『まんがタイムきらら』2023年1月号、昨日の続きです。
『星屑テレパス』
かつての出来事を思い出そうとすると頭痛におそわれるユウ。航海日誌に記されたいろいろを海果と話していたのですが、自分が経験したはずのことが思い出せず、ひいては自分自身のこともわからなくなって苦しんでいるというのです。暗い感情に沈んでいくユウ。自分の価値を信じられなくなっているユウ。その姿はいつも明るくふるまっていた彼女のそれとはまるで違っていて、ああ、ユウが向きあわなければならない問題、しかしその問題が明らかにならないゆえの苦しみ。そうとうなものが感じられて、これからのユウの直面していくもの、そこに不安がつのるのでした。
そして遥乃からもたらされた情報。灯台の上から聞こえてくる音。それを耳にしたユウが口にしたこと。私の故郷の歌。航海日誌の記録にて、ユウが歌ったという歌、それがなぜか灯台に流れている。
これをきっかけにいろいろが明らかになっていくのでしょうか。ほどけていったその先に、ユウのさいわいがあればどれほどにいいかと思います。
『けいおん!Shuffle』
しなのたち上級生組が合宿に合流。到着即、思いつきの新曲づくりについてあやまるんだけど、1年生2年生たちは明るくほがらかに応えてくれる! って、なんかちょっと様子が変だなと思ったら、徹夜テンションでハイになってるんだ! ひととおり話して自画自賛して高笑いしたかと思ったら、バターンと倒れて眠ってしまった!
ライブの準備は花凛たちバスケ部の皆がやってくれました。かくして下級生組と上級生組とのバンド対決が開始されるのですが、ここで紫たちが披露したのが『Shuffle』。ああ、ついにここにきてタイトルに冠されたShuffleが現れてきましたよ。三連ベースのシャッフルビート、それを自分たちの関係性から想起して膨らませていったというのですね。
バンド対決こそは上級生にはかなわなかったけれど、それで悔しいと思えるのは成長があったから。そうやって悔しさ噛みしめて、その気持ち分かちあって、そして結束を強めていくところなどもすごくよかった。ええ、みんないい仲間になっていけていますよね。
それだけに今後の成長、どんな変化を見せてくれるかが楽しみになるんです。
『スロウスタート』
家庭科の実習、ミシンを使ってエプロンを作ってるんですけど、花名が危なっかしい! どんどん送られていく布にコワイコワイといいながら、なんとか必死についていっている様子! ペダルを浅く踏むといいんだけど、きっとそうした余裕がないんだろうなあ。
でも、ちょっとわかりますよ。自分の場合、技術ですけど、電動糸鋸を使う授業で糸鋸が怖くってですね、結局普通の糸鋸使って手作業で切ったりしていたの思い出しました。慣れれば、制御できれば平気でも、それができないうちは怖い。ノコギリなら手を切りそう、ミシンなら手も一緒に縫ってしまいそう!
本当、花名の気持ちわかります。
エプロンができたら続いて調理実習。マドレーヌを作りますというのですが、あ、これ、あれだな。また栄依子が榎並先生にできたお菓子を持ってくんだな。と思ったら全然違ってびっくりだ!
全部冠が食べました! 栄依子の分は栄依子が全部食べました。他の班のあまりも全部冠が食べました!
すごいレアな展開に驚いたのですが、これがまさか自宅への出張パティシエなんて荒技に繋げる布石だっただなんて! 本当に驚きました。こうなることを見越してのおあずけだったのだとしたら、栄依子の策士っぷり、相当なものですよ。
- 『まんがタイムきらら』第21巻第1号(2022年1月号)
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