動揺をきたすサチだけど、なんとか落ち着いてネコマタ、ロクの話をよくよく聞いてみれば、飼い主のことでお悩みだというんです。数日前から布団にこもりきり。返事もしない、ヘンなニオイもしてきた。
って、孤独死やんか!
ネコマタ訪問どころじゃない動揺見せたこの場面。いやもう、驚きどころじゃない、もう必死の思いでロクの飼い主のもとに駆けつけて、あー、腐乱してたりするんかな。ばーちゃん!? あー、独居老人なの! ヤバい、ヤバいわ。
からの、救急車、ストレッチャー、衰弱すれど死にはしていないという情報がもたらされて、よかった。一安心ですよ。
仕事を求めて、なお成果の得られていないサチですが、その定まらぬ進路に決着の兆しが見えてきたと思っていいのでしょうか。倒れていたのはタコ焼き屋の店主。もう店は続けられないだろう。あとつぎも見つからないというロクの言葉に、サチ、思うところがある様子。
ええ、ここでひとつの決着がありそうですね。でも、この漫画自体が決着したら嫌だな! フクとロク、ネコマタふたりとともに、おばーちゃん指導のもとお店を頑張るサチの姿、長く見たいものです。
『恐竜とカッパのいる図書室』
図書委員会の活動、公共図書館との交流について話しています。去年は皆でテーマを決めて選書したというのですが、そのテーマというのが「女の子の友情」。選ばれた本のリストを薬師堂が読み上げるのですが、おおっと、実在の本じゃないか! 全部は読んでない、それこそタイトルしか知らないのもある。でもそうした有名どころ、こうしてピックアップされるとちょっと読んでみたくなりますよね。
なお薬師堂はひとつも知らない模様。かろうじて『赤毛のアン』をアニメで知っていて、それが卸町との会話を繋いで、より一層にふたりの相互理解を深めていくくだり、素晴しいものがありました。そこで見せた薬師堂の感受性。アンとダイアナの物語、その関係性を自分と卸町ふたりのそれに重ねあわせてその距離を詰めていくの!
ちょっとうろたえてる卸町が可愛い。この、普段は本なんてまるで読まない、知らない、わからないって感じの薬師堂が、ことひとつ心が動けば、こうも本質めいたところに踏み込んでいけるんだ。それは卸町をリードし、自分の世界に引き込んでいくかのように鮮やかで、こうしてふたりの世界、結びつきも強くなるなら、まさしく「女の子の友情」テーマをなぞるかのようじゃありませんか。
まだまだ物語、ふたりの過去やらいろいろに謎めいたもの残している漫画ですが、こうして今見えていることだけでも読み手を引き込む魅力があります。
- 『まんがタウン』第24巻第1号(2023年1月号)
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