2023年3月19日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年5月号、昨日の続きです。

『瑠東さんには敵いません!』

高永先輩は本当に言葉のチョイスが駄目ですね! 瑠東と和村、ふたりを前にして、唐突に瑠東のこと好きじゃない宣言ですよ。さすがにショックを受ける瑠東。いったいどういうこと!? と思ったら、文美から瑠東ファンと思われて懐かれている。けど本当は瑠東ファンじゃない、というのを高永流に表現すると、瑠東のこと好きじゃない。

語弊がありすぎやしませんか!?

高永にとって瑠東は、自慢のかわいい後輩なのだそう。このへん厳密な区分がありそうで、けどなかなか他人にはわかってもらえなさそう。

ともあれ、このことを文美に告げようにも瑠東のこととなるとテンションがものすごくなってしまってどうにもいい出せない。なので瑠東と和村に相談したってわけなんですが、残念ながら解決は見ませんでした。どころか、文美の熱量のものすごさを再確認させられたって感じですよね。

高永の気にしてること。文美の自分に向けてくれる視線、笑顔、それが失われるのではないか、そういう不安があるっぽい? また、瑠東の話をする時の文美の笑顔。自分を前にしながらも、その笑顔が向けられてるのは瑠東になんだ。そう気づいてもやもや? でも、文美にとって高永も特別だということが示されたあの瞬間。高永の世界はちょっと変わったのかも知れませんね。

でも、ほんと、文美ちゃん、めちゃくちゃいい笑顔。ずっと可愛かった。ものすごい可愛かった。いやほんと、高永がよろめくその気持ちもわかろうものです。

『コンビニ夜勤のあくまちゃん』

季節は秋。秋というとスポーツだ読書だ食欲だといろいろあるわけですが、コンビニとしては季節限定商品の秋!? 秋スイーツがどかんと展開されて、今年の秋はさつまいもづくし!? からの、大量に入荷してくる新商品!

これ、全部売らなあかんの? 多田の誤発注を売り切ってきたの、全部販売実績としてカウントされてるんだ。そのせいでどばどばどばどば発注させられる。やばい。これいつかショートするやつだ。いくらなんでも無茶すぎるやつです。

秋スイーツをはやく食べたいと気もそぞろな多田にアルール。売り切れないだろうかと心配するも、バックヤードには尋常でない量の在庫が! あの、信じられないほどの在庫ってのを復唱するところ、めちゃくちゃ面白かった。ほんと、めちゃくちゃな量、仕入れさせられてるんだな。

今回はこれをいかに売り切るか、みたいな話にはならないんですね。むしろ売り切るのは規定路線だからな。ということで、漫画の参考、資料にと、ねねから資金提供受けた多田とアルールが新作スイーツを食べまくるという展開になるんですが、ああ、これは太るな。そう思ったら案の定だ! アルールはモチ度があがった感ですが、多田はなんかやばい雰囲気があるな。ほんと、なんだかんだ悪魔なので人とは違う方法でウエイトコントロールできてしまうアルールと違い、多田は一朝一夕に痩せるとか無理なわけです。服のボタンも飛ぶほどの太りよう。仕事終わりにジムに寄るとかいっちゃいまして、いや、それ、死にかねない案件なの!?

いやほんと、コンビニの闇もちらほら織り交ぜながらの、天高く多田肥ゆる秋。これもまた季節の風物詩でありますね。

『ぬるめた』

さきなが書いた小説、こごめに読ませたら散々だった。シブい? 地味? きっとこれ、情緒とか人間模様とか、そういうのに欠けるタイプの文章なんだな。あるいは才走りすぎてるとか、そういうのんかも知れん。

これまでずっとちあきからは好評だったもんだから、あまりの不評に納得いかないさきな。他の皆はどんな感想持つのだろうと、次々読ませてみては不評に苦しむ、その様子や面白く、いやほんと、人によって興味の向き先も違えば着眼点も変わってくるというの、しっかりばっちりわかっちゃって、これ、さきなの小説の感想を通じて皆の個性やらが浮き上がってくる面白さありました。

そしてついには村川にまで読ませることとなり、真摯にしっかり読む子だなあ! でも感想より以前に、一緒に文芸部に入らないかと誘われて! さあ入るのかどうなのか? と思うまでもなく、さきなはそういうの嫌だよねー! ですよねー! といった落ち。その場にいた村川、ちあき、ふたりともにその感情ありありと理解してるのもまた面白かったです。

ええ、今回は顔に出るさきなの感情もろもろ、そのバリエーションこそがテーマだったんでしょうね。

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