2018年4月20日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年6月号

『まんがタイムきららMAX』2018年6月号、昨日の続きです。

『こみっくがーるず』。かおすちゃんのもとに届いた「くりパのおしらせ」。くりパ? クリスマスパーティか。そうかもうそんな季節なんですね、ってしみじみかおすがいうものだから、すっかり劇中では冬かと勘違いしてしまったけど、いやいや、かおすちゃん、あんた半袖で出歩いてるやん。しかもセミの声とかゆうてるやん。なるほど、くりパとはくりすパーティ。クリスマスではなかったのですね、って、のっけからすごいテンションやな、君! 自分でイベント発生させていくタイプとか、冷静な翼の観察面白く、そして美姫の心情、その複雑さも面白い。さらに、突発デッサンパーティ。琉姫がくりすのスタイル、絶賛して、それ聞いた小夢がショック受けるのね。これ、タイミング抜群だな。テレビアニメで今週やったところを受けてるんじゃないですか。翼がコスプレで勇者を期待して思わずヒロインの衣装着ちゃうハプニングとか、デジタル派のかおすちゃんがダメージ負っちゃうとか、楽しく読んだその果てに怖浦先輩登場。そうだよ、ふーら先輩抜きじゃ駄目だよ、って、この一コマだけか! 新登場人物の個性際だたせて、ちゃんとこれまでのメンバーも押し出して、バランスよく見せてくれるの、大変よかったと思います。

『ぼっち・ざ・ろっく!』。ぼっちちゃん、毎回なんかヘコんでるんだな。でも、憂鬱な月曜日。わかる! 学校はしんどい、いきたくない。わかる! 私も仕事いきたくない! エブリデイ憂鬱! そんなぼっちが学校で友達を作りました。いや? 友達? 喜多ちゃん。ギターを弾く人らしい。華やかな場でたくさんの人に囲まれているその姿に気後れするぼっちだけど、あの窓から覗いてるとこね、うらめしぼっちって、なんだそれ! 勇気出して話しかけたらヒューマンビートボックス。それに、ぶんつくぱーつくって応えてくれる喜多さん、いい人やも知れないですね。途中でうっすらわかってたんですが、この人が例の逃げたギター。弾けるって嘘ついてバンドに入った。ギターのことまるでわかってないってこと見せつけるあの一連の描写、あれはすごかったです。メジャー? マイナー? 野球の話? って、レベル高いわ! しかし、これで喜多さん、逃げたバンドに戻ってきちゃうことになったわけですが、弾けるって嘘ついてたの、ここでばらすのかな? あるいは、あ、あれだ、合体ギタリストだ! いや、普通にギターとボーカルをふたりでそれぞれ担当すればいいのでは? ともあれ、喜多の秘密知ってしまってるぼっち、次回は結構じたばたしてくれそうな予感がありますね。

『ももいろジャンキー』。この漫画、はなちゃんがどんどんキャラクターの幅を広げていって実にいい。はなちゃんはぁ、またふとったからブタのブタやさん。ちいさな妹にそんなこといわれて、しっかりきっちり怒るんだけど、もも、全然こりてないな。話のはしばしにぶたやが登場するのおかしくって、美耶にもブタが好きなのかって勘違いされてしまうとかね、さらになんでブタなのかって理由を美耶、卯月から聞かれて、全然太ってないよって、気にしなくて平気だよって、せっかくそういってもらったのに、まさかの暗黒面。はな、底知れぬ深み感じさせる女でありますね……。今回は、一番まともに見える卯月とか、いたらぬ自分に泣いてしまう美耶とか、見どころいっぱい。そしてしまいには、なんか居酒屋の研修みたいになっちゃうっていうのね、善意からとはいえ、かなりの迷走。★みんな!!ありがとう — !! とか、ほんと、あまりのことに笑わないではおられない、そんな威力ありました。

『私を球場に連れてって!』。まさかのプール回に驚き! この子ら、野球以外の遊びもするんだ、と思ったら、レオナがやっぱり野球にネタを引き戻して、さすがだわ、レオナさん。レオナが野球ならタマは食べ物。流れるプールが流しそうめんに変換されてしまうとか、さすがだわこの子。プールに遊びにきてるのに、レオナの持ってきたボールが野球の硬球とか、プール回、水着回でもやっぱりどこかに野球があって、というか、本当に野球ネタ尽きないなって感心するくらい。猫子の海が苦手な理由が打球を押し戻す海風とかね、あと対岸も埼玉というつっこみとか、本当、野球を軸に展開していくエピソードの数々が、この子たちにとっての野球というもの、その大きさをよくよく感じさせてくれて、そうかあ、決して離れられない、そんな絆めいたもの思わされたのですね。けれど、野球のこと忘れてみんなで遊ぶところもありました。こうやって多様な姿、趣味や嗜好や傾向が見られるの、皆のキャラクター、その奥行きや膨らみ感じさせてくれるもので、実によいと思いました。ラストのくだりもまたよかったですよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第6号(2018年6月号)

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