2020年7月12日日曜日

『まんがタイムきらら』2020年8月号

 『まんがタイムきらら』2020年8月号、昨日の続きです。

『えあ○バルーン』

ゲスト3話目に、どーんと大きなイベントを持ってきましたね。九州は佐賀に遠征して気球を飛ばします。今回のタスクはJDG。ターゲットに砂袋を投げ落とす競技なんですね。なるほどなあ。定められた離陸地から飛び立ちターゲットへと向かう。この次々と気球が離陸していく様子が実に壮観で、そして47番、我らがアスハルカも大地を離れて、空へ空へと昇っていく。その情景が実に素敵で、ああ、きっと作者はこの瞬間、この光景を描きたくてこの題材を選んだんじゃないかな。そう思えるほどに心ひかれるものありました。

ターゲットにマーカーを投げる大役を担うことになった絵亜。うまく投げられたと思ったのに風に流されてしまったり、こういう難しさもあるんですね。また片付けの様子、空気抜きとかね、気球にかかわるいろいろな面白いこと、今回描かれたことにとどまらず、きっといろいろたくさんあるんだろうなあ。こうして競技の様子が描かれると、さらに、もっとと興味が広がっていく。ええ、この子たちのわいわいと楽しんで取り組んでる様子も、絵亜の探している気球人さんのことも、そしてもちろん気球にまつわるいろいろも。それぞれが魅力となって動き出している。そんなゲスト3回だったと思います。

『夢見る!ルネサンス』

ついにリーチャもバイトデビューです。レンのバイト先で人手が足りなくなって、絶望に暮れるレン。そこに引き込まれるリーチャ。とにかく、誰か知ってる人がいてくれるだけでもいい、そんなレンの追い詰められた感。尋常ならざるものありますね。

バイトということは給料が出る。憧れのペンタブレットが買える! 一気に気分が高まるリーチャがいいですね。よほどの意気込みなのでしょう、いろいろ予習していったりね、ほんとこの子のこういう頑張り屋なところ、とても微笑ましい。そしてバイトがはじまってからも、メニューを出して、注文の品を運んでと、そのたびに緊張してるのがまた面白い。でもこうなるのもわかる気がする。うまくやろう、しっかりやろう、そうした気持ちが先走ってるんですね。

喫茶店にクラスの友達がやってきて、レンにリーチャを見て、高貴なお店なのかって驚くの、その誤解、いまだ解けずにいるのか! 貴族みたいなのは桃花とかだから、そういったらすぐ後ろに桃花がいてるというのも面白い。コーラを注文する桃花のシンプルな表情が可愛い。気合いをいれたレンの輝きもすごい。ええ、ふたりそれぞれにいい刺激になってるみたいですね。だんだんにリーチャのこわばってたところもなくなって、その仕事ぶりも評価されてたところ、こういうのもまたよかったと思ったのでした。

『そらコミュニケーション』

お祭りにいきます。皆、浴衣を着ましてね、カラフル、実に魅力的。とてもいいと思います。お祭りに期待すること、楽しみにしてること、そこに個性が出ますよね。アトリアは全屋台制覇とかいってますが、すぐさま入る冷静なツッコミが実にいい。だってね、この人ならなんかできそうじゃないですか。でも、そうか、やっぱり限界があるんですね。なんか意外に思われました。

金魚すくいをやってみたサラの、うまくすくえなくて超能力でズルするところ。あのむーってしてるその表情がいいですね。そして屋台のお面。ソラはポワルリンのお面、アトリアはおかめ。おかめのお面が怖いソラ。なんかおかしかったんだけど、これ、盆踊りの後で迷子になってたのね、お面のせいだったんじゃないの!? いや、それはないかあ。盆踊りの場面ではお面つけてませんでしたもんね。

迷子になったソラが出会った女の子。私が「わかる」なんて意味深なこといってましたけど、お盆だからあの世から帰ってきた人なのかな? いや、この土地から出たことがないっていうから、土地の神様? あえてはっきりさせなかったところがよかったと思います。外の世界のことを教えてとせがまれて、ソラが話すのがこの町どころか星を超えるほどに遠大な世界にまで広がるのがおかしい。そして友達になったふたりが交換したもの。ソラはりんごあめを、そして謎の女の子からは赤い玉? をもらって、でも、その玉、葉っぱに戻っちゃったんですね。

神様なのか幽霊なのか、あるいはそれとも狐狸の類なのか。ええ、意味深にして謎なのです。

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