『まんがタウン』2023年4月号、発売されました。表紙は『石田三成の妻は大変』。桜の花びらが舞う中、三成とうた、夫婦ふたりでおでかけでしょうか。舞う桜に喜びをかくさないうたの素直さと、はっと桜の美しさに気づいた風の三成の様子、その物静かな様と、よく対比の出ているイラストが魅力的です。この他には、『かりあげクン』、『ホントはダシたい山車さん』、『押しかけギャルの中村さん』、『新婚のいろはさん』の告知カットがございます。
『押しかけギャルの中村さん』
うわあ、冒頭、りるるる本を読みふける中村さんの口元がすごくHだ……。
さて、今回は2本立てですよ。前半はリキさん作のりるるる同人誌に触れ、またその新刊頒布が予定されていると知ってテンションあがりまくる中村さんがメイン。同人誌即売会にも、さらにはSNSにもいまいちウトい中村ですが、秋山と一緒にいればまるで知らなかったことに続々出会える。SNSに投稿されていたコスプレの出来のよさになおもテンションあがってね、しかもこの人がりるるるやると聞けば期待は天井知らず!
あまに嬉しいものだから、日常の些事もなんら気にならない。バイト先で水浴びることになっても平気でニコニコ。その嬉しさがお客さんにも伝わって売り上げにも貢献。いいことづくめじゃないですか!
と思ったら青天の霹靂。目当てのレイヤーさんがまさかの不参加! 落ち込むかと思ったら、まさかの自分がりるるるになれるチャンスが転がりこんできて、なんとまあ、夢がかなった瞬間!? かくして後半では中村のりるるるコスプレが披露されて、大好評からのコスプレ広場で大人気。さらには、迷惑カメコに一言物申したりなんかして、あああ、危ないよ中村さん! と思ったら、見事に制圧してからの決め台詞。ああ、ちょっと感動しちゃいましたよ。
中村さんのはじめてのイベント体験が散々な思い出にならなくてよかった。嬉しくて楽しくて、もやもやも吹っ飛ばしてしまうような、スペシャルな体験になってよかった。これからのサークル打ち上げもきっと楽しいものになるんだろうな。そんな中村の特別な一日に触れて、なんだか嬉しい気持ちになったのは、中村の感じた楽しさが伝わってきたからなんだろうなって思います。
『ホントはダシたい山車さん』
出勤時、山車さんに会釈されて喜んだ佐藤氏。挨拶返しをと思ったら、自分の後ろに経理課長。ああ、自分への挨拶じゃなかったんだーって恥ずかしく思ってる佐藤があるあるな感じしたのですが、なんと! 山車の挨拶のターゲット、佐藤であってたんだーっ!
それがわかったのがお昼の給湯室。無視されてショックを受けてる山車ですよ。ああ、自分なんて相手にされるわけないよなんて卑屈なこと考えちゃあ、逆に向こうさんに失礼なんだなって思わせられて、これもまたあるあるだったように思います。ほんと、これをきっかけに無視したわけじゃないって伝えられてよかったですよね。
さて、今回も出汁活動ですよ。お昼用のお吸い物を簡単に作ります。コーヒードリッパーを使って、さっと手軽に出汁をとるというのですね。こういうやりかたもあるんだ。ということは、コーヒーみたくドリップバッグに鰹節を入れて販売するとかありなのでは!? そう思ってweb検索してみたら、すでに売られていました。あー、やっぱりみんな考えることは一緒ですね。
お昼の出汁活動を通じて、山車と佐藤、ふたりの距離がだんだん近くなっていくのもいいですよね。普段は地の自分を出していない山車に、常からポロリと本音をこぼしがちな佐藤。無作為自然に踏み込む佐藤の言葉に態度が、山車にはずいぶん効き目あるみたいです。
『兎なりのウサギさん』
いったいこれはなにごと? 謎のぴょんぴょん会。なにかと思ったら、ウサギ専門店クレセント主催の交流会なのですね。
飼い主さんが飼ってるウサギとともに集まって、楽しい一時を過ごす。飼い主さんも三者三様。そしてウサギも三者三様。ウサギと一口にいっても、個体で本当に性格が違うんだ。わんぱく男子ウサギ5匹だと戦場とか店長が本音をこぼしかけていましたけど、実際どたばた大暴れするのもいるってわけですね。
今回の参加者の一匹が、みたらしの伯父にあたるウサギだったんですね。でも性格は結構違う。年齢によるのか、たとえ血縁があっても性格は同じにならないのか。そのどちらの要素もありそうですよね。兄弟ウサギでも全然違う個性とか当たり前にあるでしょうし、加齢で変わるものもありそうだし。今回のおじさんふく丸くんはもとからの性格が違うっぽく感じます。
今回のイベント、基本はウサギは好きに遊んでいるですが、おやつ争奪障害物競争なんてのも企画されて、ああ、最初に出てきた謎の物体、レース用のコースだったんだ! めいめいあちこちで好き勝手してるウサギを、さっと集めてスタート位置にセットする店長の手腕よ! そしてまるで出走しないウサギたちよ!
このままならなさ、これでこそウサギよ! って感じしますよね。そして我らがみたらしは初っ端からコースアウト。ほんと、自由そのものって感じがします。
別に勝ったから、負けたからってたいしたことはありません。そのトラブルも含めた愛らしさを楽しむことこそが目的でしょうから、きっとこれで正解なんですね。
そして深まる飼い主たちの仲。参加者が女性ばかりだったことに紅詩さん、モヤるんだ! 自分は、気位高い人なのかなと思ってたシエルママのいずみさんが、愛ウサシエルにハート飛ばしてたところが可愛いと思いました。またこの飼い主さんたちとの交流が描かれたらいいですね。
- 『まんがタウン』第24巻第4号(2023年4月号)
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