『まんがタイムきらら』2023年4月号、発売されました。表紙は『ゆゆ式』。桜の花を背景に、窓辺にて談笑する三人娘のいつもの日常といった情景でありますよ。ゆずこに紫に唯。ずっとこうして仲良く日々を過ごしている。なんかもう当たり前に感じているこの日常ですが、なんと連載開始からもう15周年ですって!? マジか! もうそんなにたつんですか! 現実だったら、この子たち、もう30歳過ぎてるんだ! 時のたつことの速さにおののいてしまうのでありました。
今月は新規ゲストが1本です。
『ちみどろアイスクリーム』
ジ、ジビエの生食はいけません! 転校生、長月偲音と仲良くなれたらいい、そう思っていた峯岸日向が見たものは!? なんと、生肉を食べている偲音の姿だった。そういう見た目の食べ物なの? いや、どうもそうではないらしい。袋詰の生肉に瓶詰めの目玉。それを目の前でモリモリ食べられる状況に耐えきれず、飛び出していった日向があわやクルマにひかれてしまう!?
すんでのところで偲音が助けてくれたのですが、身代わりに車にはねられてしまった偲音。本人は平気そうだけど、さすがに放ってはおけない。救急車を呼ぼうとしたら当の偲音が嫌がって……。
そんな偲音の抱えていた秘密。ゾンビと人のハーフだというのですね。その出自ゆえに友達のできなかったという偲音にとって、仲良くしようといってくれた日向はすでに特別。これから生活にも希望が! といった矢先でゾンビ化を抑制し人に留めるための特殊装置が故障してしまった。
心臓の停止によりゾンビとしての本質が露になった偲音。思考を失い日向に襲いかかるというのですが、この状況、いかにして打開する!? からの、まさかのキスで跳ね上がる鼓動。かくして偲音はふたたび人間としての意識を取り戻すことができたのでした。かくして、今後は偲音のゾンビ化を抑制すべく、日向は偲音とキスをし続けないといけなくなったというのですね!
というのですが、生肉食べてた偲音さん。キスの前には口をすすぐなりしないといけないよ! 偲音には平気でも、日向に生肉の余韻はちょっと抵抗が大きそうです。
『星屑テレパス』
宇宙からの通信によりもたらされた謎の数字。座標っぽいなと思っていたのですが、瞬も同じ結論に辿り着きまして、世界測地系の座標と見てその数字が表す場所へと赴いてみたところ、特になにもない樹々にかこまれた平地。ロケ研総出で調べてみるもこれといった手掛かりもなく、本当に八方塞がり、前へ進める状況にはいまだないといった感じなんですね。
ずっと焦っているユウ。追い込まれている、むしろ自分自身を追い込んでいる、そんな状況にある彼女ですが、そんなユウに頼りになる仲間がそばにいるぞってわからせてやろう、そういってくれた瞬。その言葉に勇気をもらった海果。わからないながらも、できることも見つからないまま、それでもユウに寄り添い続けることに決めたのですね。
座標の示す位置に座り込んでいるユウ。放ってはおけないと、一緒に座り込んでくれる海果。毛布に椅子に、いろいろ持ってきてくれて、そしてひたいとひたいをくっつけて……。言葉を伝えようとしたわけじゃないと海果はいいます。けれどこれで伝わる気持ちがあればいいと思った。そしてユウの苦しみがやわらげばいいなと思ったのでした。
『スロウスタート』
今回はめちゃ珍しいもの見られた気がします! 東京の大学に進学する予定だった創が、万年の話に刺激されて、進路を地元の大学に変更していたっていうのです。それを唐突に聞かされた綴がショックを受けて、部屋から飛び出していってしまった。
創と離れる覚悟を決めていたのに、創は相談もなしに進路を変えてしまっていた。そのことに傷ついてしまったというのですね。
しかしなにが珍しいって、ここから花名のお説教タイムですよ。この子がここまで怒ったこと、過去にありましたっけ!? ってくらいレア。さらにはそこに冠まで参戦して、お叱りの十字砲火だ! いやまあ、ちゃんと話すつもりですっかり忘れてたとかね、創らしいっちゃあらしいんだけど、花名から冠からたまてから栄依子まで、口を揃えて最悪だってね、それくらいの大失態だったっていうんですね。
綴の方は、果実が悩みもろもろ聞いてくれて、それで気持ちの整理もついたようです。ふたりちゃんと話をする機会も持てて、早々に関係改善。大変よかった! と、こうした小さな事件の影で、思わぬダメージ受けてる万年さん! いやもう、ほんと、万年さんはそんな悶える必要ないんですよ!
- 『まんがタイムきらら』第21巻第4号(2022年4月号)
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