2022年12月25日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2023年2月号

 『まんがタイムきららフォワード』2023年2月号、昨日の続きです。

『ちょっといっぱい!』

もみじの伯父、ケイにメイクをしてもらった凪。すっかり大人っぽくなって、なにごと!? これは、すずめ亭リバイバルの資金調達のためにこの姿で銀行との交渉を!? と思ったら、違いました。単純にケイさんのメイクアップアーティストとしての技量をもって、お試しメイクをしましたってことだったみたいです。

そしてケイからもみじに託されるすずめ亭。いずれは自分の店を持つのだと、そしてそれはおじいちゃん、おばあちゃんのすずめ亭ではなく、もみじのお店にしていくのだよといってくれたケイ。すぐに店を継ぐというわけじゃない、その時まではケイがあの場所を守ってくれるというその言葉の向こうにある、ケイのすずめ亭への思い。この店を存続させたかったという願いと、しかし自分のらしさを選択することで店を残すことが叶わなかったという胸の痛み。

それらずっとわだかまっていた思いが、ここにきてもみじによってそそがれようというのですね。

もみじの前ではずっと柔和な笑顔を見せていたケイが、部屋を出るその時に流した涙。去来する思い、その重み、大切に守ってきたことがうかがえる瞬間、ぐっと胸に迫るものありました。

『高瀬さんはドル活に夢中です』

クリスマスの売り出しで大忙しの江田と高瀬。ぎこちなさ、照れくささをぐっと押し隠して明るくふるまおうとする江田とは違い、帰りたいオーラを余すことなく全開にする高瀬。おお、わかるよ、その気持ち。自分も仕事中はいつだって帰りたいと思ってる!

高瀬はドールとのクリスマスを過ごしたい、その一心で帰りたいといっているんですね。クリスマスというと、ドールとのパーティ。そこに異性だとかデートだとか差し挟まれる余地もないというのが、高瀬の本領ですよね。クリスマスの特別衣装、そして撮影会をしたい。その要領がいまだ掴めていない高瀬と、いろいろノウハウを持っている江田との会話。情報交換やドールへの愛情の確認しあうやりとりが、いつしか高瀬にとっても大切なものになっていたというのですね。

高瀬がドールへの興味を持つきっかけとなったドール作家POPが自分であることを隠している江田。しかし、POPとは無関係に、同じドール趣味の仲間としての江田に好感を抱いている高瀬。その気持ち、いつしか江田にも通じるといいですね。でも、江田がPOPであると知ってしまったら、あまりのことに尊死してしまいそうです。

『追風のジン』

体調不良を起こしたココロを診る氷室イオリ。村で医者として働いている男なのですが、どうにもいろいろおかしい。腕はいいらしい。けれど金はとらないらしい。血液を集めて、なにかの研究をしている。そしてイオリが忍者であると知ってしまったキリエは、イオリの求める謎の石を盗んで隠してしまった。イオリに不穏さを感じているというんですね。

今回は重要なことがいろいろ語られましたね。キリエの隠した石、イオリの探している石が風魔結晶であること。そして不調を訴えるココロが忍者である可能性。薬の分解がはやい。ケガの治りがはやい。体力に怪力に、そしてお腹がすき、よく食べる。体質と思われていたこれらが忍法であると指摘されて、さらにかつてその忍法を身につけていた男、叢雲グレンとココロの関係に踏み込んできた。

これ、研究のために血を集めているイオリにとって、ココロは格好のターゲットになったりするのでしょうか。いずれにせよ、元気のない今はココロにとって過去一といえるほどのピンチかも知れませんね。

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