2020年7月9日木曜日

『まんがタイムきらら』2020年8月号

 『まんがタイムきらら』2020年8月号、発売されました。表紙は『星屑テレパス』。これは可愛い。ユウと海果ふたりの世界。照れて赤面している海果の頬を、両の人差し指でちょんちょんとついているユウのそのいたずらっぽい笑顔が本当に可愛い。よく見てみれば、これはおでこぱしー? ひたいとひたいをぴたっとあてて、それで気持ちを送受信。だとしたら、今ふたりの間に共有されている思いというのはどういうものなんでしょうね。しかし、ふたり、実にいい距離感であります。

今月は新規ゲストが2本です。

『ライフハック』

ライフハック? 生活や日常のいろいろに役立つちょっとした工夫? と思ったら、もっと切実なものでありました。

うっかり? 遭難してしまった大場初美が、同じく遭難中の薫子、小糸とともに生き抜いていこうというお話でしょうか。ここでは生きるための技術が必要。なるほど、それがライフハック。初回は火おこしから。もみぎりで火をおこそうとするも失敗した薫子が、小糸の拾ってきたペットボトルを使い日光を収斂させて火をおこすというのですね。

しかし初美はなぜ普段着でこんな山の中にいたのか。そして薫子、小糸は、なにか目的があって山中に? ただ遭難してるというだけでない、謎なんかもありそうな様子です。

『エルフのるすばんサプライズ!』

学校から帰ると家にエルフがいた。家ぐるみでつきあいがある? ひいては、父の出張中の留守番をしてほしい、そう頼まれて小夜の家にきたというのですが、わりと人の世界に慣れている? と思わせておいて、携帯電話の常識が一昔前だったりするという微妙なズレ。なるほど、ごく稀にしか人の世界にはこないって感じなのかもですね。

エルフのティナの服装が、あまりにファンタジー寄り、こちらの世界では目立ちすぎるというので服を買いにいくことに。スマートフォンで父に連絡。目的地にはマップアプリを活用してというその頼れる様子、ちょっと得意気な小夜が可愛らしい。けれど買い物の帰り、ティナとはぐれて、さらにはスマートフォンの電池が切れて心細くなっていたときに駆けつけてくれたティナ。小夜の年齢なりの表情見せてくれるところ。ティナが頼りになること、小夜のしゅんとして、そしてほっとした様子など、多彩な表情、感情描いてみせたところ、大変よかったと思います。

『星屑テレパス』

海果とユウのおでこぱしー、学校で結構知られてるのか! 昇降口でおでこぱしーしてたら、いつものおでこの人達だと、ちょっとした話題になってるの。瞬からはやめろっていわれるんだけど、ユウと海果にとっては譲れないですよね。そして遥乃の瞬攻略? おでこぱしーのこと説明するのに、おでこをくっつけていくのね、おお、おお、あの強気の瞬が押されていますよ!? これはすごいことですよ。

さて、いよいよ部活動開始ですよ! と思ったら、そうですか、実績がないからと同好会に格下げされてしまいましたか。部費は出ない。部室も放課後の空き教室。瞬はがっかりしてますけど、ここで前向きポジティブな動きを見せる海果、素晴しかった。これから実績を積み重ねていこう! この子の、こうして気持ちのぐっと上向いて動いていくところ、これもまたユウとの出会いがあって、他の皆との出会いがあったからで、そしてこの子自身の頑張りがあったからで、それら積み上げてきたこと思うと、ほんと感動的でありました。

会の活動は、例の灯台の秘密基地でやります。あの、段階踏んで驚いていく瞬が最高でしたね。そしていよいよ同好会始動。会長海果の最初の仕事、乾杯の音頭、ああ、その様子だけでもう充分に伝わるものありましたよ。人を引っぱる、そういう存在になりつつある海果。海果を見守るユウの頼もしさ。実にいい。素晴しいですよ。

『けいおん!Shuffle』

ちょっと浮かれてますね、紫。動画に撮った自分たちの初演奏、何度も何度も見返して、さらには姉にまで見せつけて、可愛いなあ紫! と思うけど、姉からしたらウザいのか。うまくいかんもんだな。しかし、この姉がすごい。最初はおざなりな感想しかいわなかったのに、もっとないのかと揺さぶると、テクニカルな指摘をビシビシ繰り出してくるというのだからものすごい。経験者なの? しなのからもいわれるレベル。ほんと、姉、何者なのか。

今回はドラムのリバウンドについてです。スティックが打面で跳ね返る。それがリバウンド。で、バスケというから、ああー、リバウンド! バスケにもあるよね! って、バスケのそれは違うよね! ここで例に出てきたのはドリブルでした。ボールをついて跳ねる、そのイメージ。そしてバスケのこと話したら立ち現れるのがバスケ部の花凛。真帆と紫を連行していくのだけど、ボールを使った説明で、なるほど、紫、自分のドラムの問題をはっきりしっかり認識したみたいですね。この流れ、とてもいいですよ。

しかしここからがおかしくて、紫のドリブル、バスケ部の花凛よりもうまい? 真帆の言葉に火がつく花凛。紫と勝負することになるんだけど、めちゃくちゃ平静な真帆がおかしい。しかも勝負にジュースのおごりまでくっついて、ああー、紫、大ピンチ? 泣いちゃってるじゃん、大丈夫!? と思ったら圧勝かよ! これは花凛があかんのか、それとも紫の天才肌が発揮されとるのか。わかんないけど、実に面白かったです。

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