『まんがタイム』2023年1月号、昨日の続きです。
『お天気おねえさんの晴れ舞台』
いやもうびっくりしましたよ。気象予報士の試験、またも落ちてた琴音さん。牧や奥田からも気づかわれているのですが、ことに今回はこたえたのかさすがの琴音も落ち込みが深い模様。牧のいたわりも通じない。それどころか、おばーちゃんのおはぎでさえ立ち直らせることができない。いや、おはぎの効果はありそうだったんですけど、タケちゃんがね、余計なこといっちゃったものだから……。
そんな琴音を救ったのは、気象予報士、沖友さんでした。牧が必死に頼んで、琴音にあってもらった。そこでのエピソード、運転免許に何度もチャレンジしたとか、そして自分がなにを目標としているか、そして琴音はなぜ気象予報士になりたいのか。沖友さんと言葉を交わすうちに、琴音、ふたたび自分の思いの根っこにゆきあたったのですね。
しかし、今回の試験の結果で、この漫画が続くかぎり琴音が試験に受かることはないという確信めいたもの感じざるを得ませんでした。琴音にはいつか試験に受かってほしい、そう願う気持ちがあれば、いや漫画の存続のためにも落ち続けてもらわないことには!
おそろしいジレンマですよ、これ!
『良倉先生の承認欲求』
SNS映えで頭がいっぱいの良倉。今度はホームパーティーだ、と意気込んでいるんですが、パーティーの料理にぶんちょー紳士をあしらって、魅せようと、映えさせようと画策。
けどこのパーティーに生徒は呼びません。このあたりの線の引き方、この人の良識感じさせて好感あるんですよね。
生徒は呼ばないけど上枝は呼ぶ。このふたりの関係、ほんと面白い。良倉に他に友達がいないからなのか、秘密を知られた相手だから開き直った末なのか、そのへんはわからないけど、こだわりのかたまり、映えに必死の良倉と、なにかと自然体でひょうひょうとしている上枝と、面白い組み合わせだと思うんですよ。でもってきっとこのパーティーで観察した良倉をモデルに、上枝は女性化イラストを描いていいねを集めたりしたんでしょうね。
ぶんちょー紳士のホームパーティーの反応、水元たちから直接得られて嬉しそうな良倉。それを見つめる星畑の冷たい目! めちゃくちゃ面白い、からの、水元からの指摘、そしてしれっとOLさんと同じ小物揃えてる氷高! ほんと、個性の強い子たちが揃ってます。この子たちのホームパーティーがどんな風になったのか、見たくなっちゃいますよね。
『午前0時のおねだりごはん』
ついに関係性に変化が出現! これまではおねだりごはんというと、米沢が牛喰にお願いするというのが常でしたが、ここにきて三元がその構造を打破してきたというんですよ。
米沢が牛喰とデートしたことにショックを受けている神戸。彼女をはげますべくお弁当を作ろうと牛喰にレシピの伝授をお願いしてきた。ああ、おねだりごはん、あるいは誰かを元気づけるための料理の輪が広がっていきますね。ずっと以前、神戸が出てきた時に、いずれかは牛喰の店に彼女もやってくることになるのかと思っていたのですが、その予想とはまた違ったかたちで食事の席につくことになったのですね。
そしてこれは、三元と神戸、ふたりの新しい関係性のはじまりのようにも見えまして、なんだかんだ天然でちょっと無神経で、でもストレートに気持ちを向けてくる三元と、素直に感情表に出すのが苦手そうな神戸。違った個性と個性が組みあわさって生じる魅力、面白さがあると思ったのでした。
そして神戸と牛喰の関係もまた違ったかたちで発展していくのでしょうか。
今回は三元を通じて牛喰のレシピに触れた神戸でしたが、いつか直接牛喰の作った料理を食べることになったりもするのかも知れませんね。
- 『まんがタイム』第43巻第1号(2023年1月号)
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