『まんがタイムオリジナル』2023年6月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。これは書店員さんですかね? 山下ナースが緑のエプロン。手には『ラディカル・ホスピタル』の新刊、第38巻を持って営業中でありますよ。『小森さんは断れない!』しゅりも、同じくコミックス11巻をアピール中。こちらは学生服、いつもどおりのスタイルですね。『冷めないふたりのひとりご飯』レイカさんも新刊お出しして、こちらは3巻。って、もう!? こないだはじまったとこみたいな気がしてたのに!? そして『らいか・デイズ』らいかも、こちらは新刊32巻。でも次に出るのは33巻ですよ。すごいな、ほんとびっくりさせられます。
『おだまき君の道草ごはん』
あの苧環が小麦のことを意識した!? ああ、ここから小麦、あんたのターンだよ!
色めき立ったわけですが、あー、小麦のターンこなかったっすね……。
いいづらそうに言葉を選びつつ小麦に大切なことを告げた苧環。廃部になりそう。って、いや!? なんで!? またそんな!
裏山を勝手に使っていたのが問題視されたようで、しかもその裏山が私有地。生徒会長のご実家の山。そこに勝手に入り込んで、あれやらこれやら収穫しとった。生徒会長本人はあんまり怒ったりしてないんですけどね、会長のとりまきがえらいことおかんむりで、トゲがあるから手袋必要って苧環が説明しとる矢先に素手で掴んで負傷ですよ!
で、毒もあるっていいますけど、水溶性なのはいいけれど、茹でたら毒は溶けて流れてもトゲの方はどうなるの!?
人の話をまるで聞かずに、秋田では山菜の女王って呼ばれるくらいおいしいんだよといいながら、うきうき調理をはじめて食べに食べまくる苧環たち。で、この山菜、ミヤマイラクサの別称がアイコ。生徒会長と同じ名前で、そして苧環が一緒に山菜採りしていたおじいさんが会長のおじいさま!
こりゃもう一件落着ってな話ですが、小麦のいうように、苧環がどこまで天然なのか、この流れに計算のひとつもあるのかないのか、さっぱりわからん! ほんと、苧環、おそろしいやつです。ええ、小麦よ、単行本表紙の美少女パワーで、苧環を怯ませてやってくださいよ。自分は美少女小麦に怯みっぱなしです。
『おひとり好きの富士宮さん』
まさか次回最終回! そして今回語られたのは、なぜ富士宮さんが変装をしてまで自分の好きなおひとり様活動をしているかということ。そうか、あの眼鏡の地味姿が本来のもので、皆の憧れる姿こそが作られたものってわけじゃなかったんですね。
誰からも憧れられてきた富士宮さん。学生時分から、皆と同じもの、たこ焼きやなんかに興味を持ちつつも、皆がまさか富士宮さんがそんなたこ焼きみたいなものにご興味を!? マンガもそう、カラオケもそう、勝手に高嶺の花にされてしまって、今さら否定するのも大ごとだしで、結果地味な伊達眼鏡でいつもとは違う自分になって、自分の興味のあるものをひとり孤独に心ゆくまで楽しむようになったというんです。その味は、もしかしたら皆の思い込みや期待という束縛からの自由の味であったのかも知れませんね。
そんな富士宮の本当を知っていたただひとりの男。内山が、雨に降られてしまっている富士宮の前に現れた! そしてそこからの会話。富士宮を高嶺の花と仰いだこともある内山だけれど、彼女がたこ焼きみたいな食べ物を好いていると知っている。駅そばにしても屋台にしても、そういうの好きなことを知っている。そしてそれを決して変だなんて思わない。
まさかの突然の理解者の出現に、これまで自分を守るため変装をしていた富士宮、自分自身にも隠していた気持ちが露になったと感じられて、ああ、富士宮さん、ここにきて本当に本当の自由を、自然体を得るにいたったというのですか。
さあ、次回は最終回ですよ。なにが描かれるんだろう。普段の姿の富士宮が自分の好きなものに邁進する!? それはそれは職場に、周囲に大サプライズを引き起こしそう。いや、どんな最終回になるかなんて私にはわからないのですが、でも絶対面白くなりそうって予感がしています。
『となりのフィギュア原型師』
半藤! 君こそは本当のヒーローなのか!? 行き倒れのえにぐまちゃんを前に狼狽するおこめ代表を助けんと、颯爽と現れたトゥルーヒーロー半藤! おこめの心の叫びが届いたか!? と思ったら、ああ、普通にそのへんから見えてたんですね。で、即助けにきてくれた。いいやつじゃん!
ここからのおこめ畑コンビネーションがものすごかった。倒れているえにぐまちゃんに集中する視線をなんとかしなければならない! からの、まさかの飯塚イスカパワーでよくわからないまま視線奪取! 無事えにぐまちゃんの中身、におを救出するにいたり、さらにここからのおこめ代表によるえにぐまちゃん褒めまくりタイム!
最高なのでは? めちゃ最高なのでは? 不安が一気に吹っ飛び、嬉しさになんか変になってるえにぐまちゃん、最高可愛いのでは?
ここからも、斉藤の服でえにぐまちゃんを変装させて離脱。そしてえにぐまブースの店番にはさっちゃんまでが入ってくれて、この万全のサポート態勢よ! ほんと、なんか感動する流れでありました。
えにぐまちゃん、変わり者ばかりのおこめ畑に対する苦手意識が払拭されたどころか、すっかり打ち解けたのでは? ええ、本当によかった。倒れちゃったのは大変だったけど、その大変を超えてえにぐまちゃん、いやさ早蕨にお、より大きく育つがいいよ!
『かむろの異国料理帖~すずは出島のくずねりさん~』
今回はコーヒーの話題です。すずの姐さん。余裕があれば、豆からコーヒーを挽いていただく優雅な時間を楽しんでいらっしゃる。
この姐さん、カピタンさん専門だから船がこないと時間が空くんですね。なのでこうしてコーヒーを楽しむ余裕もできる。挽いて、煮出して、というのですが、そうかこの時分はドリップとかじゃなかったのか。で、火鉢にかけてたらどんどん煮詰っていってしまう。
こうなったら、もう煎じ薬みたいになっちゃいますよね。大変!
煮詰まった苦い苦いコーヒーを捨てるのももったいないというので、すずがひと手間加えてまた違った味わいに変えてしまいましたよ。煮詰めたものに砂糖を入れてとろみをつけたコーヒーシロップでありますよ。白玉だんごに黄粉とコーヒーシロップをあわせてみれば、こいつはちょっとなかったおいしさです!
実際この時代に、こうしたコーヒーシロップが楽しまれてたかどうかは知らないのですが、こうした工夫はもしかしたらあったのかもですね。そして苦みに甘み、不思議なマリアージュに魅了された人も多かったのかもなあ、なんてこと思いましたよ。
ところで姐さん、砂糖入れて飲んでるってすずからいわれてましたけど、普通普通! ヨーロッパの人たちもあんまブラックでは飲まんらしいですよ? 砂糖、がんがん入れていきましょう。
というか、砂糖を充分に使えるあたり、姐さん相当な立場というのがわかりますね。
- 『まんがタイムオリジナル』第42巻第6号(2023年6月号)
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