2023年3月15日水曜日

『まんがタイムきらら』2023年4月号

 『まんがタイムきらら』2023年4月号、先日の続きです。

『それでは、ステキなセッションを。』

是沢をめぐる人間関係。めちゃくちゃややこしくなってる! 鴫野あまねバックバンドのオーディションに向けて練習に余念のない是沢。実力勝負、てんちゃんのアイテムは使わないというんですが、はたしてあのあがり症の是沢です、大丈夫でしょうか。

いろいろ心配して、朝から一色が寄ってくれてたりね、いやしかしパン食べてる一色、可愛いな。さらには押し入れから加島が出てきて、あ、冒頭一コマ目に加島の頭が見えとる! ほんと、ややこしい人間関係。徳庵により近い拠点を確保といって、是沢の家に居着くの、一色からしたら大問題! というのはわかるけど、オーディションに向けていろいろ取り組もうとしている是沢の邪魔しまくってるよ!? ふたりとも!

この落ち着けない状況が、しっかりオーディション当日に是沢に祟るんですね。いやしかし大丈夫なのだろうか。緊張は一色のリボンで克服できた? からの自分の強み押し出してくるベーシスト3人を前に、それを調和させる、そんな演奏をしてみせる是沢。バンドもアンサンブルだから、これ、いけるんじゃない!? と思ったところであまねの気になる一言。

つまらん?

ああ、これ、なにかしらの波乱を投げ込んできそうな予感がしますよ。ええ、是沢の真価がいよいよ問われる、そんな状況になりそうな予感がします。

『ゆらめきラグーン』

不調の続くエリー。絵本のこと、運命のことをエリーに知られたら、エリーとの別れがはやまるかも知れない。別れを先延ばししたいゆら。エリーの回復を願い、すべてを自分のうちに秘めると決意するのですが、それにしてもその表情は悲しげで、その心痛のほどもうかがい知れる思いがします。

そんなゆらと気丈に振る舞うエリー。ふたり、庭に出て話をするのですが、そこでエリーがいうんですよ。自分は元に戻るのだろう。絵本のこと、運命の人のこと、すべてわかっていたエリー。ゆらが懸命に否定するも、自分の素直な気持ちにしたがうエリーの思いが切ないですよね。別れたくないのはエリーも同じでしょう。皆と一緒に学校に通ってみたかった。叶わない願いもたくさんあるというのに、それでもゆらへの思いは否定できない。

そんなゆらとエリーの気持ちが通じたその瞬間、エリーの身に起こったこと。これはいよいよ別れとなるのか。次回、最終回になにが描かれるのか。悲しい終わりとなるのかどうか、わからないからこそ、皆にとってしあわせな結末がおとずれることに一縷の望みを抱いてしまいます。

My Private D☆V

『それでは、ステキなセッションを。』の福きつねです。

D☆Vポイントは「楽器ひく子っていいよね!」。おおいに共感を得そうな文言が添えられたイラスト、これが実に魅力的で、スティングレイっぽいレフティベースを弾くツインテールの女の子。画面いっぱいを使って描かれたその演奏の様子は躍動感に溢れて、溌剌と弾けるスラップさえも聴こえてきそうな臨場感であります。

そこかしこにちりばめられた連載作の要素もにぎやかで楽しくて、バンド名があるかと思えば、てんちゃんたちのデフォルメキャラがあちらこちらにいたりして、こうしたところに、この子が演奏を楽しむように、作者がこのイラストを楽しみながら描いた、そんな感情も見えてくるかに思えて、ぐっと引きつけられるものありました。

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