2018年4月25日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年6月号

『まんがタイムきららフォワード』2018年6月号、昨日の続きです。

ゆるキャン△』。ついに、なでしこひとりキャンプに出立です。お姉ちゃんが許したのがびっくりですよ。でも、あの見守りアプリをそっとインストールしてるところとかね、ああ、やっぱり心配なんだなあ。だろうなあ、心配だろうと思うよ! 電車でもって富士宮入りするなでしこ。その報告を見ながら車を出すお姉ちゃん。ああ、これ、そっとなでしこを見守るのですか!? ですね!? そう思ったら、違う? 違った!? 奥山梨に向かったしまりんがなでしこの姉、桜と遭遇するんですね。これ、桜の行動を垣間見るチャンス? しまりん、桜に急接近? どうなるのか、これ、面白そうだなあ。しかし今回も、なでしこ、しまりんがそれぞれ訪れた土地を、眺めや食をとおし、多様に楽しむその様子。本当に魅力的でした。なんでしょうなあ、空気感とでもいえばいいのでしょうか。それが実にいいんですね。

『球詠』。本当に面白い。圧倒的に格上の相手、梁幽館野球部を相手に、いかに戦うのか。相手の初球を、春の大会の傾向から予測して、いきなり打ち込んでいったかと思うと、続く2番では堅実にバントで走者を二塁に送る。流れをみれば、新越谷のペースで運んでいるように見えるけれど、策をたてる芳乃の苦悩、それが描かれるものだから、読んでるこちらもやたら緊張させられるっていうんですね。はたして策は当たるのか? 球場は完全にアウェイの雰囲気。選手たちの緊張もかなりのもので、いやいや、稜、頑張ったじゃないですか。こうして、少しずつでもできるところを見せて、観客の応援を引き出していくところなんて、すごく魅力的な展開だったと思います。そして、魅力的といえば、やっぱり本編大筋、4番希の大勝負。ここという球をしっかり叩いて、おっと長打が出たか!? 三塁にまで進んでいたタマが帰れば先制点だ、というチャンスを見事に潰すファインプレーですよ。策が当たる面白さあれば、それがまた阻まれるというスリルあり、そして最後には5番怜がしっかりその仕事を果たすという、このアップダウン! いやもう、魅せられます。

『なでしこドレミソラ』。これまでにないシリアスな展開、重い描写が心にしっかり残りましたよ。文化祭の準備に余念のない美弥たち。なんとしても成功させたいと練習に練習を重ねて、でも、まさかここで美弥にストップがかかるんですね。ああ、弾きすぎたか。右手に痛みがある。それでもなお練習を続けようとする美弥を陽夜がとめる。恵真から、とめるよういわれてるんだ! 絶対無理して腕を壊すタイプって、見事に見透かされていて、さらにはあわゆき、香乃からも気をつけてっていわれてたって、ほんと、美弥、皆から愛されてるなあ。闇雲に弾くのではなく、いろいろ知ることも大切だってアドバイス、これはいいですね。でも、まさかこれが次の展開引き起こす振りになるとはまったくもって予想外で、三味線の、伝統芸能のいろいろ、図書館に調べにいこうっていう流れは、すごく自然だったじゃありませんか。でもって、図書館で佐々木と出会う、これもまたありえそうなことで、ええ、自然にこの出会いをもたらして、そして美弥の勇み足を引き起こす。この、自分が時を誤ったことを悟った美弥の、自身に向ける厳しい言葉。その激しさに、美弥の悔恨の深さがにじんで、実にいたましく思ったのです。

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