『まんがタイムきららMAX』2023年6月号、発売されました。表紙は『メイドさんはハジメテの友達』。メイドさんが諸手を挙げてお出迎えでありますよ。しかし気になるのがキャプション。「私とギャンブルしましょう」! ええ、ええ、たしかにこの喫茶店のシステム知っていれば、お金をかけないギャンブルで楽しめるお店、なんら不思議でもないセリフなんですけれど、いきなり持ち掛けられるギャンブルにはちょっと驚きですよね! しかしメイドさんのこの堂々とした姿。見た目の甘さに油断すると危険なやつです!
今月は新規ゲストが1本です。
『ハイスクール・オブ・ザ北風と太陽』
三角関係に憧れる旅野ひとみこ。しかし実際に巻き込まれるとなるとちょっと事情も違ってくるのかな? 入学した学校で階段から落ちそうになったひとみこ。危ういところを助けてくれたのは、胸も豊満なお姉さんで、しかもひとみこ、一目でこの人から見初められてしまってさあ大変!
恋愛のはじまりか!? といえばどうもそうではないようで、いきなり制服を脱がされて、ヌードデッサンモデルになってくれと熱く懇願されるというんですね。
いやまあ、抵抗しますわなあ。そりゃあ逃げ出しますわなあ。と、そんなひとみこのピンチを救ってくれたのが、見た目にも麗しい黒髪のお姉様。素敵な関係のはじまる予感!? と思いきや、またもやいきなり制服を脱がされるひとみこですよ。
な、なんだこの学校、治安ってやつがないのかい!? このお姉様の目的は、被服部の活動でいろんな衣装をこの子に着せたいというんですね。
かくしてはじまるひとみこ争奪。ヘンタイとヘンタイの、夢の(夢の)コラボレーション。しかもラストには最後の一線まで越えられてしまって! さあ、ひとみこの明日はどうなる。というか、この状況見るにふたりともやってること北風だよね!?
『ぼっち・ざ・ろっく!』
喜多ちゃん、家出したんか。進路で親と揉めました。親としては進学するものと思っていたのに、娘は第一志望にバンドマンとか書いちゃって、いやいや進学した方がいいのでは!? 学内バンドではなくなるかも知れないけど、得られる知識、経験はなににせよ多いに越したことないからさ!
とか思ったら、終盤Starry店長が同じようなこといってましてね、ええ、やっぱこのへんが年長者の判断ってやつですよね。
しかし今回、仮に進学したらどうなるかって想像、喜多にせよぼっちせよ、えらいこと酷いの! キラキラの大学生活がバンドへの興味を上回って、どんどん音楽から離れていく喜多ちゃん! 虹夏からの信頼薄いな! そしてぼっちはもっと酷い。大学でも孤立! 授業にも出られなくなり、ギャンブルにはまった末にネットワークビジネスのエサになってしもうとる! これはぼっち本人の妄想ですけど、ぼっち、自身への信頼薄いな!
いやもうほんと、普通に穏便な落とし所とかないんですか。ないんでしょうなあ……。でもなにかしら物事を成しとげるやつは、こういう落とし所がおかしい連中のような気もするんですよね。いや、生存バイアスってことはよくわかっています。
そして結束バンド面々のお泊まり会イベントも勃発して、ああ、なんと華やかな一夜でしょう! といいたいけれど、もはや逃げたいぼっちにリョウ。君ら、始発電車に乗るような早起きキャラじゃないだろう! ってのに始発で帰るって、どれほど喜多ちゃんのテンションについていけんかったのか。ほんと、喜多ちゃん、このメンバーの中だと異色な存在ですよね。
『エイティエイトを2でわって』
めちゃくちゃ面白い。扉絵の調律の風景。調律師さんがお美しいのもあるけど、自分は、自分は、美弦がたまらなく好き。リボン、ブレザー、きっちりしたかっこうにふわりとしたボブ、好奇心を秘めて輝く瞳に端正な面持ち。
ああ、駄目だ、本当に駄目だ。美弦が、美弦が好きすぎる……。
しゃべったら残念少女だけど、その残念さも愛おしい。なんて、なんて素敵なんだ。美弦が、美弦が好きすぎる……。
さて、今回の調律。調律師さんがギャラリーからめちゃくちゃ褒められて嬉しくなっちゃってるの最高でしたよね。しかも知らない誰かに解説するのが楽しいって気持ちがビシバシ伝わってきて、あの怒涛の解説ですよ、全部読んじゃった。いやあ、あれは読むよなあ。たまらん。
今回は前半で調律を、そして後半に楽譜の買い出しを描いて、このショッピングの様子もすごく面白いの。出不精奏をなかば無理矢理ひっぱりだす美弦さん。そして大型ショッピングモールにて約束のシールを買ってくれている奏。あの謎シールもおかしいんですが、まさかこれが即出番あるものだとはまったくの予想外でした。この子はこの子で、また謎感性の子ですよねえ。
そして最近はやりの街角ピアノ。ピアノを見ると座らずにいられない美弦さん! 技術的には荒こそあれど、楽しそうに弾く、聞く人を魅了するその演奏は本当に素敵だなって思う。自分はこういう演奏家になりたいなあ! 練習してないから駄目だけど。
そして次の展開が予感されるラストですよ。まちなか音楽祭の案内チラシを発見した美弦さん! おお、これはやるぞ、きっとやってくれるぞ! ええ、絶対面白いことになりますよ、これ。
- 『まんがタイムきららMAX』第20巻第6号(2023年6月号)
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