『まんがホーム』2023年5月号、一昨日の続きです。
『こんなにカワイイ音瀬くんが女の子のはずがない』
この漫画は、音瀬が本当に可愛く描かれてるのがいいですよね。扉絵のユニセックス風? の音瀬も可愛いし、もちろん本編の撮影会着せ替え音瀬もめちゃ可愛い。でもって森川もめちゃ可愛い。
この可愛さと、橘の人としてダメなところ、この二大柱でこの漫画は支えられているように思っています。
しかし橘のダメさ加減。音瀬を脅して女装させるところとかがとにかくダメなわけですけど、今回はさらにダメなところ露見して、森川を粗末に扱うところとかじゃないよ? あれですよ、写真。ゴツいレンズつけた一眼レフにストロボ、さらにはレフ板まで準備して、こいつはよっぽど写真に気合いいれてるんだな! と思わせてからのあのへたっぴ構図! 思わず頭をはたいてしまう音瀬の剣幕に笑ってしまいました。
そして音瀬がすごくいいやつなの。時間がなくて森川の番がまわってこない、というところで必死に頼み込んでくれたの。この関係、このふたりもまたハッテンしていくといい! そう思わないではいられない、素敵なユウジョウであったと思ったのでした。
しかしウェイトレス森川、めちゃ可愛いな。
『カワイイだけでは飼えません ~さくらば動物病院カルテ~』
病院の前に捨てられていた子猫の面倒を見ます! 排泄のためにお尻を刺激する必要があるというので、熊倉を手本にキョウスケもチャレンジしてみます。熊倉がやった時は簡単そうだったのに、キョウスケだとうまくいかない。こうしたことにもコツとかあるんでしょうね。そのうまくいかなさ、それがキョウスケの直面する動物のお世話の大変さと、そして同時にキョウスケののびしろをあらわしているように感じさせてくれるところ、大変よかったと思います。
しかし子猫の世話、2、3時間おきに24時間つきっきりというの、人間の子供も大変だけど、ほんと大仕事ですよね。ミルク作って飲ませて、おしっこさせて、体重量って……。これを今回は2匹。多い時は8匹とかにもなったりするっていうんですから、本当に大変だ! 先生のいう、人手がかかり犬舎も圧迫されて洗い物も増えて、費用は全部病院持ちという現実。動物病院ならちゃんと世話してくれるだろうと捨てていく人間への憤りがリアリティ増して感じられるくだりでした。
そんな中、キョウスケのまだプロになりきれていないからこその素朴な感情。後先考えず、なにはなくともまず動物を救いたいと思う気持ちの先に立ってしまった経験が語られて、でもこの後、キョウスケはちゃんと責任を自覚して、そして実際しっかり子猫の世話を続けているわけです。頑張ってますよね。
知らないからこそ無責任になれるのかも知れませんね。なのでまずは知ることから。キョウスケは病院に関わることになって、より具体的に動物にまつわるいろいろを知ることとなった。そしてその知った一端を動画によって、広く伝えていくことができたら素晴しいなと。そして、この漫画自体も、その広く伝えるということの実践そのものであるわけですね。
- 『まんがホーム』第37巻第5号(2023年5月号)
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