2023年3月17日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年5月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年5月号、昨日の続きです。

『SAN値直葬!闇バイト』

こよがおかしくなっています。いつもは気弱で内気なこよなのに、今日に限ってはやたらがめつい。お金が活力の源泉になっているというのですが、これ、あかりの影響か。こよを助けるために、あかりをこよの夢に送り込んだ、その影響がなお色濃く残っている模様。しかし、あかりはあかりでヤバいんですが、もう慣れてしまってたんでしょうね。あの可憐で薄幸そのもののこよがこの勢い、テンションで行動すると、こんなにもヤバさ感じさせるものなのか。

ええ、ええ、はやく戻ってほしいものです。

今回はあかりがやらかします。店に届いた荷物。こいつの搬入をよりにもよってあかりにまかせてしまった店長の迂闊さ。品物は名状シガタイモノ。どう考えてもヤバい代物なんですが、あかりはそんなこと頓着しない。厳重に梱包され、封印の札も目一杯貼りまくられている、そいつにいたずら描きしたかと思えば、邪魔だからと札まで剥がす。

おかげで名状しがたいものが自由を取り戻してえらいことになってしまうわけですが、重ねていいますが、一番悪いのはあかりで、その次がたとえ接客があったとはいえいつもやらかすこいつを野放しにした店長。そしてこよは安定の被害ポジション。ええ、正気を取り戻したと思ったらいきなりの羞恥シチュエーションに放り込まれて、ああ、ほんと気の毒なのはこよひとりであります。

『ばーがー・ふぉー・ゆー!』

めちゃくちゃ面白かったですよ。

バイト休みの休日。こむぎはなにをするのかと思えば、ひとり家でゲームであります。いや、そもそもこの子のバーガー知識ないし技術のベースはゲーム由来なんですから、ある意味バイトの延長ともいえるかも知れない。

このところ時間の余裕がなかったこむぎを襲った悲劇。ゲーム、バガスピのランキング1位を炭酸なる人物に奪われてしまっていた! 不動の1位だったはずのこむぎ、悔しさのあまり1位奪還に動き出すんですが、競う相手というのがまさかの零の兄、小浦透というのだから世間は狭い。というか、互いに呼びあった結果なんだろうか。

ここでまさかの設定発覚です。バガスピ開発者は透でしたって、マジか。そういえばこむぎはゲームの登場キャラ、ピ・クルスの声に誘われて入店したのがきっかけで、バイトすることになったんでしたっけ。さらに透が自己紹介で、ゲーム制作どうたらこうたらいってましたっけ!

忘れてたわー。そうか、そういうことだったんか。ピ・来栖役は予算の都合で透が演じているから、声が同じは当たり前。でもそのせいでピ・来栖がしゃべるたびに透が自己嫌悪に苛まれるというのがおかしくって、ほんと、なんだ今回のテンション。

かくしてはじまるゲーム理解で高得点を叩き出す透 vs 足りない分は回転数で補填するこむぎの戦いが勃発して、でもふたりともに課金をしぶる地味プレイ。というか、運営もよくこのゲームを存続させてるよね。過疎り具合にアクティブユーザー(実質ふたり)の課金回避とか、サーバ代すら捻出できないよね?

びっくりするほどしょぼい背景語られながらも、無闇に熱かった透とこむぎの対決の行方。まさかの零のメッセージに操作ミスして競り負けたこむぎの悲哀! というか、ゲームメインでやるなら通知は切っとくんだよ! からの、まさかの透BAN。なんだこの展開。予想もしないものを見せられて、いやもう圧倒されっぱなしでした。

『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』

今回はショッピング回でした。殺し屋ユーリの身の回り品を買いに出かけます。

というのですが、ユーリ自身はとりたててなにか欲しいってわけじゃないんですね。むしろつくしが張り切っていて、可愛い猫のマグカップにあまりに嬉しそうにしていたからか、ユーリが買い占めに走るというの。なんだろう、ユーリはユーリでつくしのこと大事に思ってる感があるっぽくて、いい関係築けてるんだなあと思いました。

つくしの好みというか判断基準というかが実にわかりやすいんですね。実用一辺倒、身を隠すのに向いてるか、あるいは動きやすいかどうか。男物女物の区分も特に気にならない、とはいえ下着はさすがにあかんのか。実際、ユーリの性別というのか性自認というか、トップシークレットだからいまだ不明であるものの、その行動からもいまいちわからん。つくしは女の子扱いしたがるけども、ユーリ自身がどう思ってるのかほんとにわからんのですね。ただ頓着してないだけにも見えるんですけども。

基本、なにごとにもあまり執着を見せないユーリの甘いもの、おいしいものに向ける感情。こればかりは年相応というか見た目どおりというか、浮き立つ気持ちをまざまざ見せてくれる愛らしさに、普段のクールに見せている姿とのギャップが際立つところがよいですよね。そして殺し屋だから、目立ちたくないから、みたいなこといいながら、どうも目立つ行動してしまうおかしさ! 札束払いや煙幕帰宅などなど、このあたりの無茶はいずれ常識を知るにつれ収まっていったりするのでしょうか。

だとしたら、ユーリの無茶を楽しめるのは今この序盤こそかも知れませんね。

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