2017年1月1日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年2月号、先日の続きです。

すわっぷ⇔すわっぷ』はクリスマスの準備です。なんと、春子さん、友達とお祝いごとしたことないっていうんですね。パーティじゃなくお祝いごとっていうのが面白い。わくわくしてる様子は可愛い。なでなでされてるのも素敵です。クリスマスのご馳走、夏子と入れ替わって苦手な食べ物も楽しみたい。そんな春子のアグレッシブさがとてもいい。でもってクリスマスのコスプレ。夏子に際どいの着せようと画策する春子の眉が十時十分! やる気みなぎってるなあ。ほんと、春子、素晴しいです。この漫画、ローテンションっぽく見える春子が実はハイテンション。ぐいぐいぐいぐい押してくるっていうのが面白いんだけど、夏子もずいぶん感化されてるみたいで、もし服に体が足りなかったら、足りない? なにが? ともあれ、五月に着てもらったらいいって夏子。うん、でもこの感化、入れ替わりが原因じゃないと思うんだ。そして最後に試着して入れ替わり。がらっと雰囲気変わる夏子入り春子、この可愛さも魅力的。ええ、もとの春子ももとの夏子も、入れ替わったふたりもどれも素敵で、2かける2のマトリックス。実にグッドですよ。

『はやしたてまつり♪』はお囃子本番も終わって、さああとは遊びだ、祭りだ。へばったさなみを助けおこせば、お腹がすいてただけ。それに感化されて、ふうも巌も空腹意識させられて、さあ、お祭り。千駄ヶ谷のはからいで、浴衣も借りられた。皆とても魅力的。で、ふうですよ。子供っぽい気がする。さなみにいわれて、体形は変わらないって気分害しちゃうんだけど、そうじゃない、髪形いじっちゃおう。おお、ヘアアレンジひとつでこんなにも変わるのか! ふうはきれい、ふうは美人さん、さなみ、巌からそういわれて、ふうったら照れてしまって、いやもう、こいつはとてもいいですよ。そして屋台行。さなみのカロリー重視っていうの、すごいな、なんか潔い。それ聞いて、このさなみに女子のなんたるかを説かれたという屈辱。ふうもやっぱりおかしくて、でも、一番おかしいのはさなみだと思う。せっかく屋台がこんなに出てるのに、コンビニでチキン買ってる! ほんと、行動がおかしいんですね。そしてお囃子のこと、ちゃんと忘れてません。BGMに聞こえてくるお囃子。それを聞いて、なんだこれ全くミスがない……! って、震えるほど!? そこからの巌の夢まで含めて、ええ、しっかりきっちりお囃子ものの漫画としての充実ありまして、これ、とてもいい。頼もしさ感じますね。

まちカドまぞく』、めちゃくちゃ面白い。良子がインターネット使えるようにするために、桃がWi-Fiの設定してくれた。それでシャミ子が張り切るのがいいですよね。ミカンから聞いてた、桃のつぶやいたーのアカウントの話。桃の日常をつぶやいたーを通して知ろうというシャミ子の思惑。桃の弱点を知りたいとかじゃなくて、どうやったら笑ってくれるのか知りたい。ああ、なんていい子なんだろう。なかなか素直になれなくて、自分の気持ち、桃には打ち明けられないわけだけど、また桃もね、シャミ子につぶやいたーのアカウント、フォローするかたちで教えてくれて、ほんと、シャミ子の気持ち、伝わってるのかな? なんて思わされて、ええ、ふたりともに素直じゃない。優しさが不器用なんだなって思わされました。って、待って? 桃、なんもつぶやいとらんよ? つぶやき数、0のままよ? そしてシャミ子とミカン。ふたりが楽しくやりとりしてる様を見て、夜はWi-Fi切っとこう。って、待って、ほんと、桃ったら不器用。一緒にまざったらいいやないですか。この子らの不器用コミュニケーション。ほんと、おかしいです。

『疾風ういんどみる!』、今回はつむじがメインの話。前回のレースでへばってしまったふうこを見て、体力作りしよう、そう考えた蘭先輩。部の皆を呼び出して朝練するっていうんですが、早々に自分は無関係と決め込むつむじがおかしい。なんで? なんで、自分は関係ないとか思っちゃったの!? つむじと蘭、ふたりが組んで、まずは腹筋です。この微動だにしない腹筋、すごいね! 腕立ても立ってるだけ。伏せがないんだ! 背筋も揺ぎなく。ランニングも数歩で脱落。すごいな、ここまであかんのか。体力なくとも頭を使えばなんとかなる。そういってるつむじだけど、普段の体育の授業とかどうしてるんだろう。うん、でも、自分もつむじ側の人間なので、この子の気持ちもわかろうものです。つむじと好対照なのが蘭先輩。いくつもの運動部から引く手があって、我が目を疑ってるつむじがいいですね。スポーツ万能。どの部でも活躍できたこの人。それだけに引く手数多で、でもこの人が勝てなかったのが疾天。よきライバル疾天がやってるヨットに興味を持って、なかなか上達しないヨット、疾天からも、一生勝てそうにない、そこまでいわれて、それでも負けずに取り組んできた。最初は下手だったけれど、できなかったことができるようになった時の喜びがあるんだよって、それがつむじに伝わったのが本当にいい。自分の知らない喜びがある、それを知ろうというんだろうなあ。つむじが、自分もできるようになるんだろうか、不安を胸に抱えながらも、ヨットに、運動に前向きになる様子がですねすごく感動的で、このひとつ乗り越えた感。ささやかながらも胸に迫る、名シーンであったと思います。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第2号(2017年2月号)

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