『まんがタイムきららフォワード』2010年11月号、昨日の続きです。
『少女素数』、劇中ではまだ夏、よってプール回です。って、全然違和感を感じない先日までの暑さ、ええ、ものすごく自然に読んでしまってました。
あんず、すみれはお兄さんと一緒にプールへ、こちらをメインとして、有美ちゃんとぱっクンの関係、すごく自然に近しくある、そうした様子をサブとして、このふたつの流れがあわさった時に、すみれの気持ちが少し揺れます。意識はしないようにしていても、有美ちゃんとぱっクンが気になるのか。あるいはまだまだ少女であるつもりが、知らず時間は過ぎようとしているのか。その過ぎゆく時間に光のあてられた回であったように思います。
子供でなく、けれど大人でもない年頃。それをさして、すでにそうした時期を過ぎた者のいう3年、未だその渦中にいるものの3年、たった、まだ、感じ方の違いが現れてくるのですね。3年をまだと感じる彼女らの今、それが短い季節であると暗示されるようでした。あるいは、3年をまだと捉える感覚、そこには瑞々しさが溢れている。富士夫のふたりを見る目は、そうした特別な日々の輝きをとらえていたように思います。
ところで、梗子さん、着痩せするタイプ? 脱いだらすごくてびっくりしました。
『わたしたちは皆おっぱい』、順調に話が進んでいます。前回のショッキングな展開、ジュリーが紗彩に酷いこといった。その理由とはなんなのだろう。それが明かされました。スケープゴートとな。本気で頑張る人が嫌がらせされないよう、あらかじめ決められたいじめられ役。No. 2のゆかリン、彼女も以前いじめられ役だった。ああ、なかなかに重い、胸にのしっとくる、そんな展開であります。
しかし、誰をいじめられ役に選択するか、そこになにかジュリーのわだかまりがありそうな気配です。そしてさらに様子を探る貴子に明かされる真実。やられた……。ジュリーは予想どおり。けれどドリーは予想外だったよ。で、それはいいんだけどさ、貴子のあまりにダイレクトな確認行為。ひるまない娘だなあ。変態呼ばわりされて、さらにジュリーにもまた違ったダイレクトな確認行為をするという。これもまた変態のひとつのありかたなのか……。
そしてもうひとつ。いけ好かないといっていた、星丸コスモ。ああ、すまんかった! もう、やられっぱなしですよ。ひとつあからさまに謎ぶらさげられると、他がまったく見えなくなるのな。ああ、もう、完敗です。
- 『まんがタイムきららフォワード』第4巻第11号(2010年11月号)
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