2010年10月30日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2010年12月号

『まんがタイムオリジナル』2010年12月号、先日の続きです。

『満開!Sister』。相変わらず姉妹に振り回される武士ですけど、振り回されながらも、だんだんに馴染んでいってる。姉のことも妹のことも、大事に思っているんだなってわかる。いい感じに展開してきています。しかしこの漫画は、お母さんも姉さんも、ずかずかと武士に歩みよる人があれば、妹さくらのように、無垢なふり(?)してうまいこと操縦したりする人もあって、素晴しいな。さくら、大好きです。でもって、カンナのスケジュールに驚きながらも怯まない武士、いい弟さんじゃないかって思うわけですよ。自分は実際に弟ですが、姉のためにこんなには動きません。ええ、武士はとてもいい人です。

『極限ラボ』も面白い。脳ミソ透けてる帽子とか、すごく馬鹿馬鹿しい。けど、その馬鹿馬鹿しさ、すっかり面白く感じるようになってしまってまして、「感動のクライマックス」から最後の大オチへの流れも最高に面白かったです。というか、大オチがもう、何度見ても笑ってしまう。ベタなんですけどさ、それでも笑ってしまわないではおられないものがあるんですね。こういう、シンプルでおかしい漫画、いいもんだなって思います。

『宇宙人ピョートロ一家』も、なかなかに面白いではないですか。主人公の男の子、小鳥の脳ミソを狙っている宇宙人たち。お姉ちゃん美鳥に遭遇して、圧倒的に負けてるっていうね。ああ、やっぱり姉とは怖ろしいものなのだ。地球人のみならず宇宙人にとっても、ユニバーサルに怖ろしいものなのだ。実に納得させられるお話でした。しかし、この姉がすべてにおいて優位、そういうわけでもなく、最後の一本、なんか残念なことになってる! っていうのとかね、こういうバランス、いいと思います。がんばれ、お姉ちゃん!

『うわさのユーレイちゃん』、基本の線を維持しつつ、ユーレイちゃんの学校での交流が描かれてる、それが実にいい感じです。今回登場のヒトダマ、その活用とかね、実に面白い。ほんと、こんなヒトダマならひとセット欲しいなって思う、そんなヒトダマ。ほほえましく、面白いです。そして、最後の話も、姿は見えない、声も届かない、けれどできる交流はある、伝わる気持ちもあるっていうのね、すごくいいなって思って、こういうの大好きです。

  • 『まんがタイムオリジナル』第29巻第12号(2010年12月号)

2010年10月29日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2010年12月号

『まんがタイムきららキャラット』2010年12月号、昨日の続きです。

『もうダメかもしれない』、世界征服を狙うお嬢様が、クラス委員長にいいようにあしらわれる漫画であるわけですが、今回もいい感じにやられています。あの、女王様で釣って、自分はしれっと現実的な回答になおしとく。いい性格しています。けど、この漫画の面白さは、世界征服なんて非常識なこといってる当人にも、それなりの常識があるみたいってところなんではないかと思っています。自分で経験して痛かったから、どんどん罠をソフトにしていくとか。そもそも自分で試す必要ないのに、こういう妙にお人好しで、騙される、自分で罠にかかる、そのあたりのダメなところ、それがよいのだと思うのですね。

『商店街ヘルズゲート』、ゲストです。悪魔のお姉さん、佐谷と同居する直太郎少年が主人公。明らかに佐谷さんが年上っぽい容姿していて、それで明確に直太郎の片思いという状況も提示されて、こうしたの、わりとありそうな設定なんですけど、この漫画、実際に読んでみればなにか独特な雰囲気があって悪くない感じです。どうも落ち着き気味な佐谷、直太郎ふたりに、どうも直太郎のことが好きそうな(それもあからさまに)お嬢さん、虎姫さんを加えることで、状況に動きを作っていく、そんな感じみたいです。悪魔の佐谷より、虎姫の方が非常識というのもなかなかですが、妙に常識人で小市民的な佐谷、この人が商店街会長っていうところ、妙に楽しみにさせられます。

『ねこのひたいであそぶ』、これ、面白いです。夏休みも終盤、みんなで川に遊びにいこう、という子供たちというよりも、それを阻止する先生がいいんです。なえに追求されて連れていくことになる。お酒を飲もうとする同僚教師をとめるその理由なんかも、いい感じにあかんっくて、すごくいい。花咲先生、ちゃんとしてそうで、けどそうでもない。それが完全に愛嬌になってる。子供たちもよく懐いてるし、種山先生はからかったりして、愛されてるっていう感じがびしびし伝わってくるんですね。その気安い雰囲気の中、焼き肉、川遊びするという描写が楽しい。ネタとしてはむしろ淡々と、必要以上に盛り上げようとしないところがあるのだけれど、その穏やかなノリがいい味になっていると思っています。ライターとかさ、カボチャとかさ、着替えとかさ、水切りとかさ。なんともいえず、楽しく、面白くって、気にいっています。

『ちはやとまお』、終わっちゃうのか。私、この漫画、気にいっていたんですね。力の抜けた千早と万桜のコミュニケーション。積極的に面白いっていうんじゃなくて、ふたりのかもしだす雰囲気、それがあんまりにほのぼのとしているものだから、読んでいると知らず微笑んでしまう、そうしたタッチが好きだったのでした。ふにゃっとした、やわらかいというか、ゆるいというか、そういう絵も好きで、今回はちょっと荒れてるように思うのですが、そうか、この漫画も次回で見納めなんですね。

今回は猫をあずかる話。万桜には噛み付く猫が、千早には懐いてっていう話。千早の、猫を歓迎して、どんどん情のうつっていくところ。もうすぐお別れとわかっている、だから少しの時間も可愛がろうとしている様子、そして胸の重さに猫を思う。そうした千早の心情、いいなって思うのですよ。途中の、噛み付かれて困ってる万桜の様子もすごくよくって、だからやっぱり終わってしまうこと、残念。でも、終わることをことさらに悲しんだり騒いだりするんじゃなくて、千早がそうだったように、残る時間を大切に、残る一回を大切に読みたく思います。

  • 『まんがタイムきららキャラット』2010年12月号

2010年10月28日木曜日

『まんがタイムきららキャラット』2010年12月号

『まんがタイムきららキャラット』2010年12月号。やったね! 『Aチャンネル』がアニメ化決定!! いや、表紙に書いてある。テレビアニメになるんだそうでして、そうかあ、面白いものになるといいなあ。多分、というかかなりの高確率で見るんじゃないかなって思います。というわけで、表紙のイラストも『Aチャンネル』、トオルとるんちゃんであります。あっけらかんとした笑いが印象的なるんちゃんに、基本クールなトオル。トオルの細っこい感じ、アニメのビジュアル見ても、なかなかにそれっぽく表現されていていい感じですね。

『セカイ魔王』は魔王側の導入編でありますよ。記憶を失った少女。ひとり巨大な館に残されて、そしてそこは実に不思議な世界。思ったことが事実になる。空を飛ぼうと思えば飛べる、そんな場所(いや、実は場所は関係ないんだけど)で、かつて創っておいた記録係にレクチャーを受ける。勇者側があれなんですから、魔王側もこうであったか。自覚はあっても実力に欠ける勇者、実力は確かでも自覚が足りない魔王。足りないもの同士の話なのでしょうか。しかし、そんなことどうでもよくなるくらい、魔王が可愛い。この人になら征服されてもいいなあ。滅ぼされることに関しては、とりあえず意見保留です。

アクアリウム』、夏休みの様子、魚の夏バテを心配して学校にいくゆうさんです。学校は水槽までの道中で、ちほの、そしてかよのバックグラウンド? ちょこっとずつわかっていく。また、ゆうについての第一印象なんかも語られて、なかなかによかったです。ちょっとゆうの内向的なところや、友人の結構ドライなところにいろいろ思う様子、この人のらしさがよく表現されていてよかったです。見た目には大人しい美少女、けれど魚のこととなると一気にスイッチが入る、このギャップは、この漫画の読み始めのころ、私も感じたように思います。けど、このギャップが魅力なのだと思います。面白い回でした。

『もこもこBOX』、実にいい感じです。ラビのお母さんの作ったエビグラタン。ものすごくおいしいらしいというのですが、そのおいしさが、グラタンを直接描くのではなく、熱々のグラタンをほふはふいいながら食べるマメ、懸命にふーふーして食べるカッチ、その食べている描写から伝わってくるのが素晴しい。グラタンが食べたくなりました。けど、うちのグラタンはそんなにおいしくないからなあ。自分で作るか、食べにいくか。おいしい店はないものか、など、グラタンに対し本気にさせてしまう。そんな威力がありました。いや、ほんと、レシピを調べてしまっています。材料買ってこようかなあ。カッチがいれば絶対に作るんだけどなあ。などなど、愚かなことを考えてしまっています。

『かためで!』、連載だそうですよ。帯刀文化の残っている世界での女子高生三人組の日常が描かれる漫画。こちらの世界でいう携帯電話みたいなポジションなんでしょうか、武器としてではなくオシャレなアイテムみたいな、そういうものになってるんですね。そして今回、海にいきました、ということで水に強い刀、水刀が登場です。水着でも帯刀、すごくナンセンス。基本的に、やってることはあんまり刀関係なかったりする、そんなエピソードも多いのですけど、そんなさなかに刀ネタがぽんと放り込まれる、その唐突さ、際立つナンセンス、こうしたセンスが好きなんですね。

先月号についてもこんなこといってました。

Blogには書いてないけど、『かためで!』、実はものすごく気にいってる。今回も面白かったよ。だんだん帯刀(携刀)の設定、あの世界での法整備みたいのね、できあがっていくのが面白くて、もう大好き。いや、最初からいろいろ決まってるのかも知れませんけどね。

ええ、さりげなく日常に存在している刀。それがよいのですね。刀の身近に存在する世界、それが気負うことなく、じわじわ少しずつできあがっていく、その様子が気にいっているみたいなんですね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第6巻第12号(2010年12月号)

2010年10月27日水曜日

『まんがタイムオリジナル』2010年12月号

『まんがタイムオリジナル』2010年12月号、発売されました。表紙は自宅でのくつろぎスタイルでしょうか。あったかい格好している山下さん、実にいい感じです。ちょっとおめかししてるような気もするのですが……。他には、秋味っぽいの飲んでる榊先生、ひざにはどこかで見たことある猫がいたりして、そしてタコのぬいぐるみ抱いてるらいか、ポッキーっぽいの食べてるカンナ、さくら姉妹、コアラの三郎を抱いてるアサヒ。秋の夜長となると、パジャマ姿、これがどうも定番である模様ですよ。

さて、今月は最終回が沢山あって、正直なところ軽くショックを受けていたり。具体的には『開運貴婦人マダム・パープル』、『SPさん』、『アトリエZOOへようこそ!』、『花の委員長』、『時間がない!!』のいつつ。ん? いつつか、思ったより多くないな、っていうか四コマ誌ではわりとよくあるペースのような気もしてきた。雑誌後半で、ばたばたと最終回が続いたから、多いと感じられただけなのか。うん、多分そうなのだと思います。

『アサヒ! — 動物園に行こう』、ページ数少なくてびっくり。けれど相変わらず面白い。竹之介の芸達者ぶり。散髪までするのか。ということは、このハサミも竹で作ったんだろうなきっと。そして象の親子、このシリーズ、妙にシビアで、なんともいえない味があって大好きです。お母さん象のイライラ、お父さんに対して気が立ってるって描写、変なリアリティがあって、めちゃくちゃ面白いんです。このシリーズ、動物だからこそのようにも思って、だって人間だと生々しくなりすぎてしまう。いや、ほんと、いいバランスが成立していますよ。

『お茶の間クエスト』、面白かったです。『ポケモン』ならぬ『ポタモン』の話題。2種類買ってきて、ひとりで2本遊ぼうとするヒロインなんですが、これ、みんなそうやってるのか? しかしね、ヒロイン遊とゲームから出てきたアリサ、ふたりの別れがあるだろうということをほのめかしながら、そのときにきっと悲しくなるよっていうネタは、すごくよかった。ゲームがらみのネタばかりでなく、友達としてふたりが仲良くしてるっていう肉付けがされたと思った、その感触がよかったと思うんですね。そしていぶきと対戦。その経過にも、予備校などね、なかなかに面白いところあって、そして最終ページ、1本目も2本目も、とてもよかったです。

開運貴婦人マダム・パープル』。最終回はこれまでに出てきたキャラクター勢揃い、そうした雰囲気があって、ああ通訳の松下さん。ありましたね。占い師ふたりが占いで会話するから不要みたいなネタでしたっけ。懐かしいといえば懐かしい、というか忘れてました。ごめん。「ねこやなぎ」店主、銀子さん、魅力的。で、元・地縛霊、こういうネタもいい感じ。思いがけない展開もあれば、その展開において障害となりうる人、伸子も円満に排除されて、整理されていってる、そんな気持ちがしました。けど、実際最後に全員ひととおり顔見せして、それぞれの決着を描いていったというようなラストだったのに、それが面白かったのは作者の力量なのだろうなって思います。面白かった。いい漫画であったと最終回にしてなおさら実感しました。

『ひよりすと』、強烈。姉のスカートをあさる弟草介。しかし頬摺りだの匂いを嗅ぐなど、誤解を解くための例示が酷い。しかし姉のスカート、よりにもよってこの姉のスカートは草介には無理だろう。サイズ的には妹か、と思ったらどうも母のを借りる模様です。しかし、草介の姉好きには困ったものですね。あの、かっ…可愛いのは…可愛いのはお前だバカやろう — !! とか、本音丸出しだなと思いながら、あえてサイズがあいそうな妹ではなく姉のスカートをあさったのか、その真意が透けている、そんなこと思ったりしたのですよ。そしてブラ、代引きの宅配受け取りにブラ。なぜか逆ギレ。これはあかんわ、これは面白いわ。そして悲しい現実描いて、ああ夢もなければ希望もないのか、この世には。その夢を根こそぎ刈り取るような絵面、最高でありました。

  • 『まんがタイムオリジナル』第29巻第12号(2010年12月号)

引用

  • 魔神ぐり子「ひよりすと」,『まんがタイムオリジナル』第29巻第12号(2010年12月号),89頁。

2010年10月26日火曜日

『月刊アフタヌーン』2010年12月号

 『月刊アフタヌーン』2010年12月号、発売されています。正式の発売日は昨日ですね。さて、表紙は『げんしけん』。二代目とのこと、期間限定復活連載なのだそうですよ。『げんしけん』、人気あったそうですが、私はこの漫画を読んだことなくってですね、オタク、マニアのことを描いたものだっていうことは知ってる。逆にいえば、それくらいしか知らないんですね。前提となる情報をまったく知らない、雰囲気くらいはなんとかわかるかも、そんな状態での二代目。なかなかに面白いと思ったから、前作知ってる人はきっとすごく面白いんでしょうね。

『ネクログ』、先月はじまった漫画。この人の漫画『もっけ』、好きだったので、『ネクログ』にも期待しています。しかし、いい感じにオカルトであります。舞台は中国、屍体を操る道師があって、そして屍体があって、その屍体の幼なじみがいて — 、登場人物を書き出すだけでも普通じゃない。けれど、この決して優しくない設定がこの作者らしいと感じられます。だってヒロインの美少女が屍体で、ベチャベチャと他の屍体を食っちゃう。微妙にハードなんだけれど、基本は楽しく読める? コメディだと思うんですね。これから先、道師の目的とかね、そういうのがだんだん見えてくれば、より一層に面白くなりそうです。

『友達100人できるかな』、やっぱりこれ面白い。プライドが高く素直になれない女の子、山本杏が今回の友達候補なんですが、この子、友人たちの前じゃ直行なんて目じゃないわ、みたいなふりしてるのに、ちょっと人の目がなくなるとものすごく自分の気持ちに素直になってるっていうのね、ものすごくいい。しかし今回は、友達の手前素直になれない杏と、大人として対処しようとしたために本音でぶつかれなかった直行、ふたりともに素直であれなかった、それゆえの劇であったのだなって思わされる話でした。しかしさ、最後のさ、傷心で街を去ろうとする杏に自分の気持ちを伝えようと自転車を走らせる直行、この真正面からぶつかっていく、こうした描写こそがこの漫画の真骨頂であるな。思わず目頭が熱くなる、実に力のあるいい漫画であると思います。

百舌谷さん逆上する』。今回は百舌谷さんよりちーちゃんの方がメインって感じです。ちーちゃんとむーちゃん、小さな頃の思い出が語られて、なるほどこういう経緯があったのか。と思っていたら、なんか酷い状況に……。しかし、むーちゃん、思った以上に酷いな。いつもはこれを隠しているのか……。おとなしくて、ちょっとおどおどしてる、そんな娘だと思っていたのに、千鶴という人をよくよく把握して操縦してしまう。結構なやり手だったんですね。もっと好きになりました。

しかし、実に酷い話。千鶴踏んだり蹴ったり。丸めこまれてコスプレ。失恋が確定。傷ついて落ち込んだまま、パープルローズで町内疾走。つらい、ひどい、いたたまれない。さらにコスプレのりのりのむーちゃん到着で、いや本当にいたたまれない。加えてむーちゃんに当たるちーちゃん、本当にいたたまれない。けれどここからぐっと一気に持ち直す、異様なノリで盛り上げる、そこが実に素晴しかった。あの竜田の兄貴が参加したオフ会、そこで異彩を放っていた師匠、彼まで加わって(というか、それ、声かけ事案だろう)、壮大なスーパーヒロインタイム。馬鹿なんだけれど、いたたまれないんだけど、べらぼうに面白かった。むしろ感動してしまったくらい。大変にいい話でありました。はいいんだけど、むーちゃんの背景に描かれた花が気になります……。

2010年10月25日月曜日

At a street corner, taken with GR DIGITAL

Reflection on shadowGR Blog、トラックバック企画。先月はちょっと異例のフリーテーマでありましたが、今月はいつもどおりといいますか、テーマを決めての募集です。2010年10月のテーマ、それは「影」。まんま影を取り上げてもいいし、シルエット、陰り、などなど、影から連想されるもの、なんでもいいということ。まさに発想力が重要というのでしょうね。というわけで、トラックバック企画「影」に参加します。

2010年10月24日日曜日

『まんがタイムスペシャル』2010年12月号

『まんがタイムスペシャル』2010年12月号、一昨日の続きです。

『ポンチョ。』のカレシは、彼女連れてくるよといって、ポンちゃん連れていって、いやもうそろそろ彼女ってポンちゃんのことなんじゃないかと誤解されてもいい頃合いだと思うんだ。いや、以前そんなことあったっけ。冗談はさておき、職場の先輩と鍋パーティー。参加者はポンちゃんとアキラちゃん。実にいつものメンバーであります。しかし、先輩、いい暮らししてるなあ。いい男、ちょっとキザ、いいマンション、料理でもてきぱきと手際いい。カレシの株がどんどん下がっていっている、ハズレ呼ばわりされている、そのカレシの駄目っぷりが逆に魅力。きっとこういう駄目なところ、それでもがんばってるところ、そこがななみさんにはたまらなかったりするのかなあ、なんて思ったのでした。

花の湯へようこそ』、おお、次回で終わっちゃうのか。長いといえば、ずいぶん長かったものなあ。最終回直前であるのだけれど、基本的に通常営業。けれど、受験生に恋する女の子、彼女の思いが受験生に知られてしまったり、まあ伝わっちゃいないみたいですけど、そして片思いの彼がよっちゃんに告白。まあふられるんですけどさ。それで園生くんの出番がくるのでしょうか。このあたりは本当に最終回待ち。けれど、最終回でもいつもどおりの雰囲気だったりするのだろうなあ。いや、よっちゃん園生くん、ふたりの関係が進んだりして、それで常連さん勢揃いみたいなったりするのでしょうか。どういう終わり方であっても、さみしくなるなあ、そんな気持ちでいるのです。

『放課後エア部』、いつものようななんでもない話で笑いあっている、そんな話であるのかと思っていましたら、いやいや意外というべきか、恋愛のどうたらこうたらが出てきましたね。小山先生が好きなひかり、気の多いこだま。そしてこだまと幼なじみの本田くん。いや面白いですね。好きな人がいるという本田くん、その思い人から手痛い打撃を頂戴するっていうね。この、こだまのわかってないっていう様子と、周囲の皆、今まさしくふられたばかりの女の子でさえわかっちゃったっていう、その様子、ものすごく面白かった。これ、今後も展開されそうですね。いい感じ、期待してしまいます。

『セーラー服でもあいしてね』、変わらずいい雰囲気で進行していきますね。ヒロイン佐々実、姓がかしわで名がささみ、なんですね。友達つれて、焼き鳥屋にいくっていう、相変わらずの行動力です。気の若い店長、みんなと仲良くなってる。でもって、厳さん、かたくて真面目、そんな雰囲気なんだけれど、いい評価されると嬉しいし、それでサービスしちゃうっていう、そうしたところがいいなあと思います。しかし、この漫画のいいところは女の子の造形だと思います。男性向け漫画のヒロインではなく、また少女漫画でもなく、ちょっとヤング・レディース系っていうのかな、そういう雰囲気があっていいと思っています。

  • 『まんがタイムスペシャル』第19巻第12号(2010年12月号)

2010年10月23日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2010年12月号

 『まんがタイムきららフォワード』2010年12月号、発売されました。表紙は『夢喰いメリー』。ヒロイン三人、揃い踏みですね。メイド、いやウェイトレスか、エプロン&ヘッドドレスつけて、メリーはオムライス、勇魚はナポリタン、そして由衣はパフェを運んでる。その三人の表情、いきいきしていて魅力的です。特にメリーの、なんかしてやったりな表情、すごくよいと思います。こういう表情、好きなんですね。

少女素数』。先月、すこし描かれたぱっクンと有美ちゃんのこと、今回に繋ってきましたね。兄の部屋にて作業しているぱっクン。すみれとふたりだけと知って、昔のこと思い出す。小学生の頃から、すみれのことが気になっていたのか。対してすみれは彼のことをどう思っているのか。なにか微妙な距離感じさせて、この子はぱっクンに兄の姿を思ったりしているのかな。いろいろ思わせる描写が続いて、そしてぽろっと秘密事項を漏らしてしまう。本当にちょっとしたエピソード。けれど、そのちょっとの中に、いろいろな人の感情が浮んでくるのですね。

この漫画は、確か物語として展開するような意図、予定はないということでしたけれど、それでもどうしても人の気持ちが関わりあえば、そこに動き出してくるものある、そんなこと思わせてくれるのですね。交錯する思い、生じる葛藤、悩みや迷い。それが劇といわずしてなにを劇というか、そうしたこと思うこと、増えてきたように思っています。

純真ミラクル100%』、最終回です。前回から半月が経過して、ええーっ、モクソンが社長とな! のっけから驚かされる展開。これはやってくれますね。しかもモクソンを社長と呼んでいるのは、オフィスTの解体に一役買った末澤女史ときた。で、吉田大村組、そして二宮さん、健在。これはやられました。なんと個人事務所ときましたか。オフィスT残党による新事務所立ち上げとかあるんじゃないかなとは思っていましたが、それを上回る展開してみせて、これはすっかりやられてしまいましたよ。

モクソンの問題、それは解決したといってもよい状況。仕事も評価されているようです。そして、末澤と高杉元所長の関係も、わだかまり残したままながら、けれどそれはそれなりの決着を見せているみたい。そして高杉工藤組。ああ、いい終わり方しましたね。壊れたものはあったけれど、残ったものの方がずっと多かった。そうしたラスト、すごくよいものだったと思います。単行本でまとめて一気に読み返したくなる、そんな終わり方でした。

わたしたちは皆おっぱい』、ジュリー編の完結です。ジュリーの屈折した言動、その理由もはっきりとして、そうか、想像以上にヘビーな展開だった……。しかしジュリーの過去、性別を偽って転校というの、これ、今の時代だと、性同一性障害を主張することで可能なのかも知れないな、などと思ったり。根深いと思われたジュリーの問題、弟道里くんは、そんな姉が救われて欲しいと思っていたみたい。そして、いつもどおりの貴子の言動、あまりにおかしな方向からの主張にあっけにとられる気持ちはよくわかる。そして和解。思えば、ジュリーは、父のことも父の写真も嫌いではなかったのだろう。ただ父の写真に対する世間の評価、そして周囲から向けられる悪意に、自分の気持ちに蓋をし丸ごと否定してしまわないではおられなかったんだろうな。そうしたところへ、貴子の言葉が、いわばかつての自分を肯定するようにして届いたってことなのだろう — 。そのような諒解をしたのでした。

大きなテーマであったものだから、ちょっと展開が駆け足と感じられたのが残念というか、もったいない、そんな気持ちにさせられたのですが、そんなジュリーもなんか明るくなって、貴子の友達になったみたいで、これ、次回からまたなんかおバカな展開になってしまったりするんだろうか。瑠海音がかつてそうだったように、貴子の主張にあきれたりつっこみいれたりするような、そんな関係になるのだとしたらよいな、面白そうだな。そう思える展開、次回がどのようになるのか、楽しみです。

2010年10月22日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2010年12月号

『まんがタイムスペシャル』2010年12月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』。ヒロインふたりが、寝転んでこちらを見上げている。そんな構図、見ているのは空でしょうね。真っ赤なマフラーして、制服にカーディガン、秋、そして冬を予感させる出で立ちですね。そして左下には『野菜畑でつかまえて』。こちら連載になったそうです。きっとなるな、そう思ってました。

まずは短く、『恋愛ラボ』。リコはどういうツンデレなんだろう。むしろ男子っぽい。『スーパーメイドちるみさん』、麗子さまが素敵すぎ!

『笑って!外村さん』、単行本出るんですね。これはいいニュース。たくさん売れてくれればいいなあ。さて、文化祭本番。外村さんは魔女の役です。扉絵に見る外村さん、とっても可愛くいらっしゃる。無理して笑わなければ、普通のお嬢さんなんですね。しかし今回は、全体が文化祭テーマでうまくまとまってるからなのか、いつも以上に読みごたえがあるといいますか、面白かったです。誤解されて怖がられる外村さん。がちで怖い外村さんのお母さん。しかし、姉きって。若いお母さんなんだなあ。そして外村さん、あいもかわらず怖がられてるんだけど、今回は報われたなあ。クラスの劇の役にたち、感謝されてという話。小さくともこうした仕合せ、たくさん彼女の身におとずれればいいなと思う、そんな回でありました。

『シュガービーチ』は九十九里浜さんの話。この漫画がギャグ漫画であるってこと、しっかり思い起こさせてくれますね。強烈なお嬢様、日射しにやられるって話なんですが、日陰で休んでいたら、周辺がどんどんグレードアップしていくとか、ついにはヘリまで飛んでくるとか、定番だけど面白い。部長のコメント、あいつ実はプリンセスかなんかなのか? っていうのがいいアクセントになっていました。真面目に部活をしている部長、部員もいい感じについてきてるってところでしょうか。けれど、その部長の判断、かわいくないからサンドソックス(そんなんあるんですね)は禁止とか、部員全員で守ってあげたいタ・イ・プ!! とか、真面目さをひっくりかえして意外なこといったりするところが面白いです。

『早乙女寮別館ものがたり』、銀座でデート! ほんとなのかどうなのか。このあたりも、あとあとなにか関係してくる、そんな伏線だったりするのかな。さて、本編はといいますと松子と勝、このふたりですね。なんだか大人びてる少年、勝の過去あるいは置かれた状況。この漫画って、結構重い要素を持っているなと再度確認する思いです。けれどそれでも深刻に深刻にするようなところがない、だからいいなと思っていて、今回なんて共感した松子が勝を抱き締めて、こうしたところコメディ色強めに描きながら、結果的に勝に大きな影響与えている。いいですね。一種、復讐のようなしつけをうけた少年だけど、子供っぽく振る舞ってもいいんだよという、そうした気持ちとりもどしたようなところ、とてもよかったです。

『もののけものの』、ゲストです。幽霊と雪女と座敷童の同居ものです。ええと、幽霊が主人公。幽霊なのに幽霊らしくない。おどろおどろしい雰囲気は皆無で、キャラクターの可愛さ面白さを押し出そうとしているみたいです。とりあえず座敷童はボク娘である模様。いや、まさか男の娘ってやつではあるまいな。人の世界の常識を持たない妖怪ふたり、彼女らに元人間が振り回されるって感じで、しかし雪女の御雪さん、肝の話はよかったなあ。で、ちょっと気になったところありまして、四コマ目を越えたその下に説明、つっこみなどが書かれてることがあって、これがちょっとくどく感じられるところもありました。手書きとかでさりげなく、ではなく、ゴシック体で主張しちゃってるように見える、そういうところがくどいのかなと思っています。

  • 『まんがタイムスペシャル』第19巻第12号(2010年12月号)

引用

  • 下村トモヒロ「シュガービーチ」,『まんがタイムスペシャル』第19巻第12号(2010年12月号),64頁。
  • 同前,63頁。

2010年10月21日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2010年12月号

『まんがタイムきららMAX』2010年12月号、昨日の続きです。

『ご注文はうさぎですか?』、ゲストです。ふと立ち寄った喫茶店、ラビットハウス。名前から勝手にうさぎのいる店と勘違いするヒロインがいい感じではありませんか。しかしね、可愛い女の子が可愛い小動物を愛でる、その様子を読者に愛でさせようという漫画かと思っていたら、いけない… よだれでてきたに思いっ切りやられてしまいました。これ、台詞だけだとそれほどでもないですが、漫画の中の一コマとして見たらかなりのインパクトでして、すごくよかった。ヒロインのやばさが駄目押しされる、その様子がよかったです。全体を読めば、まだしっくりしていないような感じもあるのですが、うまく馴染んで、こうしたインパクトをここぞというところで見せつけてくれるようになったらよいなと思います。

ひろなex.』、TRPGであります。しかし、正気度とかが出てきただけで笑ってしまうのは正直ちょっとまずいと思っています。ちょろすぎ。あるいは、万能ネタすぎます。今回はTRPGの説明で終わりって感じですが、このままぐだぐだになるところまで続けて欲しいなあ、そう思います。

ぽすから』、最終回です。過去を振り返ろうという、そうした雰囲気があって、それは彼らが美大受験に向けて学んでいた予備校、そこを去るに際して、ここで出会った人たち、おこった出来事、いろいろ思い出しているからなのですね。それが最終回という状況にマッチして、彼らも感傷的なのでしょう、ええ私もです。これまでがあり、そしてこれからがある。その合間にあると感じさせてくれる、ひとつの節目というやつなのでしょうね。彼らにとっては節目、これから美大にて学んで、成長していくのでしょうけれど、物語としてはこれで終わり。白樹、茜、ふたりが自分たちの関係をきっちりと受け止めて、これからに向けて歩きだそうとするかのような、そうした様子すごくよかったです。大ゴマも印象的で、しんみりとして心に残る、そんな感触がありました。

『ハッピーステッチ』、ああ、こなちゃんが可愛いなあ。めっちゃくちゃ可愛いなあ。今回はかぎあみはじめ、編み物をとりあげて、みんなうまいものだなあ。衣装、被服についての漫画、そうした要素がばっちり打ち出されていて面白かったです。うまくできる人がいれば、はじめての編み物、うまくできない人もいる。単純作業が面白くなってきて、それで失敗するなど、実にありそうなエピソード盛り込んで、面白かったです。

ぼくの生徒はヴァンパイア』、最終回です。順当な終わり方って感じでありますね。カミラと先生、ふたりをくっつけようとする。そうした意図が周囲にあって、まあ先生、それらしい話で踊らされちゃうんですね。踊らされたとはいっても、そこには先生の明確な意思があって、というかガブリエラとメイベルの作り話のせいで、ぐんとハードルあがっちゃってるし。ここまでこないと自分の気持ちはっきりさせられなかったのか、あるいはこうした状況だからこそ踏み切れたのか。どちらでもいいんですが、きっちりハッピーエンド。実に甘々な最終回となりました。

そして、『おしおきっ!』。こちらも最終回。そして甘々。紫苑と湊。紫苑が妙に意識してしまってという、そんな状況なのですが、桃花の介入をうけて、無事まとまるというのですね。実際の話、盛り上がりとかはあまりなく、なのでドラマチックといった感じもあまりありません。けど、それは今回だけを見ての感想だからかも知れません。やっぱり一ヶ月という時間が開くと、気持ちが途切れてしまう。といったことから、単行本で読んで、気持ちを持続させたままこの最終回に入るとどうだろう、そういったこと思うのですね。単行本は12月だそうです。気持ちのだんだんに変化して、戸惑いもふくらんでいく、そうした様子、きっと印象は変わるだろうなと思っています。

  • 『まんがタイムきららMAX』第7巻第12号(2010年12月号)

引用

  • Koi「ご注文はうさぎですか?」,『まんがタイムきららMAX』第7巻第12号(2010年12月号),141頁。

2010年10月20日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2010年12月号

『まんがタイムきららMAX』2010年12月号、昨日の続きです。

『ラッキーストライク』はマイボールの話、いよいよ本格的に動いてきています。と、その前にタキ部長のレンに抱いた疑惑。ちょっとうまくなっている。その原因、理由はわかってるわけですけれど、それをうけて、いろいろ葛藤する、その思考、いい感じです。上達の段階、途中をいい加減にして後々問題になったりしないよう、きちんと技術を身に付けさせたい。けど、やる気を削ぐのもどうかと思う。この人はまだ高校生だというのに、いい教師であるなあと思いますよ。こういう人に習いたいものだと思います。

さて、マイボール。ボールって減るんですね……。やっぱり、転がるから? 回転かけたりするから? 指をかける位置が決まっていて、つまりは常に同じ位置から着地する。それでボールが微妙に歪んでいって回転の中心が変わっていく、みたいなこともあるのかな。いずれにしても、道具というものは面白いと思います。あるいは、メンテナンスとか大変そう!

さて、いい道具を使うことでいい結果を出せる。気持ちよくプレイできる。でも、ハウスボール、汎用品を使ったとしてもちゃんと結果を出せる。こういうのもいいところです。実際道具というのはこういうものだと思う。ベストの状態で臨みたいから道具にも気を配る。けどそれは道具まかせ、道具次第ってことじゃない。それが非常によく描かれていて、好感持てる内容でした。

しまった、漫画についてなにも触れてない。重いボールに驚いて、細腕確認するところとか、それからちょっとわがままに振る舞うとか、レンの気持ちがわあわあと揺れ動く、その様とてもよかったです。そしてマイボール。おお、お姉さんに費用持ってもらうのか。なかなかにいかす展開、あの…え? っていうのがすごくよかった。で、なにか難しい用語が出てきて、これ次回とかに説明されるのでしょうか。すごく楽しみになってきますね。

『二階堂さんのマイブーム』、ゲストです。お嬢様、二階堂さんとメイドのさっちゃんの話。どうも、二階堂さんがなにかに興味を持って、それにメイドさんが付き合ってあげるみたいな話みたいですね。しかし、面白かった。なんでやねん。漫才に興味を持って、つっこみをやってみたいとおっしゃるお嬢様。それに応えようと、お笑いについて調べ、つっこみポイント満載の台本作って、けどお嬢様の素直さ、純真がその努力を無駄にする! たいへん面白かったです。先生の定番ジョークにも全力でつっこみ、それではずす。いかします。

次回は違うテーマに移っていったりするんでしょうか。だとしたら、そういうのも悪くないなって思います。

『きんいろモザイク』、カレン登場で動きが出てきて、面白さもいや増したように思います。すっかりカレンにめろめろのしの。置いていかれてるアリスの様子、ちょっと可哀そう。しかし、カレンは外国人らしくて、アリスはどうなのか。しのの思考は以前からちょっと謎でしたが、いよいよもって謎。このすっとぼけておかしなこというところ、ぼけてるんじゃなくって本気でいってるってところ、うまいこと表現されてて、毎度面白いなって思っています。今回は転校して友達つくるにはどうしたらいいかって話。綾の過去が語られるところなど、とても素晴しい。今とは全然違うんだ、ええすごくよかったです。しかしなかなかクラスで友達ができないというカレン、そのちょっと悩んでいるというところ、しのの元気づけるところ、かげで青くなっているアリス、そしてカレンの解決。その展開、実によかった。無闇に長引かせず、けれど急ぎ足とも感じさせず、すっぱりきれいにすっきりと、本当に見事でした。

『もっかい!』、遊ちゃんの面目躍如。前回語られた遊ちゃんのこと、めっちゃくちゃタフで、まともに付き合うと並の人じゃもたないって話。それがさっそく具体的に描かれて、なるほど先生がまずやられちゃうのか……。逆上がりできないっていうのもよかったですけど、そこで変にやる気を出して、先生を潰して、衛とは変な誤解を振り撒きながら、ついにはやっぱり潰してしまう。どんだけなのか、遊ちゃん。今回の見どころは、どれほど逆上がりできないかっていう一連の描写、それから練習しすぎた遊ちゃんと衛の誤解される関係。いかします。悩む先生、駄目押しされる先生。単純、シンプルなんですけど、その畳み掛けの前段後段ともに、誤解を招く言動が実にそれっぽくって、面白かったです。後者のなんか、予備知識がなければそれほどでもない、なにいってるのかなくらいのものなのに、変な前提があるものだから、妙に意味深になっていて、面白かったです。で、やっぱり最後に先生は潰れるのでしょうか。潰れるような気がしますね。この、並じゃない娘ふたり、その並でないというのがほどよく表現されている。実にうまく見せてくれていると思います。

  • 『まんがタイムきららMAX』第7巻第12号(2010年12月号)

引用

  • みそおでん「ラッキーストライク」,『まんがタイムきららMAX』第7巻第12号(2010年12月号),86頁。

2010年10月19日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2010年12月号

『まんがタイムきららMAX』2010年12月号、発売されました。表紙は『落花流水』。ひとつのマフラーをわけあうように互いの首に巻いた秋穂と水夏、ただならぬ雰囲気をただよわせています。いえね、寄り添うように向かいあってるだけなら、なんて仲のよいふたりだろう、って風にもとれるのだけど、なんだ周囲に浮遊する大量のハートは! といったわけで、実に甘々な表紙になってございます。

『おにさん、こちら』、連載の2回目ですね。娘に取り憑いた鬼神様の話であるわけですが、この鬼神様のもみじ、別にかなでと体を共有してるっていうわけではないみたいですね。背後霊みたいにして後ろに取り憑いている。それで、あんぱんを勝手に店から持ってきて食べてたりと、やりたい放題。良心のあるかなでと、そうしたものまったくない、というか、人間のルールにとらわれないもみじ。それに加えて外では凛々しい姉、外では元気な友人など、個性的というか癖のある人たち。かなでの見て感じていることと、もみじのそれが違って、もみじを通しいろいろ気付き理解していくかなでという構図が面白いなと思います。今後もこんな感じなのでしょうか。こうした対比、よさそうに思います。

『お願い神サマ!』、柚梨子さんがカラオケの練習してるの、自分ちの所有してるコンサートホールなのか。無駄に豪華。夏目さんとふたりでいったカラオケ店でも、えらい広い部屋で、こういう無闇に大げさなところ、ひとつの味になっていて実に面白いです。しかし、カラオケに不慣れという夏目さん、その不慣れさ、その仕組みをわかってないって表現の見事なこと。ペンのインク、そして電話。最高じゃないですか。そんな夏目さんを傷付けまいとする柚梨子さんもいい感じ。さらにこんなものー! カラオケなんて! 大嫌ーい! 本当に最高でした。しかし夏目さん、可愛すぎるわけですが、そんな夏目さんを前に煩悶する柚梨子さんも素晴しく可愛くて、ええ実によい回でございました。

ぐーぱん!』、今回は赤城さん回でありました。ミリィ・ザ・キャットのテーマパーク、ミリィ・ザ・ランドが大人気。手に入れられなかったそのチケットを、未理が持っていた。それで必死になる赤城さん。ミリィ・ザ・ランドにて、ハイになって人格が変わる赤城さん。もう実に素晴しいですね。しかし、未理がミリィのモデルであったと赤城さんにばれる、そんな展開がくるとは予想外でした。本人前にして、全然気付いていなかった赤城さんが、知ってしまえばもう以前には戻れない? 未理のバリューがどかんどかん上がっちゃったんだなあってわかって、しかもそれが一週間! もう、ものすごく面白かったです。ちょっと以前の未理と赤城さんの関係、思い出したりもしましたよ。

『Free!』、ゲストです。五十嵐アトリ15歳がヒロイン。テスト前にゲームで徹夜するろくでなしです。勉強も駄目、その上、ちょっと変わり者。名前の出方を見るに、この子と御手洗・キスカ・姫子、ふたりを軸に展開していくんでしょうか。キスカ・姫子はなかなかに優秀っぽいけれど、なんのかんのいっても一癖あることには違いない。クールを装って、けれど可愛いもの好きで、それからちょっと常識に欠けてるところがあるみたい。そうした娘数人のどたばたな学校生活を描いていくというのでしょうか。ちょっとまだ馴染んではいないのですが、それでもうまく回っているというのは感じて、だから読んでいるうちによくなりそうだなって予感がします。

  • 『まんがタイムきららMAX』第7巻第12号(2010年12月号)

引用

  • 守姫武士「お願い神サマ!」,『まんがタイムきららMAX』第7巻第12号(2010年12月号),61頁。
  • 同前,64頁。

2010年10月18日月曜日

Aterm WR8170N

 ずっと以前のことです。『パネルでポンDS』がネットを通じて対戦できるというので、Wi-Fi環境を整えようとしたことがあったのでした。最適解は、もちろん無線LANのアクセスポイントを導入することであったのですが、当時、Wi-Fiに対応している機器をほとんど持っていなかったということもあり、Wi-Fi USB アダプタ 2を買ったのですね。実質的にPLANEX Wi-Fi USBアダプタ GW-US54Mini2であるわけですが、当初はこれをアクセスポイントとして使用していて、しかし同年11月に購入したiMac、これがアクセスポイントにできるというものですから、わずか半年でお役御免となりました。短い命だったなあ。しかし、iMacをアクセスポイントとするのは少々わずらわしく、Wi-Fi機器がニンテンドーDS Liteだけだった時ならともかく、PlayStation 3を購入する、PSPを友人から貰うなど、機器が増えるにしたがい、常時iMacを稼動させ続けるのはどうだろうと思うようになってきたのですね。今ならまだいい。しかし将来的に電子書籍端末など導入することになったら、専用の無線LANアクセスポイントがあった方がいいな。そう思っていたところ、思わぬかたちで無線LAN機器を入手するにいたりました。

思わぬかたちというのは、なにげなく応募したITmediaの懸賞でした。いやあ、当たったんですね。一昨日のこと、朝の11時ごろでしたかね、宅配便が届きまして、これ一体なんだろう。開けてみればNECのアクセスポイント、いや無線LANブロードバンドルータといったほうがいいのだと思う、Aterm WR8170Nが出てきたのですね。

もうすっかり忘れていました。だいたいにして、ITmedia IDを取得したのはITちゃんの痛ケース欲しさからだったわけで、無線ルータは当たったらいいな、まあ外れてもいいや、それくらいの気持ちで応募した。ええ、それくらいの気持ちだったのがよかったのかも知れません。

設定は極めて簡単でした。説明書は二種類ついてきて、詳細な冊子とつなぎかたガイドという色刷りの一枚もの。最初冊子を読みかけて、ええい把握しにくいとつなぎかたガイドに持ち替えて、そうしたらこのガイドがよくできてる。うちのキャリアはNTTの光プレミアムなので、CTUの下に無線LAN機器を繋いだらいいらしい。で、後は簡単設定ボタンを押しながら電源をいれるだけ。以上、機器の設定終わり。はや! ほんまにこれで大丈夫なの? 不安になるくらいに簡単だったのですが、これで普通に使えているんですね。いやもう、信じられんほど洗練されてますね。

クライアントの設定は慣れたものです。まずはPlayStation 3から。検索して見付かったSSID一覧から暗号化にAESを使っているプライマリSSIDを選び、パスワード入力、あとは自動取得にしたらもう完了。DSだけはWEPしか使えないので、WEPを使うセカンダリSSIDで設定するのですが、SSIDをふたつ持てる。それぞれを分離できるというのは正直セキュリティ面でありがたいです。WEPはセキュリティリスクになるんですよね。だから、可能ならわけたかった。けど、それができてなくて気になってたんです。また、プライマリとセカンダリでアクセスできる範囲を制限できるので、セカンダリはインターネットには繋がるだけでLAN内の資源にはアクセスできないようにして(これがデフォルト設定)、こういうところも非常にありがたいと思いました。

現在はSSIDをステルスにしているので、検索して接続してというのがやりにくくなっています。それに加えて、将来的にMACアドレスフィルタリングもやろうかな、なんて考えていて、けれどこちらはちょっと面倒くさいので先送り。ともあれ、必要な機能はしっかり盛り込まれていて実にいい感じです。また、こうした機能を利用するのに、専用のソフトウェアを導入しなくていいというのもいい。最近ではむしろ普通ですが、Webブラウザでアクセスして設定できるのですね。可能な限りソフトウェアをインストールしないようにしている私には、こうした機器が一般的になってきたこと、とてもありがたいです。

あと、これはまだ使っていない機能なんですが、USBポートが用意されていて、ここにハードディスクやUSBメモリを接続してやるとファイルサーバになるそうで、これは便利そう。ハードディスクは大げさになるから、軽くUSBメモリでも買ってこようか、なんて思うのですが、もしこれを頻繁に使うようになれば、その時にハードディスクに移行すればいいや。ええ、すごく便利そうに思っています。

他にも、無線LAN対応のプリンタ繋げてどうのこうのとか、便利そうな機能はまだまだあって、次にプリンタ買うならそれだなと思ったり。いやほんと、これはよいものを頂いた、そう思っています。

2010年10月17日日曜日

『まんがタイムファミリー』2010年12月号

『まんがタイムファミリー』2010年12月号、昨日の続きです。

エッセー企画、魅惑のスイーツ三昧、だそうですよ。おおた綾乃、水谷ゆたか、井ノ上ふき、木村和昭のエピソードが掲載されて、ああ、おおたさん、そのくりきんとん、どこのですか? 具体的に知りたい、そう思わせる威力がありました。面白いのは、水谷ゆたかさん。お母さんが実にいい。理不尽なんだけどさ、そのわがままいっちゃうところ、可愛い人だなって思います。井ノ上ふき、モンブランの話も、こういう憧れのお菓子みたいなものってあります。私にとってはなんだったかなあ。うちでは、あまりケーキを買うようなことなくて、かわりに自宅で作ってたんですね。チーズケーキとかよく作って、好きでした。

『はなまるドロップス』、ラブレター話であります。ちょっとした勘違いから、やまと経由でなでしこに渡ったラブレター。いやあ、一見の人、なでしこ。けど私はどす黒いなでしこの方がきっと好みです。ちょっとあかんたれで、ちょっと(どころじゃないな)いじわるで、このちょっと意地悪がいいんですね。しかし今回はいじわるとあかんたれ、両方が発揮されて、大変よかった。この極端な娘、振り回されておかんむりになって、その様子、途中経過、面白かったです。

『やどかり君』、大変面白かったです。ヒロイン、でいいのか? 春ちゃん、スカートの下にジャージ着用、って素敵! もうこういうの大好き、っていうのは置いておくとして、晴子が風邪をひいてしまったという話。いつも変な子だけど、なおさら変? それで気持ちもちょっといつもとは違ってしまって、ああ、なんかどきどきの展開だ。もう普通の女の子みたい(失礼な感想だな)。晴子の友人の、日暮くんに対する態度もちょいと面白く、というか兄貴の対応が見事。いい兄貴です。しかし今回は、熱上昇中ってところ、あの表情がどえらい可愛かったです。素晴しかったです。

『天然MAMA日記』。この漫画、というか作者のこと、結構応援してるんですが、娘さん、もうこんなに大きいんですね。ついこないだ産まれて、まだまだ赤ん坊だと思ってたのに、立って歩くんだ。喃語もでてるんだ。ほんと、子供の成長って早いと実感します。面白いのは高2の長女もですね。自分の大事にしてるもの、台無しにされて、ショックでショックで、けれど妹のことは大事で大好きで、この葛藤みたいなの、もうほんといいですね。こういうの経験して、人は成長していくのかも知れませんね。ああ、私が成長せんわけです!

  • 『まんがタイムファミリー』第28巻第12号(2010年12月号)

2010年10月16日土曜日

『まんがタイムファミリー』2010年12月号

『まんがタイムファミリー』2010年12月号、発売されました。今月の表紙は朝の様子である模様です。起き抜け『ぽちゃぽちゃ水泳部』、『うのはな3姉妹』の次女もそうですね。後のふたりは、『美大道!』、『働け!おねえさん』、あわただしく、食べながら出勤、通学? 彩は、ちこくちゃんのあだ名のとおり遅刻なのかな。わりと落ち着いた感じがして、対して来島さんは完全に遅刻でしょうね。時計見ながら全力疾走。なるほど、これが来島さんらしさであるのですね。

『ぽちゃぽちゃ水泳部』、ほう、練習試合ですか。というのだけど、今回はやはりけんちゃんが見どころっぽい。けんちゃんの趣味。なんせ体形を理由に告白してきた女の子をふってしまうというひどいやつ。そのけんちゃんビジョンで見るあゆたん、素晴しかった。これほどのスレンダー、ちょっと見ないってくらいになって、いやあ、魅力的でありました。アホ毛がなかったら誰かわからない、というか、なにであるかさえわからない。しかしこの漫画、かっこいい男の子の好みに合わせて痩せよう、それで水泳部に入部みたいな導入だったわけですが、そのぽちゃぽちゃを好きという男子がいる。ええ、好みというのは人それぞれ、ひとつの価値にしばられるんじゃなくて、多様な価値が示される。ええ、ぽちゃぽちゃでもいいじゃないか。ええ、とてもいい。けんちゃんの好みを応援します。

『的中!青春100%』はスポーツテストの状況描いて、これもまた面白いですね。いつも部活で馬鹿なことばっかりしてる先輩たちが、人前だとおとなしい。そのギャップ、ああ本性隠してるんだ。いつもは気を張ってちゃんとした人を演じてるからなのか、部活になると滅茶苦茶になる。その滅茶苦茶さ、いきなりの髪型変更には思わず笑いを誘われてしまいました。ところで、毛利、真面目な部員。だったはずが、だんだんに先輩たちに染まってきたのか、いい感じに流されてますね。ほんと、この先輩たちの引き込む力、なかなかのものだと思いますよ。

『美大道!』、動物園にてスケッチ。いいですね、実に面白い。扉絵の彩も、いつもとちょっと雰囲気違って、素敵であります。先月がちょっとシリアスよりだった反動でしょうか、今回は最初から最後まで気楽に楽しく読める、そんな雰囲気。白衣ちゃん、吉野さんも肩の力抜けたようで、実に可愛く面白かったです。クールに見せてね、可愛いものが好きなんだっていう。変に素直で、変に真面目で、ウサギと仲良くなるためには手段を選ばない。いいキャラクターだなって思いました。というか、この漫画の登場人物は皆おおむね好きなものにまっしぐらであるなあ。この好きなものに打ち込んでるという様子がちゃんとわかるところ、それが魅力なんだろうって思います。しかし、あの彩のぬえっぽいクリーチャー。あれはあれでいい感じです。ちょっと気に入ってます。

『ひよっこシスターの安息』、新しいシスターの登場ですよ。シスター雛形の同期だそうです。シスター栗栖。真面目な人。ちょっとそそっかしい。気も小さいっぽい。その上、いい人みたい。失敗の連続で、自分はこの修道院での仕事に向いてないのではないか、自信をなくして心配する。いろいろと深刻なんですが、その悩みが解消されるっていうこと。相談にのってくれる仲間がいる。不安を受け止めてぬぐってくれる院長がいる。いいなあ、本当にそう思いました。シスター雛形の明るさ、こりてないっていわれてますけど、そうした彼女の落ち込んだ過去とか、それを知ることで、普段の明るさ、元気さがただの能天気なんかじゃないんだってわかる。そして最後の落ち、罰は罰としてあるのだけど、心配したようなものではなかった。けじめはちゃんとつけるのだけど、そこになにか暖かなもの感じさせて、よかった。ところで院長の花瓶に対する話、あれは本当なのか、シスター栗栖の気持ちやわらげるためにそういうことにしたのかどちらだろう。いや、いくらなんでも、別の人のせいにはしないだろう。だから、シスター栗栖の落ち込みは、ちょっと考え過ぎの結果であったのかも知れませんね。

  • 『まんがタイムファミリー』第28巻第12号(2010年12月号)