『まんがタイムきららMAX』2020年9月号、昨日の続きです。
『のむラリアット!』
ほんと、いい感じですよね。冒頭が海の情景。お、プール回かな? と思ったら、おおい、これ、桃の夢かよ、と思ったら、夢どころか、気絶中かーっ! 危ねえ。しかもありすの介助がまたヤバい。それ、水浴びせてるのと一緒だから!
今回、桃の部活着ずぶ濡れで新部活着購入イベントが発生です。スポーツショップに繰り出して、プロレス向きの服とはどんなものなのか。そこからリングコスチュームにまで話題が広がっていくの、これ、面白かったですよ。今はレオタード系ばかりってわけじゃない。セパレート、しかも装飾もいろいろあってというのが一般的になってるというの、実際の選手を例に紹介されるんですね。その一コマが魅力的で、ああ、作者さん、本当にプロレスが好きなんだなって感じさせてくれて、ほんと素敵な回でした。
素敵といえば、変に先輩風吹かす海音がですよ、わりと真摯にプロレスについて話したりね、ああ、なんか心入れ替えてる! って思ったら、ただ先輩風吹かすだけでなく、先輩として後輩にできることはなんだろうかって、いろいろ考えてるんですね。こうした変化、成長なんかもまた魅力だと思います。海音と桃も、だんだん仲良くなっていけそうな予感もして、これはいいですよ。
『初恋*れ〜るとりっぷ』
生徒会の仕事が忙しくて、なかなか部活に出られない琥珀。その琥珀が、生徒会の休みの日に、皆でハーブティーを楽しみましょう。素敵なお誘いをしてくれるんですね。その時のそらの反応が面白くって、どんな鉄道由来なの? って! どんなことでも鉄道がらみと思ってしまうのが鉄研マインドというやつなのかも知れませんね。
けれど、お茶会を楽しみにしていた琥珀がね、急遽発生した生徒会の仕事に忙殺されて、この面倒見のよさ! でも、それは自分の時間を犠牲にしているわけで、ああ、もう下校時刻になってしまった。仕事はクリアしたけれど、部活には出られなかった。そんな琥珀の悲しみ、寂しさのつのる真っ暗の廊下。あれは本当に切なくて、だからこそ夜行列車モチーフにして皆が琥珀を待っていてくれたこと、それが嬉しい、その優しさがあたたかいと思われて、ええ、琥珀、むくわれましたね。本当によかった。ほっと安心する瞬間でした。
今回のゆうづるモチーフ。夜行列車だからってとにかくカーテンを引いてみました。そして三段寝台といって、実ははしごかけただけっていう、ほんと、イメージ先行すぎる! でもこうやって、できる範囲で鉄道の叙情を楽しむ皆の様子、それは本当に生き生きとした時間、輝いていたと思います。
そして寝袋。E5寝袋にE6寝袋。これ、本当にあったりするの!? 探してみたけど見つかりませんでした。もしかしたら先生の自作だったりするのでしょうか。連結してねよーって、足と足あわせるの? その連結という発想がまたいかします。
『カワイイ?女子にご用心!』
めちゃくちゃ面白いな! というか、ヤバい子いっぱいだ。駄菓子を食べてるヨウとエヴァ。エヴァにあーんっていってるの、そうか、ヨウさん、やっぱり君はヤバいな……。うん、アウト寄りのアウト、すなわちどう見てもアウトだと思います。
そんな彼女らに絡んできたユーチューバー、自称有名人の逢坂椛。本当に有名人なのかな? と思ったら、そこまで有名ってわけじゃないみたいだな……。駄菓子の食べてみた動画を撮ろうとするもみじに絡んでいくエヴァ。まるで話を聞きやしない。ジュードー見せてあげる! って、よくいえばマイペースなその様! 自由奔放! 有り体にいえば手がつけられない感! すごい。ほんと、見事でした。
撮影はじまってからの展開もすごい。ジャリジャリって、これはヨウのリベンジなのかい? そして流れるようにエヴァの一本背負いですよ。あぶない! 受け身とれない人に投げ技かけちゃ駄目ですよ! ほんと無茶な子らで、ヨウはヨウでエヴァにしか気持ちが向かわないときた! 完全に自分中心の世界観が逆に気持ちよくなってきます。
この動画が受けた、いつもより再生数が多いともみじが一瞬喜ぶんですね。でもエヴァ人気か! ヘコむもみじ。自信喪失のもみじ。もう本当に面白い。もみじとヨウの気持ちのすれ違いも抜群で、このチグハグなコミュニケーション。心がなかなか通いあわないなあ。でも、その通いあわないながらも、なんか強引に成立しちゃってる関係ってのがおかしいんですね。
『みわくの魔かぞく』
マラソン大会が憂鬱なミラ。いや、これは吸血鬼さんか。炎天下走るなんて死んでしまうと、仮病使ってお休みするというのだけど、ただ休むだけじゃなくベロ作のミラちゃんぬいぐるみβを投入させるのが面白い。一生懸命走るチビミラがほんと可愛くて、しゃべるのはスシとかテンプラとか食べものばっかり。あまりに目立つもんだからまいが回収しようとしたら、なんかしゅんとしちゃうのね。ほんと、これ、可愛いですね。
涼は本気を出すと世界記録を出してしまうから、念には念を入れて適度に手を抜こうとしてるとか、この真面目なのか不真面目なのかわからんのも面白い。というか、それでもついつい真面目に走ってしまうのか! ああー、涼の性格がわかろうものですね。
涼とは対照的に、まったくやる気のない沙夜香とかもね、こういうところに性格があらわれるのも面白かったです。
今回のラスト、くたびれて、ミラもいなくて寂しいまいが、ベロとミラちゃんβをかわいいって抱いてるところが可愛くて、でもってそれ見たミラがちょっと嫉妬してるの。ほんと、素直になればいいんですよ! 最後まで面白くって可愛かった。よかったですよ。
『ななどなどなど』
うわー、扉の小町ちゃん、すいし、いや人魚みたいで素敵ーっ! というわけで、今回はプール回です。プールにいたるまでの描写がいいですよ。球技大会で全身の筋肉にダメージを負った小町ちゃんが湿布装備、それを隠すために長袖。暑くてちょっとくたっとしてる小町ちゃんが本当に可愛い。でもって、家族旅行さえも不参加だったという小町ちゃんの幼少時代! めちゃくちゃ可愛い……。今ほどひねくれてないのかな? 表情がなんか素直ですよね。
小町とななどは水着選びから。ばあやさんが嬉しそうになさってるのがいいですね。そして選ばれた水着。ななどは躊躇がないよなあ! ものすごい露出過多! でもそれで負けてないのがななどのすごさだよな。そして届いた水着です。小町の水着、背中がっぱー! って、いや、イメージ小町ちゃん、似合ってるよ、負けてない、負けてない、いけてる、いけてますよ。実際着てみれば、髪が長いから、あんまり背中出てるの気にならないですね。いいチョイスなのではないでしょうか。
しかし今回、なんだかんだと文句いってた小町が、それはそれで楽しそうにしてたのがよかったなって思います。あと、ななど。めちゃくちゃ楽しそうだな。一応IP68防水というのだけど、これ、最新のスマートフォンレベルだな。メーカーによると、泳いだり水没は避けたいとのこと。うん、ななど、ちょっと心配だ……。ここの会話、じわじわと不穏な空気が流れだすところとか、ほんと面白かった。だって、当たり前に200m防水くらいの性能あると思ったんだもの。壊れたらどうしようどころか、もう壊れはじめてるんじゃないか、なんて物騒な会話が最高でした。
- 『まんがタイムきららMAX』第17巻第9号(2020年9月号)
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