2018年4月29日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2018年6月号

『まんがタイムオリジナル』2018年6月号、一昨日の続きです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』。今回は八重とみなの出会いの頃など語られて、いや、しかし、八重がおかしいですよ。八重が親切にしてくれたっていうみなに、その時のマイブームが困ってる人に声をかけるだったという八重。そんなマイブームがあるのか……。優しい都会人代表に見えるよう、イメトレしてたんだ……。変わらんのだな、八重ちゃん。そうか、さらに田舎から引っ越してきたみなにとっては、こちらの子たちがキラキラして見えたんだ。八重なんかも、まさにキラキラで、すっかり腰が引けてるみなのこと、八重がひっぱってくれたんですね。というか、毎時間、休みごとか! 八重の都会シミュレーションの洗礼受けて混乱してるみながおかしかったですよ。ティッシュ配る人って! でもって木村さんの犬。コタロー。おかしいなあ。ほんと、あんまりにおかしくて、みなちゃん、混乱しながらも、悩みもろもろふっとんでるよね。ほんと、変わった子たちです。でも、それでもすごくいい子たち。なんだろう。いい仲間なんだよなあ。

『スズちゃんでしょ!』。職場の奥様からのあたりがキツいことに悩んでいるスズちゃん。突然どうしたのだろう。特段なにか変わったわけでもないのに。そう思ってたら、おおう、外部要因か。若社長がなにかと心配してくれてた。それが奥様に知られて、結果あたりが強くなってたっていうのか。これ、難儀だなあ。放っておいてくれた方がスズちゃんにとってはいいのかな? あるいは気にかけてもらってた方がいい? とはいえ、独居老人への気遣いレベルらしいんですが、この、色気があるのかないのかわからん話のまわし方。独特というか、この作者っぽいというか、いい塩梅でありますよ。

『ウチが古武道宗家』。なんか好きなんですよ、この漫画。もうタイトルがすべてを物語っている。ウチが古武道宗家。父の教えが身について、なにかあればすぐさま武道の構えが出てしまう。そんな薫の様子がおかしくって、いや、でも、ほんと、大好き。飛来したボールに反応して、暁天!! 技を発動、回避してみたりね、いいじゃん、役にたってるんじゃん! 今回は棒術に挑戦です。いや、父にほぼ無理矢理やらされるんですけど、ほんと、なんだろうな、この流派。キメの構えがかっこわるい。でも薫、ついつい体が反応してって、おかしいわ。父のいう、戦国の時代云々という説明に、計算があわないと厳しくつっこむ薫が素敵です。父が突然棒術やりはじめたの、天井裏にネズミが出るようになったからなのか! オヤジ、ネズミが怖いんだ! でもって、薫の大奮闘。この開きなおったところ、最高でしたよ。

『ゆとりの町長』。選挙戦も最終盤。選挙運動最終日になったというのですが、この日はゆとりの誕生日。ついに25歳になって、これで被選挙権を獲得です。ここからのゆとりですよ。最後の演説で語りかけたこと。それがもうね、感動的といっていいと思う。誰に入れてもいいから、とにかく投票にいってほしいと訴えて、さらには町役場の広報車に乗り込んでまで、皆に投票をうったえる。これ、ゆとりには不利になるんだぜ? 現職派の今野からしたら、むしろゆとりの行動が自分たちを利するわけで、でもこうやって思ったことに真っ直ぐに進むゆとりの姿勢、すごく輝いてた。選挙の結果がどうなったか、それは次回になるまでわからないのだけど、もしかしたらゆとりにも可能性が!? そう思わせる要素も見せてくれての次回に続く。どう転ぶかはわからないけれど、最後の一連のナレーション、ト書き、あれは本当に感動的でありました。

『部屋にマッチョの霊がいます』。これももう感動的でしたよ。明後日から働いてる書店でイベントがはじまる。そんな時期に木葉はいろいろ抱えていて、涼さんのことが心配で、さらには同居してるマッチョ霊も姿が見えない、声だけになってるしでと、こうしたところに、ああ、あの迷惑客、諦めてなかったのか! アッコが安心できるくらい強くなることを思っていた木葉なのに、男に部屋に押し入られるとなると、恐怖のあまり声も出ない! うわ、うわ、やばいよ、これ、めっちゃ怖いよ。木葉、大丈夫なの!? どうかなったら許さないからね。そう思って、ハラハラのしどおし。どうやってこの状況を脱するのかって時に、アッコの精一杯のサポート。これにもうやられちゃって。そこからの木葉の堰を切ったように動きだす、その様! これまでの、アッコと一緒にやってきたこと、励まされて、教えられて、頑張ってきたことが、ここにこうして結実して、ああ、ピンチを脱しましたよ。もう、これ、すごいよ。木葉、頑張った。ほんと、無事でよかった。木葉の部屋から姿を消したアッコだけど、木葉が聞こえた気がしたというその言葉には、もう本当に揺さぶられて、いやもう、たまらないわ。本当に素晴しかったです。次号、最終回!

  • 『まんがタイムオリジナル』第37巻第6号(2018年6月号)

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