『まんがタイム』2023年5月号、一昨日の続きです。
『お天気おねえさんの晴れ舞台』
琴音に留莉、涼。この3人共演が評判よく、一緒の仕事が増えてきました。最初は反発していた留莉と涼も、このところすごく気があってるようで、いつも一緒、親しく話している様子もよく見られるようになり、それで穏やかでないのが真由。真由は涼のこと好きですもんね。なのに涼は留莉と急接近!? このままじゃ奪われちゃう! と気が気でありません。
留莉から協力よろしくといわれて、さらに焦りを見せる真由。でも、留莉のいう協力って、琴音が勉強に専念できるよう環境を整えるってことなんですよね。留莉と涼がふたりでいるのも、琴音の邪魔にならないように。琴音ファースト。琴音を応援したいがための行動なんだけど、そうと知らない真由は誤解しちゃって、混乱しちゃって、ちょっと迷走してしまうんですね。
いや、でも涼のいうように、いつもどおりの真由がいいですよ! 無理しない、飾らない、自然体。それで細やかな配慮、そして幅広い知識。素晴しいじゃないですか。そんな真由の価値、それを改めて真由に確認させる、そんなエピソードだったと思います。ほんと、琴音の勉強のためと知らされて落ち込んだ真由をはげます琴音も素晴しい。ええ、このふたりのあの場面、最高でした。
『良倉先生の承認欲求』
良倉、生存確認!
ぶんちょー紳士のOLさん、その正体が自分だと氷高にバレたのではないか。不安に揺れる良倉です。しかし特になにも起こらず、杞憂だったかと思ったところに氷高から声をかけられた良倉のあの様子! まさしく窮地に追い込まれたってやつで、ほんと、めちゃくちゃ面白かった。いや、でもね、ほんと、この流れでバレてないとか思いもしませんよね。絶対バレた。そう思うのが自然ですよね。
ところがバレてなかった。ぶんちょー紳士ファンの良倉がマイぶんちょー紳士で撮影を楽しんでいるんだと勘違いしてくれたおかげで命拾いしたどころか、ぶんちょー紳士ファンとしての絆をより一層強めてしまう結果に!? 今回の氷高の相談も、自作してみたマイぶんちょー紳士を先生に見てもらおうというもので、図らずもOLさん本人に見てもらうことになってしまってるんですが、それが明かされないのは本当にもったいない!
ほんと、いつか明かされる日がくるんですかね。なんかちょっと楽しみですよね。
今回は氷高の魅力が発掘された感ありました。あの、マイぶんちょー紳士のくだり、自分の早とちりだった? と思った氷高が赤面するところとか、め、めちゃくちゃ可愛くないですか!? 正直、永久保存級。さらにはOLさんへの憧れを口にする見返り氷高! いやもう、本当に素晴しい。
それだけに良倉の罪悪感もいや増すのですけれどもね。
良倉=OLさん説が却下されたくだりとかも最高に面白かった今回。本当、氷高という人の特性、魅力、この漫画には欠かせないものありますよね。もちろん氷高以外の皆がそう。でもずっとなかなかこうした素直な表情見ることのできなかった氷高が、ついにこうしてぶんちょー紳士ファンの同志に見せた自然な表情。素晴しかったです。
『幼なじみが会社の同僚になりました。』
幼なじみの年下女子が職場の後輩となった原田。年少の子だというのにずっと世話を焼いてもらっていた少年時代。それがもうどうにも恥ずかしいというのですが、今もその世話を焼かれる関係、完全に払拭したとはいえなくて、油断すると根井からいろいろ注意受けてしまったりするというんですね。
油断ならない後輩の存在。仕事の覚えもはやく、さすがと関心してるんですが、そんな原田と根井の新しい関係性? 慣れない仕事について原田が教えることになったりしてね、そういうところから見えてくるふたりのこれまでの歴史みたいなところ、すごく魅力的でした。言葉で説明するのが苦手な原田。どうしても感覚的な表現、擬態語が出てきてしまうのだけど、子供の頃からそうした原田の言葉に慣れてる根井だけあって、的確に表現したいところを拾ってくれるの!
こうして苦手を克服していく根井がいいんですが、決して根井も原田のことを頼りなく思っているとかなくて、職場ではしっかりしてる先輩だって認めてる。原田は原田で根井のことを、完璧ですごいと思ってる。
互いに相手のことをリスペクトしているというのがね、この漫画から受ける感触をとてもよいものにしていると感じています。意図せざる切磋琢磨しあう関係。素敵です。
- 『まんがタイム』第43巻第5号(2023年5月号)
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