2020年7月10日金曜日

『まんがタイム』2020年8月号

 『まんがタイム』2020年8月号、一昨日の続きです。

『午前0時のおねだりごはん』

米沢、兄とあえるというのを楽しみにしている。そうかあ、兄と疎遠だったというの、なにか軋轢があってとかではなかったんですね。喜びが溢れて、その輝きがあちらにもこちらにも影響及ぼしてる。社内はあっちでもこっちでも沸き立って、その理由を知ってるのが牛喰ひとりというのが面白いです。

さて、米沢兄ですよ。どこかちゃらんぽらん? いい加減そうな兄さんで、牛喰もわりと兄のいうこと半分くらい聞き流してるんですけど、米沢が読んでいて、牛喰も好きだという作家、それが兄だっていうのね。またからかってー、みたいに流そうとしたら、冗談みたいだけど本当だって妹、米沢からお墨付きが。いやもう実にいい感じ。妹が自分の本読んでくれてるって、兄からしても嬉しかったみたいで、それでぐいぐいいったらちょっと妹からウザがられてるっぽいのがね、でも米沢、これ本心からの拒絶でもないって感じなんですね。

米沢兄妹。牛喰のご飯を食べた時の反応がまるで一緒なのもおかしかったです。似たもの兄妹なんですね。でもって、なんだかんだで兄妹の仲も回復していって、牛喰、いい仕事しましたね。でも兄貴さん、牛喰のこと気にいっちゃってるんですね。なかなか大変なことになってきた感じですね。

『ご主人様!確保します♡』

メイド喫茶も衣替えなんですね。でもこのメイド喫茶の制服、ひとりひとり、ちょっとずつ違いがあるんですか? コトコなんかは年中半袖で、やる気の証拠!? 意識の高さ? と思ったら、まさかの年中半袖人間。小学生男子みたいですね。でも、その男子っぽさ? この子のくったくなさ、あのえっへん! なんかにあらわれて、これがまた可愛らしくてとてもいいと思います。

心子の夏服だけ皆と違うというの。旧制服とか? と思ったら、そうじゃないのか。たまたまあったコスプレ風メイド服。でもそれで個性が出たら、お客からの覚えもよくなるのでは? これを怪我の功名としてステップアップしていきましょう。

しかし今回面白かったの、愛未クールビズver. お披露目のくだりですよ。メイド同僚からは可愛いと、お客からはエッッッッッ!! と、好評なんだけど、娘からはキッツいかあ! 実母のミニスカは地獄。これ、ほんとに面白かったです。

そしてラストのハンコで遊んでるコトコとヒメの様子。ああ、冒頭のタバコはここに繋がってくるんですね。しかしそれで根性焼きって! ほんと、違いますのコメントがいいツッコミになってました。

『茨城ってどこにあるんですか?』

森戸、大活躍! この子、ただ絵がうまいってだけじゃなくて、漫画の仕事に憧れがあったんですね。心底集中してる、その姿、とても魅力的。そして森戸の生み出すキャラクターがまた実にいい感じ。今回は東京先輩と千葉、埼玉、神奈川が登場して、いやもう素晴しい。東京先輩に憧れる茨城に、ふーん私は東京のかわりってワケなんだ、仲良しの千葉が問い掛ける。このくだり、森戸が生き生きしてるでしょう! ほんと、素晴しい。実に面白いです。

この劇中漫画、擬人化のアイデアやキャラクターの取り回しももちろん魅力的で、心奪われっぱなしなのですが、そのキャラクターを生み出す際のやりとり、楽しそうにアイデア出しあって、ちょくちょくツッコミいれたり暴走ぎみに盛り上がったりするようなところがねすごく面白かったんですね。劇中漫画の面白みあり、それに引き出される多恵たちの面白みあり、重層的なおかしみ、魅力、楽しさがたまらないエピソードでした。

関東都県擬人化漫画、毎回毎回これをやるってわけにもいかないでしょうけど、またたまにはこれをやってほしい。そんなこと思うくらいに気にいったトピックでした。

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