2018年4月6日金曜日

『まんがタウン』2018年5月号

『まんがタウン』2018年5月号、昨日の続きです。

『新婚のいろはさん』。いろは、始と、颯斗、3人でバーベキューですよ。そこでの颯斗、微妙にめんどくさいのがいいですね。そうか、料理する姿を人にみせびらかすのが目的なんだ。しかもその目的、実に徹底していて、それがほんと面白かったです。そして始の新連載。作風が変わったって、日和っただ、意味がわかるようになっただ、評価もいろいろなんですが、そうか、この変化をもたらしたのは、いろはさんとの生活なんですね。無駄を排した潔癖ともいえるこれまでの漫画と、余計なものは大事、必要ないものは要る、そんな考えをするようになった今の始の漫画。ほんと、いろいろを知ることで変わったんですね。いろはから与えられたもの、新しい生活に気づかされたもの、それがこうして描かれ、語られるの、すごく自然でありながら、とても深く沁みいるものありましたよ。

『小春さんずれてない?』。妙なこだわりが充満している小春の自室に冬樹が駄目出しですよ。大量にある海の生物グッズは時におどろおどろしげで、おすすめ映画もとてつもないB級感あふれるものでという、このなんともいえないセンス。とにかくなんとか改善しようとするんだけど、そうしたら冬樹の部屋の家具もろもろと、小春のものがほぼそっくり入れ替わるっていうね、小春もそうだけど、冬樹もほんとにそれでよかったのでしょうか。だって冬樹、小春の荷物、怪しいぬいぐるみに囲まれて、三角座りしてるんですよ? 全然くつろげてないじゃん! さらにここに小春も入り浸るっていうんですが、ほんと、入れ替えた意味がない! このおかしさ、というか、この小春って人に対処できるの、冬樹くらいしかいないって! もう、このふたりがつきあえばいい、その結論に達しないの、なんか冬樹があえて気づかないようにしてたりするんじゃないか、そんな気がしてくるんですよね。で、小春は天然で気づいていないんですよね、きっと。

『俺の生徒は神メイド』。いつになくアンニュイな知世子。はたしてなにか問題が? なんと、メイド喫茶に困った客がくるっていうんですね。ああー、夏川はストーカーと決めつけてますけど、これ、きっと、くっきー先生よね? くっきー先生でした。夏川といいあいして、知世子から叱られる先生。そして、前回学園祭でも若干迷惑客だったブロガー、篤志がまた加わって、ああ、ちょっとした混迷だこれ。あまりのメイド愛に引かないではおられなかった夏川とかね、でもってあまりにくっきー先生とブロガー篤志が意気投合して、大きな声でしゃべるから、それが正直迷惑だったと……。今回、夏川、大活躍でしたよね。この子がいてくれたおかげで、これまでいうにいえなかったことを、ふたりにちゃんと告げることができた。でもって、この正直うるさかったと遠い目する知世子ね、メイドのちょこるんではない姿を、ふたりに見せるようになってる。それって距離が近づいてるってことかもですね。いや、メイドラブのふたりにとっていいことかどうかはわからんのですけども。

『あいたま』。ひよこと一緒に帰ることになったバニラ。念願かないはしたけれど、あいと蓮も一緒と知らされて、あ、ショックだった? お、そうじゃないんだ。むしろ嬉しそうにしてる、ここにもバニラの変化、しっかり見てとれていい感じです。皆でコロッケを食べにいくっていうんですね。ここでも、バニラ、念願かなってる。ほんと、この子、いろいろやりたいこと、増えていってるんですね。そしてコロッケを注文する蓮ですよ。コロッケ4つ注文するのはいいけれど、それ、全部自分の分なんだ! しかも晩ごはんもちゃんと食べるっていうの、どんだけ食べるのかって話ですけど、でもたくさん食べること自体は悪くはないですよね。いや、太るのか……。それはあかんな。バニラと一瞬結ばれた友情が、瞬間で瓦解するくだり、最高でした。コロッケ食べて、デザート食べにカフェにいってと、食欲のとどまるところを知らない蓮に、ちょこちょこ入る細かなつっこみもおかしくて、しかもこのつっこみにバニラも参加してるというのがおかしいやらほほえましいやら。もう、みんなすっかり仲良くなったんだって思わせられたエピソード。最後の、約束するでもなく皆で一緒に走ることになるところなんかもね、とてもよかったと思ったんですよ。

  • 『まんがタウン』第19巻第5号(2018年5月号)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

初めまして
突然のコメント申し訳ありません。

ヤイリのギターを探しておりまして、昔の記事にたどり着きました。LADY BARDはまだお待ちでしょうか?

matsuyuki さんのコメント...

LADY BARDといいますとこの記事でしょうか。
http://kototone.blogspot.jp/2009/03/k-yairi-lady-bird.html

最近はあまり弾いていないのですが、まだ所有しています。この楽器はもう廃番になってしまったので、入手が難しくなってるのが残念ですね。代わりになるようなのがないのがまた困ったところです。