先日終了してしまったニンテンドーeショップ。なくなってしまう前に良作佳作を買っておかないと、といった具合に駆け込み需要がものすごいことになったことももはや思い出となってしまいました。私もこのクローズ前の熱狂に飛び込んだうちのひとりだったのですが、終了する間際にこのソフトの存在を知ることができたのは、本当にラッキーだったと思います。
『ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館』。フランスはパリ、ルーヴル美術館の公式オーディオガイドをベースにした、美術館体験ソフト。ルーヴル美術館でパッケージソフトが売られたこともあるらしいのですが、基本入手が難しいソフト。高騰してしまっているらしく、興味があるならDL版を買えるうちに押さえとけ、という話だったので押さえておいたのでした。
公式サイトによると写真点数600点以上。音声解説30時間以上。館内写真は400部屋以上。ということでかなりのボリュームがあります。ともない容量も1.8GBを要求するという、3DS向けタイトルとしては相当な重さであります。
自分は32GBのmicroSDを挿していたのと、あまりDLソフトを購入していなかったのとで容量に余裕があったのですが、そうでない人は欲しくてもダウンロードできない! 大きなmicroSDを買うか!? どうする!? みたいな葛藤があったかも知れませんね。
さて、このガイドは作品単体で解説を楽しむモードと、ルーヴルを体験する、いわばコースガイドを選べます。とはいえですね、用意されているおすすめ見学コースは短いもので40分! 長いものだと90分という相当な大きさで、こりゃちょいと楽しむには骨が折れる。ようし、ルーヴル美術館に本腰いれて取り組むぞ! くらいの気持ちでないと向かいあえない、そんな気概が要求されるタイトルになっています。
というわけで、作品単体モードでいくつか見てみたんですよ。まずはカスパー=ダヴィット・フリードリヒの『カラスのいる樹』。知らない作品だったのですが、なんか不思議なことにですね、複数枚収録されている写真を切り替えていくとモンドリアンが出てくる。
モンドリアンというと19世紀から20世紀にかけて活躍した、新造形主義の画家。格子で構成された抽象的な作品、おしゃれな雰囲気なのでバッグなどの雑貨に引用されたりするので、見たことある人も多いんじゃないかと思いますが、それがなんでこの作品の引きあいに出されるの?
と思ったら、なるほど影響を受けた作品をこうして解説にて紹介してくれたりするんですか! いやあ、これは面白いなと一発目から興味をそそられたのですが、その解説の中でモンドリアンの作品が「冬の枯れた木立の習作から生まれたことはよく知られています」と当たり前みたいに語られていて、そうなんか! 知らんかったよ!
学びになる。時間の関係でなかなかがっつり向きあえないでいますが、少しずつでも聞いていきたい。よりよく知りたい。そうした気持ちにさせてくれる良作でありました。
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