『まんがホーム』2018年5月号、昨日の続きです。
『広島さん、友達になってください』。キミちゃんの広島に順応していく様。今回は方言ダジャレっていうんですが、キミちゃんのツボるポイント、難しいなあ! 陽気な広島の県民性。そういった矢先に、日陰広島人を自認する霞晴子を投入してくる。なるほど、父広島人、母は東京出身。言葉は母寄りなんですね。かくして、自分を半端者だといってみたり、他にもいろいろネガティブなこといっててね、いや、紅たちのいうように、これ遠回しの自慢? いや、そんなまわりくどいことする子じゃないっぽいですよね。でも、なんかいろいろ屈折した子です、霞さん。うん、すごく好み。半端者、自分のことそう卑下しながらも、広島が好きな気持ちはよくよく伝わってくるし、それに不器用なのかエキセントリックなのか、その不思議なコミュニケーション。面白かった、よかったです。そして最後、キミちゃん、タミちゃんのわからなかった広島ことば。いらうって通じないかー! ここで過剰に心配してしまうキミちゃんの様子も面白かったです。
『マツ係長は女ヲタ』。今回は慰安旅行の話題です。タケ専務がね、皆のよろこぶ旅行先を決めるよう、皆に通知して消えたのですが、それでもう皆の好みがちっともまとまらない。それを、マツ係長が島根がいいんじゃないかと、島根なら皆の要望、うまく応えられるって、見事なプレゼン披露してくれたんですね。だけど、なぜかヲタ顔。これ、自分の表情、わかってるから、皆に背を向けてるんだ。さすがだな、マツ係長。さて、なぜ島根か。可能性はふたつですよね。その時期に島根でカラワンのイベントがある。もうひとつは、しろたんの出身地。後者でした! 説明の途中で突然歌いだすマツ係長、最高でした。そしてウメ君、これは心の叫び? 最近土日は上司に連れ回されてるっていうの、でもこれ、好きとかどうとか、恋とかどうとか、まるで関係なくて、ヲタ活動だものな! 今回、ウメ君の本音を聞いて、自分の提案を引っ込めたマツ係長。この人、こうやって自重できるの、これいいよなあ。で、それでウメ君、がっかりしたんだ! そうか、そんなにカラワンに、しろたんに入れ込んでるんだ、ウメ君! って、違うよね!? でも、マツ係長との旅行が実現します。これでなにかが進展したりはしないんだろうなあ。
『マチ姉さんの妄想アワー』。最終回かあ。けれど内容はいつものとおりですよ。通常営業という意味でいつもどおり。また、いつもどおりキレキレの内容。しょっぱなから最後まで、本当に面白かったです。「やさしい世界」、最高でしたよ。マニアだからこそわかるマニアのツボみたいなネタで、この理解者と出会えた喜びにうちふるえる男性、その姿よ、最高でしたね。他のも面白くって、ほんと終わるのが惜しいですよ。赤ずきんの「無茶ぶる孫」、これもね、すごい。そして最後の昔話は白雪姫のお妃がつとめて、この人、いいキャラだったよなあ。自分のこと善人じゃないっていってるけど、なんのなんの、人間味ある憎めないアイツって感じでしたよ。妄想アワーはこれにて終了。ハズレのない、素晴しい漫画でした。
『うちの秘書さま』。サービス回だ……。自宅の風呂が故障したというので、七瀬提案で銭湯にいきますよ。無理矢理連れていかれる庭師の田中さんとか、そしてやたらゴージャスはじめの荷物とか、のっけから面白かったんですが、騒いで子供から諭されるはじめとか、気の効いたネタ多くて、いい感じ。七瀬の失礼な言動もいい感じ。でもって、銭湯だから、お風呂だから、裸だからといっても、特段いやらしかったりしないのも好感触。といいながら、メイドの彼女、髪が濡れてストレートになるとこんなにも雰囲気が変わる! いつもとは違う場所で、いつもとは違う雰囲気、様子を見せてくれた今回、なんだかいろいろと嬉しく思えるものですね。そしてはじめは結構ないつもどおり。ああー、男湯にひとり、誰も助けてくれないとこうなっちゃうか。これ、銭湯に慣れてないっていうのもあるんだろうなあ。そういう時はまずは番台に相談するんですよ。
- 『まんがホーム』第32巻第5号(2018年5月号)
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