2023年4月5日水曜日

『まんがタウン』2023年5月号

 『まんがタウン』2023年5月号、発売されました。表紙は『新クレヨンしんちゃん』。しんのすけがひまわりをあやしている情景であります。手には花柄のマラカス。音を出して気をひいて、ひまわりを喜ばせているんですね。普段はいろいろ手のかかるしんのすけですけど、こういう様子見せられますと、なんだかんだでお兄ちゃんなんだなって思わせられるものありますよ。そして『ウエイトレス』、新連載告知のカットもございます。『かりあげクン』復活の告知もありますよ。

今月は新連載が1本、新規ゲストが1本です。

『ウエイトレス』

あまりにシンプルすぎるタイトルにちょっと驚かされたのですが、これ、本当に店主とエツ子、女性の給仕がいるからってだけのタイトルでいいのでしょうか。今の時点ではこれというものは見えてはこないのですが、きっとなんらかのひねり、気づいたら、ああ! と思うようなものがあると思うんですよね。

さて、喫茶店BAGUS BALIを経営している老店主。タバコを吸って、それをこんなに小さな子にかたづけさせるのはマズくない!? と思ったらですよ、まさかのエツ子49歳。えらいキャラクターを放り込んできたものですよ。それこそ小学校の低学年くらいにしか見えない。下手したら就学前のデザインですよ!? それが49歳。自分でタバコ買ってきて、大人だから、それを自分でも吸って、大人だから、もちろん問題ないのだけど、見た目がなんかマズく感じる!

バリ好きの元ダンナが、インドネシア人ウエイトレスと浮気して離婚、慰謝料として貰い受けたのがこの店という、なんともいえないシブい過去が語られたりしましてね、それでも南国リゾートバリの雰囲気を維持するのは大変でしょう、それをこうして保っているところに意味なりなんなりありそうな気がしています。

この店は、店員がなんら気を使わない。子連れのお客さん、赤ちゃんが大泣きしたらうるさいと素直に口にするエツ子なのだけど、でも赤ちゃんがうるさいのは当たり前。気になんてしてないよというその態度。赤ちゃんが大泣きするなら、絶叫部屋なる防音スペースなど用意されているから、お客さんも気を使わなくて大丈夫という。こういう気負わないでいられる場所を、人間関係を描きたい、そんな意図が感じられるように思えた第1回でした。

『今すぐ死にたいオレと幽霊なアカネさん』

会社での理不尽な扱いに堪え兼ねて死を決意した主人公。さあビルから飛び降りようとしたところ、突如鳴り響く非常ベル。さらには目の前の中空に浮いている女がひとり。幽霊のアカネが、火災報知器を鳴らしたというのです。

しかし主人公、よっぽど人間性が磨り減っていると見えます。卑屈になって、投げやりになって、だからこそ自殺を企図したということなのでしょうが、けれどアカネに対して暴言まじりでわめいたおかげで、あるていど気持ちの整理もついたのかも知れません。最終的に自殺を思い止まるにいたるのですが、たとえ話し相手としても誰かに欲してもらえるという、自分の価値を見出してくれる誰かがいるということが、人生にとっては大きいということなのかも知れませんね。

みたいに理解していたら、ええと、アカネが好みのタイプだったから思い止まったんですか!? 結構ゲンキンなやつですね主人公。でもこれくらいタフな方が生きていくにはいいかも知れませんね。

『ホントはダシたい山車さん』

二神さん! その豚汁はPCにこぼしたりしてないですよね!? ユーザー過失のPC汚損は保守対象にならなくて、動産保険の手続きしないといけなくなるから面倒くさいんですよ! いやもう、見た感じそのへん無事そうで安心ですけど、ほんと気をつけていただきたいシチュエーションからはじまった今回。まさかの佐藤のコミュニケーション強者ぶりに驚かされることとなりました。

ランチルームで隣りあった山車と、お弁当の卵焼きでちょっと盛り上がるんですね。佐藤の卵焼きは甘いやつ。対して山車のはだし巻き。すごいと佐藤が驚けば、簡単ですよとレシピを教えてくれました。それを実際自分でも作ってみる、しかも苦戦しながらもちゃんとしたかたちになるくらい頑張ってチャレンジするその姿勢。好感持てる人柄だと思いました。

だし巻き作ってる時の佐藤が、写真を撮っては山車に見せたい、連絡先聞いておけばよかったといってるんですが、じゃあどうやって聞くのかと思ったら、あんなにも自然に! いやもう、こういうのを手管っていうのかい!? 素朴で不器用な感じもある佐藤でしたけど、こうしたとこは本当に上手。すごいなと関心する流れでありました。

『押しかけギャルの中村さん』

うわー、急展開だよ! これ、どうなるんだろう!

リルルル突発コスプレから盗撮犯取り押さえ。思いもしない活躍にネットで話題になった中村さん。すっかり味をしめたといっていいのか、マイクロブログ的なSNSに自撮りやら身のまわりの映えそうななにかとか、じゃんじゃん投稿するようになってしまっています。

しかし、とろとろ卵のオムライスを作ろうとして失敗。手本にと秋山が作ってくれたのを、いかにも自分が作ったように見せかけちゃうしたたかさなんかもこの人のチャームポイントで、あの後ろで真顔になってる秋山の面白いこと! でも、若干あきれながらも中村のことを心配している秋山は本当にいいやつだと思います。

うかつに撮った写真には、身バレの危険がいっぱい! うっかり秋山のパンツが写り込んでしまったり、ほんと冷や冷や! それで写真の検閲を申し出る秋山。チェックして、身バレに繋がる要素がないか、中村の身に迫る危険などありやしないか、危機管理してくれるというのですけど、ほんと有能なのでは!? 秋山氏はなにかこういうマネージャー業みたいなのが向いているのかも知れません。

しかしなにがすごいって、たこ焼き作って食べてる時の写真ですよ。中村の目の中に写真を撮る秋山が写り込んでいる! って、すごいな。確かに以前注意が必要だって聞きましたけど、それをちゃんと確認して、スタンプで隠すべくアドバイスできる秋山はすごいやつだと思う。

そしてこんな周到な秋山だからこそ、中村の足跡を辿るファンの出現に不安を隠せない様子を見せられた中村に、自身危ないかも知れないと危機感を共有させられたのかも知れませんね。

でも、その時の秋山の態度が素晴しい。中村がガマンする必要はないんだって。そうだよな、悪いことしてるわけじゃないもんな。でもって、俺が守りますからって!

この言葉で中村のスイッチが入ったのかもですね。親身になってくれる秋山に、自分のこと第一に動いてくれる秋山に、私の彼氏になっちゃえばいいんじゃないかって、ついに、中村が、中村がーっ!?

これ、アイドルに男の影は御法度だから、秋山にその役目を担ってほしい。そんな打算的な雰囲気に頼りながらも、本当は全然そんなんじゃないよね、これを機会にとずっとこれまではっきり口にできなかった気持ちを明らかにしたって状況よね。突然に秋山の部屋に押しかけてきた、その意味、目的、それがついにこの言葉に結実したように思える。けれど秋山は、中村カリン一世一代の告白をどう受けるのか、そしてどう答えるというのでしょうか。

来月、最終回とかじゃないよね!? いやもう、ついに新章がはじまらんというこの状況に、いろいろ穏やかではありません!

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