『まんがタイムきららキャラット』2020年8月号、昨日の続きです。
『かぐらまいまい』
神社にて舞の練習をする舞姫部の面々。神社のアピールのための演目に紅葉伝説はどうだろう。神楽の動画を参考に見て、自分たちでもできるかといろいろ試してみるくだりが、ちょっと遊んでる風でもあって、でもいいかげんにやってるわけでもないという様子。どんな状況でもまずは楽しもう、そんな雰囲気があっていいなって思ったのですね。
そしてそこへ例のお姉さんが登場ですよ。おお、こふくと美夜の前にしか現れなかったこの人が、部のメンバー全員がいるところに出てきて、ちょっと状況が違ってきた感じしますね。一緒にお菓子を食べたりね、なんだか和気あいあい。そして舞の手本になってくれて……。と、このお姉さんの存在、やっぱり謎のままではあるんですね。神様? こふくがそう聞こうとしたら内緒にっていうんだけど、それってやっぱり? ええ、とてもミステリアス。これ、最後の最後まで明らかにならないのかも知れませんね。
『アニマエール!』
手術の日にも応援にきて欲しい。そう頼まれたチア部の皆。花和の機転で回答を先延ばしすることはできたけれど、はたしてあこの手術の応援と大会の出場、どちらをとるのか。どちらもとることはできないということはしっかりばっちり釘を刺されて、ああ、きっとなにか時刻表トリックめいたやり方であこの応援も大会の出場も両立させていくものだと思っていたものですから、これは意外な展開でした。
今回、皆の葛藤が描かれるんですが、いつもなら真っ先に誰かの応援をしたいとなりそうなこはねが立ち止まったりね、みんな少しずつ変化していってる、いろいろ考えるようになってきているというのが明確になってきています。ひとりだとついついネガティブ寄りになってしまうひづめには花和が寄り添うようにサポートしてくれて、そして兎和には虎徹といった具合に、皆それぞれに支えあう誰かができたのはとてもいいことだと思ったのですね。
今回はこうして一対一の関係ですけど、こうして一緒に話して考えることで得られるなにかもあろうと思うのです。そしていよいよ結論を出そうということになって、応援派、出場派、中立派、って、虎徹が逃げた! いやまあ、話し合いはこれからですよね。どちらも選びたい、それが皆の本音でしょう。はたしてここからどんな結論が導かれるのか。これは大変な見物でありますよ。
『精霊さまの難儀な日常』
人の世界に生じている異常気象。異変を感じて海へとやってきたノムとルカですが、その異変というの、精霊力の異変だというのですね。水の一族の領域である海なのに、炎の力が猛威を奮っている。その力にあてられそうになりながらも、ノムに背を押され、海中に原因を探りにいくルカ。
そしてその頃、サラは精霊力の衰えに直面していて、このふたつの現象につながりはあるのだろうか。
なかなかにシリアスなことになってきてますね。ルカが探ってきたこと。海底火山の存在と光の神の影響。この問題に対し乗り気でないように見えるサラだけれど、この状況がこれまでの自分の行動によって引き起こされたのではないか。そしてこの先に、自分が消滅する未来があるのではないか。そうした予想の果てに、ひとり動き出そうとしている。ええ、これがサラの思い過ごし、考えすぎならいいのですが、こうしてひとり思い詰めたままだと、なにか大変なことになりそうな気がします。
- 『まんがタイムきららキャラット』第16巻第8号(2020年8月号)
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