2017年1月3日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年2月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年2月号、先日の続きです。

『黒髪巫女とマリアウィッチ』はお正月の情景ですよ。山のように晴着を用意して、マリアを着せ替えまくる頼子。マリアを怖がらせるためとはいえあの悪い顔! でも本当に美しい娘だと思います。その頼子は社務があるから晴着はなし。あ、そうだよ、神社の娘だった。クロエがいないとひとりぼっちになってしまう、そういってあおざめるマリアを神社のお手伝いに誘って、しかしそれでやたらハイになってる頼子ですよ。いや、生き神様って! とりあえず巫女に落ち着いてからの活躍。見た目に麗しく、そして日本の暮れ新年の風習を満喫するマリアのキラキラ、仕事に追われながらもふたりで乗り切って、そこからのひととき。素敵な描写が連続しました。そこに畳み掛けるように、おみくじ大吉、待ち人来るに、だって頼子はもうここにいるのに! まさこここにクロエが帰ってくるとは思いませんでした。ヘソを曲げたクロエ。ああ、クロエもよいですね、よいですよ。

『トモダチヅクリ』は麻乃と静の友情、しっかり固まって、さらに新たな友達を作っていきましょう。次のフェイズに入りましたね。それはいいんだけど、なんともいえない扉絵。怖ろしい麻乃に静。間に挟まれてるのは? これが新友人候補者ですよ。廊下でぶつかった。ちんまりして可愛くて、クラスでも皆から可愛がられている。そんな子。明るくて素直。遠宮アカリ。なんだけど、麻乃のこと番長とか勘違いしてすっかりおびえちゃってて、さらには静は裏番長。そうか、麻乃を使役してる裏番ってわけか……。けどせっかくだから、アカリと仲良くなろう。そのために手段を選ばない静がおかしかった。おびえられてるのなら、それを利用しよう。やんわりと脅して、昼食を一緒する。ほんと、すごい顔になってるアカリですよ。ずっと震えてるし、でも麻乃とはちょっと仲良くなるきっかけができた? と思いきや、やっぱり静がいけなくって、ほんと、これ、静、誤解を利用するのはいいけど、より誤解を深めてない? 自分の置かれた状況、自分でも理解してますけど、ほんと、どう挽回するのか。見物であります。

『アニマエール!』、扉のこはね! なんでスカートをめくりあげてるのかと思ったら、ああ、お直ししたユニフォーム。スカートの裾に縫い付けちゃったんだ! さて、新ユニフォームの出番ですよ。バスケットボール部の応援に参加したチア部。皆のユニフォーム姿、とてもいい。さらにはこはね、観客席の皆の分のポンポンも作ってきて、ええ、皆を巻き込んでの応援。やる気が満ちています。応援の情景もおかしかった。大げさなメンバー紹介からはじまって、それからの活躍。ああ、チアの魅力、チアに興味持ちながらも踏み出せずにいた舘島虎徹にも伝わったようで、自由奔放なこはねのチア。いつもは見せない笑顔にあふれたひづめのチア。とりわけこはねの、チア部だけでなく、応援席の皆も巻き込んで一緒に応援する、その姿勢に引き込まれて、ああ、あの応援の情景ですよ。チア部の躍動。そして観客席で応援の声はりあげてる虎徹。見事魅力的なカット。応援はバスケ部にもしっかり届いて、ええ、多くの人に届いたチア。その面目躍如たる見せ場の連続でありました。

『リトル・リトル・アリス』。ライムのやってる占いに興味を持ったアリス。吸血鬼の血のせいか、見事にものにして、抜群の的中率。というか、これは占いじゃない。未来予知のレベルであります。その占いに宝くじ当選が出た。当選番号まで出るレベル。間違いなく当たる。と、ここまできて、でもきっと当たらないか、あるいは当たってもものすごく身を持ち崩すかどっちになるのか。どっちでもなかった! 攫われたアリスです。身代金は12億。はたしてどうする、どうなる? そう思ったら、ライムの策略、ばっちり当たって、これは誘拐犯も制圧して12億もせしめる流れ!? いや、ほんと、街の人が常識外だった……。もうすっかりゾンビの世界。あるいは救世主の出現が待たれる世紀末じみた乱世。この漫画、ただではすまないよなあ。身を持ち崩すとかどうとかいうレベルでない崩壊ぶり。予想をあっさり超えてくるこの展開に舌を巻きましたよ。すごい。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第2号(2017年2月号)

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