2017年1月30日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年3月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年3月号、一昨日の続きです。

『コメディ・ランド・バンド』、きららからのお引っ越し、とのことですが、前回掲載は2014年12月号。お笑いで天下をとると決めたあすかと、そこまでは考えてなかったけい。このふたりが5人組のユニットを作りたい。それでメンバーを探しているという話でした。ボケ傾向のあすか。ツッコミ傾向のけい。そこに天然のはるが加わったところ。あとふたり。それでけいの見初めたのがユウ。私以外の友達がおるんや、力なくいうあすかがヤバくていいですね。この依存性! ほんと、泣く喚く、ついには目から光が消える。すごいキャラクターですよ。ユウもヤバい。ピン、一人芸でいく。そういってつれなかったユウなのに、はるを見て人が変わる。はるをくれたらコメディランドバンドに入ってもいい、そういう交渉に、はるを簡単に引き渡すふたり、酷い! キャラクターが見事に立ってる。ちょっと誇張気味、けれどそれが面白いと感じさせて、関西弁の台詞も気持ちよくポンポン出てきて、やりとりがいい。ええ、ちょっと続けて読ませていただきたい所存です。

『アニマエール!』。前回、チア同好会に入る気持ちを固めた舘島さん。名前は虎徹。女の子なのに……、と思ったら、やっぱり本人も納得いってないみたいで、こはねの申し出、こてっちゃんって呼んでいいかな? それにノーを突き付けます。これからは名前で呼びあおう。くじけないこはねがいい感じ。でもって、前振りもなしに、やってきた早々名前で呼ばれて動揺を見せるひづめ。ほんと、おかしい。今回、面白かったの、嫉妬する宇希もそうですけど、ひづめの変わる瞬間ですよ。こてっちゃんが感動してるのね! ああ、ほんとだ、確かにこの人、すごく変わるもんなあ。その変化の見せ方、グッドでしたよ。体力をつけないとといっている虎徹にポンポン作りをすすめるこはねとかね、知らないふりしてるひづめがナイスでした。

『トモダチヅクリ』、順調じゃないですか。番長ペアと誤解されてる麻乃と静。その誤解を利用して、次の友達と目をつけたアカリを呼び出したわけですが、アカリの危機だ! とアカリの友達がついてきたんですね。虎口巴。おお、友達候補が一気にふたりに増えましたよ! やりましたね! いきなりの巴の登場に戸惑ってるふたりがおかしかったです。巴、明らかに友好的じゃないし、睨んできて怖い、麻乃がそういったら、静答えて麻乃の方が怖い。こうしたやり取りが実にいい。ええ、麻乃、どんだけ怖れられてるの。意気軒昂とやってきた巴もビビっちゃってるし。しかし、この膠着状態を破ったのも麻乃だったんですね。おお、ぬいぐるみ。アカリがぬいぐるみ好きといってたからって持ってきたんだ。しかし思い切った発言が微妙な空気を作ってみたり、それからぬいぐるみの名前、それでもね微妙な感じになったりで、とはいっても麻乃、MVPであることは疑いなしですよ。麻乃がぬいぐるみで恥ずかしい思いしたと思えば、静は脅した件で平謝り。でもこれで友達ふたり増えて、しかもこのふたりが誤解をといてくれるっていうんですから、麻乃、静にとって、最高のターニングポイントになりますね。

『はやしたてまつり』は、これ、あるある、っていうような話から入っていくの、面白かったですよ。マイ太鼓が欲しいというさなみ。お金を貯めるためにお昼を抜いてるっていうんですが、ええ、バスに乗らず歩いたりとか、そういうこと私もしましたよ。しかし、さなみの狙っている太鼓がやけに安い。5800円。なんでそんなに安いのか? よくよく見れば、木製台座。あー。さなみさん、スマートフォン買ったつもりでケースを注文したり、保護フィルムを買っちゃったりする口だね! しかし、太鼓も高い。15万くらいするんだ。楽器だものなあ。これ、ギターとかなら安いのあるけど、太鼓みたいに買う層が限られてるものだと、そうそう安いエントリー品とかないのかも知れませんね。自分の太鼓が欲しいのは、太鼓に近づきたいからなのか。巌が太鼓と友達みたいな雰囲気を醸し出してるのに憧れて、自分もそうなりたいって思ったのか。いいなあ、もう見事に魅了されてますね。太鼓が高いなら、まずはバチから買ってみたらどうか。巌のアドバイス受けていろんなバチを見てみるんだけど、朴の木、樫、檜と材質で違いがありますよって説明。なるほど、単純に重けりゃいいってものでもないっぽいですね。楽器のこと、バチのこと、語られたと思ったら、巌が名前つけてるとかね、そうした話も面白くって、和気あいあいとしたあの会話の情景が素晴しい。でもって、冒頭、昼食抜いてるさなみがダイエットと疑われた、このことが最後の巌の悲しき力自慢に通じるという。ああ、これ、見事な構成でした。もう素直に、うまいっ! と思いましたよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第3号(2017年3月号)

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