2022年12月7日水曜日

『まんがタイム』2023年1月号

 『まんがタイム』2023年1月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』。鍋料理を前にしたチエちゃん。口にいれたものが熱くて、はふはふしている口元が印象的なイラストでありますよ。冬に嬉しい暖かな食べ物がテーマでしょうか。『ウブなメイドもひと肌ぬぎたい!』愛里はタコ焼きを食べてはふはふしていますね。『黒曜ちゃんと白玉くんの変わった関係』黒曜、白玉のふたりは、仲良く並んで座ってたい焼きを食べている。湯気をたてるたい焼きのその暖かそうな様子。ああ、冬になると食べたくなる、そんな和スイーツですね。

『ローカル女子の遠吠え』

名々伏と雲春、休日に一緒にドライブとかしてるんですね。ハンドルを握るのは雲春、というところでもうトラブルの予感しかしない! 走るは国道152号線。国道だというのにどんどん道幅は狭まっていき、というか片側土砂崩れかなんかで半分埋まってない? 対向車とすれ違うのも不可能な道幅に戸惑うふたりは、当然道に迷っていて、水窪ダムにいくはずが曲がるべきところで曲がらず直進したためこんなハメに。

いやもう雲春のペースに見事巻き込まれてるじゃないですか、名々伏さん。

ここでまさかりん子とハッチに出会うことになろうとは予想外でした。ふたりは青崩峠が目的地なんですね。名前からしてなにか危うさ感じさせる場所。国道でありながら徒歩でしか入れないとか、ものすごいところあるんですね! 道は細いが歴史ある道。道にまつわる逸話をとうとうと語るりん子はまるでツアーガイド。ガイドいやさりん子がいうには、青崩峠は破砕帯があるゆえにトンネルを通すことができなかった!

えらいところがあったもんですね! でも、今は技術も進んだからトンネル通せるようになったとか。ということは、この人しか通れない細い国道というのも、そう遠くないうちになくなっちゃうのかも知れませんね。

今回の見どころは名々伏とハッチの遭遇だったかも知れません。ブラック企業に人格を破砕されたハッチ。その有り様に自分の未来を予見してしまう名々伏なのですが、いや、いやいや、りん子たちの会社、そんなにヤバくはないだろう? あるいは自ら自身を追い込んでしまうがゆえなのかも知れませんね。

けれどそんな名々伏がりん子のツアーを通じて余裕を見出していく? そんな流れ、冒頭のヤバいドライブからは予想できないよさがありました。驚きです。

『この契約は恋まで届きますか?』

総務部に新人が入りました! 美浜つぐみ。八千代のもとで学んでいくことになるのですが、この素朴そうな子が野田と接点できてしまって、おおう、予想外の展開ですよ。営業部に備品を届けにきたつぐみが、野田と手芸で語りあう。うっかり胸ポケットに入れてしまっていた野田のチャコペンから手芸の話がはじまって、つぐみはデコ系、ペンにスイーツデコをしてるというのですが、シリコンと樹脂粘土でパーツから手作り!

思いもしない繋がりに、一気に距離が縮まっていったのですが、これ、野田と八千代、ふたりの関係に投じられた一石。いまだ進展を見せぬものの、少しずつ変化している状況に一波乱あったりするのでしょうか。

つぐみの存在が仕事の不安について八千代が野田に相談するきっかけ作ったりと、関係が進展する方向にも働いたりしているから、ただちに波乱とはならないようにも思うのですが、いずれにせよ変化の兆しです。でもみんないい人たちだから、誰かが傷ついたりしなといいなあ、なんて思います。

『瀬戸際女優!白石さん』

爽太にアプローチする佐々木紗矢。共演者喰いで有名なんて悪い噂が流れているのですが、爽太、まるで眼中になし! 妹が3人いるからと、年下の子はみんな妹扱いになっちゃうんだ!

面白くないのが紗矢ですよ。それで爽太が気にしてる白石のこと敵視して、ああ、これどうなる!? さらには演技中、木刀の握りで白石から注意を受けて、抗争勃発!? と思いきや、白石の意外なパワーを前に戦意喪失? からの、紗矢の生い立ちに共感した白石のはからいで、ふたりの関係はどんどん変化して、ああ、男をとっかえひっかえしてきたのは寂しさゆえか。しかし今やかつて得られずにいた愛情を白石に見出して、そこからの紗矢の変質。異常に懐いたっていうんですが、ほんと病み気味の愛着、むしろ依存といっていいほどの執着見せて、でも白石はなんだかんだこうした子も受け入れて、うまく取り扱ってくれそうな気がします。

紗矢のエピソードはこれで終わりなのか、それともまだ続くのか、それはわからないけれど、この子が白石の愛情を受け健やかさ取り戻し、よりよい人生を歩めるようになればいいなあって思えるようなエピソードでした。

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