2018年4月21日土曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年6月号

『まんがタイムスペシャル』2018年6月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』。もう初夏! 衣替えを描きましてね、強くなりはじめた日射し、木漏れ日を受け、風に髪なびかせる藤姫様、マキの美しさであります。『おにいちゃんと呼ばないで』心も夏服ですよ。『大家さんは思春期!』チエも夏服です。『おにいちゃんと呼ばないで』は移籍新連載の告知カットでもありますね。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。朝永くん。すっかり先輩のこと意識しちゃったんですね。それで、在原業平の和歌に共感してみたり、けど、そうしたもろもろ、湯浅部長が理解しない。いや、そうらそうか。途中まで声に出してたわけじゃないもんな。面白い展開になってきました。先生から、全国高校生ロケット大会に出てみないかといわれて、こういう大会は本当にあるのかな? 打ち上げたモデルロケットから、卵をパラシュートで降ろす大会だっていうんですね。これは卵が割れないように保護材を工夫するとか、そういう方面でのアプローチもありなのかな? さて、この大会、レギュレーションに5名で参加というのがあって、さあ困った。物理部は2人だから、あと3人必要です。でも、ふたりともに誘えるようなどころか、名義貸しを頼めるような友達もいない、って、君ら、ハードな学生生活送ってるな! なるほど、それでこれまで物理部として依頼を受けてきた、その展開が効いてくるわけか! 陸上部の坂田さんにお願いしました。いや、いいですね。この子、いいですよ。また出てくれて嬉しい。ともあれ、陸上部部長に反対されたり、心配されたりという展開。面白かったんですけど、一番よかったの、湯川部長が陸上部部長をやりこめるところですよね。かっこよかったですよ。すかっとしますよ。

『ローカル女子の遠吠え』。うわー、のっけからなんかわかる、わかってしまう。今川義元が再評価されています。静岡の武将なのに家康ほどには人気がない。そうしたことに疑問抱く雲春に、秋津いわく、そんな今川氏だから興味を持ったの。りん子のいう、いますよね、あえて不人気のところを推したくなる性分の人。ああ、いるよね。いますよね。うん、すごくわかるわ。自分は秋津タイプだわ。なんというのだろう、人気が出ていよいよ磐石となりはじめると、ちょっとずつ離れていったりしてね、なんだろうねえ、この性格。いや、これは自分のことで、秋津さんのことじゃあありませんよ。今回、今川義元についていろいろ触れて、けどそれがやっぱり愛知との取り合いになるっていうの、おかしかった。なんでもかんでも、取り合わないではおられないのか。東海三県の話も面白かったです。そうなんだ、東海三県は愛知、岐阜、三重なんだ。関西だと、天気予報で三重が含まれてるから、どうも近畿の印象があるんですけど、そうじゃないんだ、東海なんだっていつも意外に思うんです。ここで雲春のいった伊豆みたいな感じでしょうか。今回のラストの、江戸城にリスペクトのない雲春と、静岡に一切リスペクトのない桐島。このあたりも、もう鉄板のネタになってきてますね。いや、よかったですよ。

『穂積くんは猫に勝てない』。こりゃあ、いいな。シェアハウスの同居人、今日は皆でかけていて、穂積くん、憧れの先輩とふたりきりになるのん!? と思ったら、あら、倉木先輩もおでかけですか。それで猫たちの面倒頼まれることになるんですけど、その奮闘ぶりがおかしくて、いや、穂積からしたら必死だよな。倉木からは、猫のお世話ノートを渡されて、猫の名前も個性も好き嫌いも、ちゃんとわかるようにはなってるんだけど、けど全然それを活かせないっていうのが、あー、そうだよなあ、知識がそのまま役に立つことってないんだよなあ。なんせ、その上、猫だもんなあ。いきなりの緊急ミッション、猫が吐いちゃったの片付けるんですけど、どいてくださいって敬語使ってるのいいよなあ。また猫のケンカにも翻弄されて、開始5分でもうくじけそう。ブブに助けを求めてもそっぽ向かれるし、先輩に連絡しようにも、ブブが電話を隠しちゃう。なんだ、このハードモード。穂積にとってはハードを超えて難易度ナイトメアだろうなあ。慣れないながらも、必死に頑張った穂積、いやあ、もう素晴しかったですよ。熱出るほど、いや、燃えつきて灰になった? いや、でも、ナイスガッツでした! 私は評価しますよ!

『バイトの面接』、ゲストです。いろいろと連載の幅広げるべく、模索しているのでしょうか。バイトというけど、普通の店とかなんかじゃなくて、雪山にて大きな犬を世話する仕事? 求人にはかわいいワンちゃん達の散歩と世話とあったから、いわゆるペットシッターかと思ったら、思ってたようなのと違った。しかも犬じゃない。狼だそう。さらにはクマまで出てくる。サーカスを引退したクマで、人に慣れて、むしろおとなしすぎるくらいのクマ。こうした慣れない動物にかこまれて、世話しようという漫画。でもこれ、主人公が翻弄されてるの、動物たちっていうよりも、仕事の依頼人、ウィスって人ですよね。むしろ動物たちは素直で、すぐにも懐いてくれるという。ええ、このバイトで大変なのはウィスの相手なのだと思います。

  • 『まんがタイムスペシャル』第27巻第6号(2018年6月号)

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