2020年7月7日火曜日

『まんがタイム』2020年8月号

 『まんがタイム』2020年8月号、発売されました。表紙は『おとぼけ部長代理』がメイン。夏のエネルギー源? 焼き鳥にビールジョッキ、活力補給している部長代理であります。『軍神ちょんとよばないで』虎千代は食べるのが専門? 両手に焼き鳥? バーベキュー? つくね? 串をいくつも持ちましてわんぱくな食べっぷりです。対照的なのが『ローカル女子の遠吠え』りん子。カクテル手に、ずいぶんと大人の雰囲気です。異色なのが『花丸町の花むすび』花子ですよ。なんと、提供する側ですか。じゃんじゃん焼き鳥を焼く花子の様子。これ、またよく似合ってるものですからさすがです。

今月は新規ゲストが3本です。

『お酒は20日になってから!!』

あれ? 20歳? と思ったんだけど20日で正しいんですね。ホテルにて働く赤坂さん。この人、自分にちょっとした制限を課していて、それが20日だけお酒解禁! お酒にあう料理を数日かけて用意して、とっておきのお酒ですよね、それを大事に大事にいただこうというんですね。

こういうの、とてもいいと思う。めりはりなく飲むのではなく、ここぞ、この日と特別な機会に飲む。願掛けだっていってますね。それまでは毎晩居酒屋をめぐっていたというこの人が、月一20日だけ飲めるよう制限かけた、その願というのはなんなのでしょうね。

今回はそのあたりは語られず、むしろいつになくイキイキする赤坂の姿になにがあったといぶかしがる後輩の戸惑い? そちらが印象的。いずれ願やらなんやらが語られたら、それもまた面白みになりそうですね。

『女神に胃袋つかまれた!』

主人公、江戸端太郎が気になるお店は、お客の肌の様子から栄養不足に睡眠不足、健康状態がかんばしくないことを見抜いて、足りない要素をおまけの追加メニューでおぎなってくれるというのですね。看板娘の小酒井円さんが、ぐっと頬をつかんで、ぐっと顔を寄せてきて、それは単に健康状態の確認みたいなんですけど、太郎はというとそのたびどぎまぎしたり、ちょっとひとりじめしたくなったりと、いろいろあわただしい。いや、でも、だよねえ。そうなるよね。みたいに思わせてくれる、そんな魅力があるのはまあわかるわけです。

円の兄、優司が店主なんですね。クールな人。けど、ただ不器用なだけなんですね。その兄と、表情豊かな妹のコンビ。そして常連さんのいう、円の好きな人? 渡辺さん。気になる人、気になる関係。落ち着かない太郎。これ、女性だったりしないかな? なんかそんな予感がするんですが、あるいはただの願望かも知れません。

『書類憐れみの霊』

社内でよく見る男の人。これ、実は霊なんだ。それもボツ書類の魂。本人も自分のことよく理解していて、短期間でできるお手軽付喪神みたいなもんらしい。愛称? がカミくん。ボツ書類を出せば出すほどよく見えるようになるというの。なるほど、主人公、不二が人と間違えたのもむべなるかな。この人、よっぽどボツ書類を出しているってわけなんですね。

別に恨みやなにかがあるわけじゃない。むしろボツを出すごとに心配してくれる。そういう点でカミくんは、座敷童子とかに近い存在なのかな? ちょっと人と感性の違ってる不二を憐れみ、よくなるようアドバイスして、しかもその際に不二を傷つけないよう言葉を選んでるのがいい感じ。面倒見のよさそうなところなども好感でした。

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