『まんがホーム』2018年5月号、発売されました。表紙は『らいか・デイズ』らいかがメイン。髪をちょっといじってる? おしゃれが気になる季節なのでしょうか。春、ちょっとした気持ちの変化などあるのかも知れませんね。そして、新連載4作品、他誌から移籍してきたタイトルが、どーんと4点、告知カットを並べています。『シロクマはシェーカーを振れません』、『広島さん、友達になってください』、『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』、そして『ふみのさんちの大黒柱』。ホームでも人気になるといいですね。
『スナックあけみでしかられて』。面白かった。桜の季節、休日に桜まつりがあるというんですが、そこに出店する屋台、病欠したお店の代役で、あけみママの店も出るっていうんですね。桜色のシャンパンをふるまうお店ですよ。あけみさんも、いつになく素敵なドレス着てましてね、うわ、なんだ、すごいな。ほんと、まったくもって印象違ってきましたよ。でも、このドレスの顛末、裏を知ると面白いですね。カラオケ大会に飛び入り参加できないかなって考えた上での、ステージ衣装(予定)だったんだ。屋台が繁盛してカラオケどころじゃなくなったからいいけど、ほんと、あぶないところだったんですね。お店を切り盛りしてる人だからこそでしょうか、繁盛するとテンションあがる。さらに、もっと売れる可能性があるとなると、品揃え、増やしていこうっていうのね。このとめどない商いの探究心、これがなによりよかったですよ。
『孔明のヨメ。』。徐庶の周辺がいろいろきな臭くて、ああ、悲しい出来事がおこりそうな予感がする……。曹仁の軍を退けられた。それはよいのだけど、これまでとあまりに違った戦い方に、郭嘉の手のものが徐庶の周辺に探りをいれていて、ああ、徐庶、偽名使ってるもんな。あまりに情報少ないから、素性探るのも困難なのか。でも、バレてしまった。襄陽に帰って、実家に顔を出したところをしっかり見られて、それが弱点かと悟られて……、ああ、徐母よ……。この先を読み進めるのが怖いですね。さて、今回描かれた徐庶と孔明の対話。ここに孔明の非凡な才が示されて、徐庶もできる男だけれど、孔明はさらに深く読んでくるのだと実感させられます。そしてその深い読みは曹操のもとにいる郭嘉も同様と見せつけて、いやもう、不穏な予感しかしない。これからどんどんつらい話、増えていくのかなあ。
『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』。移籍してきましたね。簡単に人物紹介しながら、高瀬たちの様子、描いてみせて、雨の日、うねる癖毛、可愛いもの好きの駒井先輩に、見た目こそ怖いけれど実はチャーミングな課長などなど。人となり、知らせるだけでもしっかり面白かったです。そして仕事のこと。雨の日に、売れ残り物件の契約をまとめてきた野見山チーフ。まだこの後も内見があるっていうんですが、雨の日に内見、雨なのに、じゃないんですね。雨だからこそという着眼点。なるほど、これは納得でした。不動産の仕事のノウハウってだけじゃなく、家や部屋を借りる、買う側にも役立つ知識でしたよ。高瀬も、今回はすぐ成績に結び付いたりはしなかったけれど、後に続きそうでよかったですね。
『おんなのおしろ』。なるほど、猫は飼うことにして、あの男は無事リリースでありますか。でも、七海の好みは猫よりもむしろ犬だった。それでもちゃんと飼おうと、必要なもの揃えていこうというくだり。なんとも苦笑させられるようなやりとりあったりしましてね、おかしかった。病院にもつれていくんですが、猫の名前を聞かれて、咄嗟に思い付いたのがノラ。人形の家のヒロインと一緒だ、というのはいいとして、これ、今後もノラでいくんでしょうか。猫に必要なもの、相談している相手、友人かと思ってたら、例の男の姉でもあるんですね。ゆえに辛辣。そうか、あの男との関係を断っても、姉との付き合いは続くんですね。なんか面白い。けど、こうしてあの男とのつながり、まったく完全に切れてないというところに、今後、またなにか関係の修復されたりしそうな可能性などうかがわせられますね。
- 『まんがホーム』第32巻第5号(2018年5月号)
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