2018年4月23日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年6月号

『まんがタイムスペシャル』2018年6月号、一昨日の続きです。

『ちんまり経理のヒメ先輩』。ヒメの誕生日というので大変めでたいのですが、ヒメの挨拶が創業記念日思わせるようなものだったり、お父さんが、よほど嬉しいんでしょう、今年から酒が飲めるんだっけかだの、ついこないだまでおしめしてただのと、大変に要領得ない話ばかりしましてね、酔っぱらいはしかたないなあってなもんですが、それでもここに父の気持ちみたいなの、見え隠れしていいですね。いや、おしめとか、年頃の娘さんには嫌な話でしかないでしょうけどさ。そしてヒメの小さい時分の話になりまして、人生ゲームならぬマイライフゲームで盛り上がる親戚の子供たちの中、ヒメは銀行やってる若林の膝の上で、お金の管理するのが楽しくなったみたいなんですねえ。ああ、そうかあ、こうして仕事のお手伝いして、みたいなヒメの性格、ここでつちかわれたのかもって思える話でありましたよ。

『なごみ先生は職場のお医者さん』。お酒を飲まないようにしてるなごみ先生。飲めない体質なのかな? と思ったら、ああー、飲むと大変なことになるんだ。間違えて飲んだウーロンハイ。少ししか飲んでないのにすっかり酔ってしまって、そうなるともう大変。診察しまくるようになるんですな。診察、それからパワハラ禁止のパトロール、いつもの仕事の延長なんだけど、これ、なごみ先生の仕事熱心さと、そしていつもはもしかして抑えてるの? っていうの伝えてくれて面白かったです。しかし、この先生、酔って診察しまくるかと思えば、山田に私を診察してくださいって、いやもう、あかん、あかん、間違いがおこりますよ! と思ったら、部長にさっそく見つかって、セクハラしてんじゃないかってね。ほんと、これ、大変だ。しかし一番大変なの、翌日のなごみ先生でしょうね。そうか、酔っても記憶はしっかり残るタイプなのか。ええ、これ、たしかに酒はやめておこうって戒めになりますよね。

『偏食女子は恋でおなかを満たしたい』。移籍第一回目にして、いや、なんだ、これ、重いな。職場の飲み会。偏食いっぱいのアキが涙目なんですが、運が悪かったなあ。不機嫌を人ではらすタイプか。溜池というおっさんに絡まれましてなあ、アキが嫌いなものいっぱいなの知っててさ、わざと嫌いなものばかり注文して、自分は食べない、アキに食べろと強要する。アキ、可哀そうに。けど、この子、嫌いなものに挑戦してきただけあって、なんとか食べてみせて、でも、おっさん、これ、あかんで。ほんま、アキ可哀そうに。そしてフラッシュバックする子供時分のこと。ああ、お母さんが酷い。そして学校の給食の嫌な記憶。ほんと、これ、ちょっとハードすぎる。でも、給食の居残り、最近はこういうのさせないようになってきてるって聞きますけど、これね、嫌だったっていう子、たくさんいたんですよね。そうかあ、アキもかあって、ほんと、これ、ちょっとつらすぎるエピソードオンパレードでしたよ。

『あの日の海と16歳の夏休み』。さきが受けた予約。メモにはタチアナとあって、ロシアの人? じゃあロシア語であいさつしようと、店長、さきとふたりして調べて、ズドラーストヴィチェ! とお迎えしたら、タチアナならぬ立花さんでした。って、なんだこれ、ほんと、おかしいな。立花さん、美容室が苦手だそうです。緊張しちゃう。どうしたらいいかわからなくなってしまう。そうした立花の告白に、さきも過去に美容室で感じた嫌だったこと、それ思い出しましてね、店長は、まさかーって思うんだけど、立花も同じようなことあったって、ええ、一度苦手意識できあがっちゃうと、なかなか抜けるもんじゃないですよね。でも、どうしても髪は伸びちゃう。美容室にはいかざるを得ない。って、ほんと大変だ。立花さん、よかったですね。この美容室の店長、あたりもやわらかで、立花のペースに沿って、立花のよいようにとはからってくれた。ええ、こうしたそっと寄り添う姿勢。最初の店でこういう対応あったら、立花も、それからさきも、嫌な記憶にしばられることとかなかったのかも知れませんね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第27巻第6号(2018年6月号)

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